UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

ある日、超能力に目覚めた件 308P

2023-10-30 20:27:27 | 日記

今日は休日、部活とかも何も入ってない野々野足軽には休日というのは、文字通りの休みの日――だった。これまでは。でも最近はそれこそ、いつもでは対処しきれてなかった問題に対処する日――ということで、いつもよりも忙しい日でもあったのだ。

 でも今日は本当の本当に休日。久しぶりに学生としての甘酸っぱい休日を過ごすことになってる。

「よし!」

 一張羅に身を包みそんな風に声を出す野々野足軽。まあ一張羅といってもタキシードとかではもちろんない。いつもよりも気合いを入れた服装ってだけだ。なにせ……だ。なにせ今日は普段から下がりに下がった平賀式部からの好感度を野々野足軽が回復する日なのだ。

 つまりは久しぶりの平賀式部とのデートである。なので休日は顔も洗わずに過ごしてしまう野々野足軽だが、今日はすぐに顔を洗って、髪型だって整髪量で整える。一張羅だって、あらかじめ今日の為に新たな服を買っておいたくらいである。

 最近はお小遣い以外の副収入とでもいおうか? そんなのが入ってきて、ちょっとだけ懐具合が暖かったから、このくらいは何の問題もない野々野足軽だ。

 準備も万端にして、家をでる。そして向かうは駅である。今日は色々とデートプランを頑張って考えた野々野足軽だ。なのでまずは定番の待ち合わせ……そこで「ごめんまった?」とか「今来たとこ」とかやろうというわけである。

 そんな事を思ってると、家を出て少し行った先で……

「いえーいばあちゃん。これ地球の……いや、テラのエネルギーが凝縮されたすっげー石なんだ。本当は50万なんだけど、今ならなんと千円! どうよ? すっごいぜ。なんとこれを買ったやつはこんなにも幸福が訪れてるんだぜ」

 そういってふざけた怪しい奴がお婆さんに変な石を売り込もうとしてた。頭が痛くなってくる野々野足軽である。こういう奴、本当に増えた。なにせ世界に『力』が認知されてしまったのだ。

 だから今まであった幸運の壺商法というか、それらが爆発的に増えてる。それにそれに、本当にそんな力があるものだから、まさかこれにも……的な認知が走るのかもしれない。

「ううーんそうねー」

 ――と人のよさそうなお婆さんはいってる。相手はなんかタブレットでこれを買った人の声をとどけてるらしい。絶対にサクラだろあれ。でも相手をしてる暇もない野々野足軽だ。だからって、目の前でサギられるお婆さんを見過ごせる程に、野々野足軽は冷酷ではない。

 なので、一瞬手のひらを振って、その映像を操作した。するとタブレットから――

「これは詐欺ですよ。幸運なんてきません。買ってはダメダメです」

 ――という音声が流れて来た。それをみて「あらあら詐欺なのねー」というお婆さんは見事詐欺から身を守ることができたのだ。

 でもここ最近、ここういう輩がめっちゃ多い。早速だが、無事に時間までに待ち合わせ場所にたどり着けるのか、不安になる野々野足軽だった。


転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 945

2023-10-30 20:19:41 | 日記

やっぱりだけど、教会は『波』を起こしたらしい。サーザインシャインインラを襲わせたのはやっぱり教会ということで確定していいだろう。

 奴らは意図的に『波』を起こす手段を持ってる。迫りくる砂獣の大群。それは地平線を黒く埋め尽くすほどだ。その映像も実は町中に中継されてる。なにせ、これは世界の運命を懸ける戦いである。

 この世界に住まう全ての人に関係がある戦いだ。だから知っておくことは大切だろうってことで、この中継はしてる。一応街の外には軍が展開してる。そこにはもちろんこれまで軍の兵士として訓練を受けてきた奴ら、それに賞金稼ぎの連中、さららには有志達が集った人々が加わって今までにないくらいの規模になってる。そして彼らにはこちらが用意した武器を装備させてる。これによって一人が担当できる砂獣が大幅に増えた。なにせ一刀のもとにアリ型の砂獣は倒すことができる。今までは一匹の砂獣に3人から5人くらいは必要だった。普通のアリ型の砂獣でそれである。

 それよりも強力な砂獣にはそれこそ二桁の人数を当てるのは当然だった。けど、武器の質の向上、さらには新たに『血浄』よりも強力な身体強化方法の広まりによって、一人十体くらいは受け持つことができるくらいにはなってるだろう。

 けどだからって、それだけで勝てるか……というとそうじゃない。寧ろ足りないくらいだ。でも敵は迫りつつある。けどまだこっちは動かない。なるべく街よりも離れた所で戦うのがいいだろうが、まだ……まだ動かずに砂獣が砂を覆いつくすようにうごめいてるのがみえる。

 それを見て誰もが緊張してるだろう。けど波にはいくらでも砂獣は湧いてくる。だからただ正面からぶつかっても意味なんてない。とくに目の前の砂獣にだけ対処するのはナンセンスだ。でも当然だけどだからって砂獣を放置して街を襲われたら元も子もない。なにせ街には非戦闘員がたくさんいる。

 それらを守るのも彼らの仕事。でも命を無駄にもできないから、まずはネナンちゃんが動くのだ。

「行きます!」

 ネナンちゃんはその豪奢な服のまま膝をついて、祈ってた腕を地面につける。光を宿したその手から砂へと光が伝わって、その光は黒く覆いつくされた砂獣の足元までも進んだ。そして次の瞬間、砂獣の足元から巨大な植物が生え始める。それらに波の先行部隊が飲み込まれていく。

 それを見てた人々が歓声を上げる。これが開幕の合図だっだ。