由布子、誕生日おめでとう。
1年ぶりの連絡です。
プレゼント送ったけど、喜んでくれるかな。
これでも長い間迷ったんだよ。
暑くはないかい。
ここも暑い。
盆に送ろうと思ったけど、君の誕生日に合わせた。
モコ、怒るかな。
きっと、怒るだろうな。
アコは黙っているだろうね。
親の勝手で娘たちにはほんとうにすまい。
君の好きな野ボタンは今年も咲いているかな。
咲き終わった牡丹は手入れした?
また、短く切ってしまったのだろう。
ひとりさびしくしてないかい。
昨夜も居酒屋のカラオケで思い出の歌を唄ったよ。
「夕陽の丘を ひとり行く
バスの車掌の えリぼくろ
別れたひとに 生き写し
名残は辛い 旅ごころ」
どこで歌ったか覚えているかい。
あの湖でだよ。