松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆新城市長選挙が終わった(三浦半島)

2013-11-11 | 1.研究活動
 新城市長選挙が終わった。穂積さんの3選となった。
 相手候補の山本さんも、自治基本条例づくりでは一緒に苦労したので、注目していた。

 結果は900票の差で、新聞は接戦と書くだろう。しかし、今回、穂積さんが、すごいと思ったのは、新庁舎問題を逃げずに掲げて、選挙に臨んだことである。適当に曖昧にして、選挙に臨めば、結果は違ったものになっていただろう。実際、多くの自治体では、そのように争点を曖昧にして選挙が行われている。ところが、穂積さんが、前にも書いた「一度逃げたら逃げグセがつく、やってしまえば、それが当たり前になる」を実地で実践したことは、本当にすごいことだと思う。簡単にできることではない。

 ネットなどでは、利権的なことも書いてあるが、穂積さんは、そんなことはつゆとも考えていないだろう。これは、私も同じ年代だからよく分かる。人生の第4コーナーに差し掛かって、一番大事だと思うのは、社会のために何ができるかである。どう生きるかである。美田は、人生を生きた証拠としては、あまりに寂しいからである。

 地方自治は、もともとさほどの争点があるものではない。政策の選択肢もさほど広くない。これは地方自治が日々の暮らしの延長だからである。だから、選挙では対立軸をつくるのが難しい。そこで、最後は人柄勝負となる。お二人は、好対照で、穂積さんは引っ張る人、山本さんは、押し出す人である。どちらが、優れているというわけではなく、その時々、その時代、その場所で、必要とされてくる人が違ってくる。

 多くの首長さんを見ているが、圧倒的に勝利した首長さんは、急速に劣化する。人は慢心するからである。これは、ほとんど例外がない。今回、結果的に接戦で終わったということは、これは新城市民にとっては、良かったことだと思う(ご両人はきつかったと思うが)。そして、引き続き、ご両人とも、それぞれの強みで、新城のために、大いに奮闘してもらいたいと思う。

 選挙戦の様子を見ながら、あらためて、市長さんになろうとする人たちのバイタリティに驚いた。体力、気力、説得力など、尋常ではないからである。私には、とてもできないことがよく分かった。私なら、連れ合いに「あなた、止めてください」と、ひとこと言われて、それで、選挙戦からあっという間に脱落である。

 追伸 同時に行われた市議会選挙で、一緒に自治基本条例で議論した、下江さん、滝川さん、白井さんが当選された。三者三様であるが、当選おめでとう。ますますの奮闘を期待したい。


 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆相談から-附属機関の委員に... | トップ | ☆論文の進捗状況-要綱設置の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事