松下啓一 自治・政策・まちづくり

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説明責任

2005-08-27 | 4.政策現場の舞台裏
 せっかくの出した提言は採用されない場合がある。この場合は、行政の背信が非難の対象になる。  逆に、提言を丸ごと採用される場合がある。この場合、民主的、市民的であるとして行政は賞賛される。  これでいいだろうか。  ある報告会で、会場にいた市民から、前に座っている委員会市民に対して、「彼らは何なんだ」という意見が出された。会場市民の言い分は、「私は彼らに信託したつもりはない」というのである。重要 . . . 本文を読む
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説得責任

2005-08-27 | 4.政策現場の舞台裏
 提言した市民意見が、行政内部でそのまま採用されず、あるいは議会で修正を受けるということがある。  市民サイドにたつと、せっかく苦労してまとめたものを無視されたようで、行政や議会の無理解をなじりたくなる。その気持ちもよく分かるが、行政サイドから考えるとまた別の意見もある。  もし、提言内容が自分たちの事務分掌内に収まっていれば、かなりの意見を採用できる。  しかし、他セクションの事務分掌に属する . . . 本文を読む
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傍聴者

2005-08-27 | 審議会の作法
 今では、市民参加の委員会は公開が原則であるから、傍聴者がいることが原則となる。  会議に進行では、次のような段取りとなる。  まず、委員会の設置要綱で、公開されると決まっていれば特に議論を要せずに公開となる。この場合は、はじめから傍聴者が会場に座っている。  特段の取り決めがない場合は、委員会で決することになる。議事が始まる前に、座長が委員に諮って決定することになるが、結論は公開=傍聴を認めると . . . 本文を読む
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学識者の役割

2005-08-27 | 4.政策現場の舞台裏
 昨夜、火事があった。自宅から1キロほど先に、20メートルほどの火柱となって燃え上がっていた。不謹慎であるが、暗闇のなかの火柱は、大文字焼きのようできれいだった。火付けは郷愁犯というが、少し、理解できたような気がした。  閑話休題。    市民参加を実効のあるものにするのは簡単ではない。検討会に出てくるような市民は、その見識や経験において、優れたところを持っている。こうした委員会では、私は「学識者 . . . 本文を読む
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市民参加条例づくりの市民参加なし

2005-08-27 | 4.政策現場の舞台裏
 ついつい条例(政策)をつくることに夢中になっていると、肝心な点をすっぽり落としてしまうことがある。  表題のようなケースで、市民参加を進める条例をせいぜい2,3の市民が参加した検討会でつくってしまうようなことがおこってくる。  こうした失敗を起こさないようにするコツは、いくつかある。  一番は、進行役(推進役)とは別の視点でアドバイスする人をえることだろう。委員会で言えば、副座長さんに人を得る . . . 本文を読む
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