お金の使い方？

金の使い方がわからない奴というのがいる。
それが個人の金だったら私がつべこべ言う立場ではないのだが、会社の金を何の躊躇も無く使う奴なのである。

『机が古くなってきたので新しくしましょう』とか『壁クロスが煤けてきたので張替えましょう』とか。
そりゃあ、新しいほうが気分はいいが、お客に見せびらかすこともない、小さな工場の小さな事務所。そんな経済効果も無いところに金が使えるほど会社の財政は豊かではない(たぶん)。
なのに、ＲＰＧの終盤さながら、金が無尽蔵にあるかのように使いたがる。

たぶん、彼(彼女)の頭の中はこうなっているんだと思う。
『会社の経費は毎月何億円も発生しているのだから、5万10万は小さな額だ』と。
そうじゃないだろ？
その5万10万を稼ぐために、いったいいくらの商売をしなければならないのか！そう考えて欲しい。
いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、おく．．．
1万円の次は1億円じゃない。1万1円だ。
何億円の経費も結局は積み重ねなんだよ。

自分の財布から金を出すような感覚をみにつけてもらいたいんだよなぁ。


自分の財布以外のところ(会社)に金がある。だから自分の金を使う感覚とは違う感覚で使ってしまう。
彼にとっては、出入りがまるっきり現実味がない世界の架空のお金。


自分の会社の金ですら、自分の金とは考えられない人がいるんだから、自分は何もしなくてもじゃんじゃん金が入ってくる税金なんか、使い道の考えようもない。
とにかく使うことだけを考えるのはあたりまえ。それもできるだけ自分の都合のいいように、とは人の性。
用か不用かは考えない。そこに金があるから使うんだ、と。

普通の会社だったら、そんな社員はクビになるが、どっこい彼らは会社員ではない。
彼らの仕事は【公務員様】だ。