路傍のshiawase

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映画「星守る犬」

2011年06月16日 | 映画
映画「星守る犬」を観てきました。
コミックはまだ読んでいません。
あらすじもチェックせずに
西田敏行さんの演技を目当てに行きました。

星守る犬 - goo 映画


犬のハッピーもクロも
泣かせる演技をしますが、
私の涙腺は、
”おじいさん”役の藤竜也氏の潤んだ目に始まり、
登場人物たちの抱えるせつなさに触れるたびに、
チクチクと刺激され、観終わった時には
ぐったりとしてしまいました。

感涙という、さわやかなものではなく、
どうにもならない塊が
心の中を行き来し、
後半ではグウグウと声を殺して泣きました。


彼らの心は、映し出される景色に反して
晴れません。
でも、それが私達の現実だとも思うのです。


西田さん演じる”おとうさん”に対し、
起こってしまったことを乗り越えて
前へいく”おかあさん(岸本加世子さん)”の
笑顔が印象的でした。

”おとうさん”が死を望んで旅をしたのではないことは、
途中で出会う人との関わり方や、
友達への年賀状に書いた言葉、
ハッピーに促されるようにして、
フェリーへと車を走らせる時のセリフで察しました。

だから余計に、雪に埋もれた車中の
おとうさんの恐怖心に寄りそうと
胸が苦しくてたまらなくなります。

突き動かされるように、
”おとうさん”の足跡をたどる
奥津(玉山鉄二氏)の、
心境の変化には、救いを見ました。



目当ての西やんですが、
いつものイメージを
損なうことのない言葉を、
そっと、優しいトーンで
発してくれて満足です。