私は自身の変化に気づいた。けどさっきはそうじゃなかったような? いや私の頭が勝手にこの機能を今入れたのかもしれない。なにせ普段からこんな色々と観えてたらちょっと面倒だ。
というか目が疲れそう。単純に……何が見えてるのか……それは私から出てる光ともいうべきものだ。なんか体にまとわりついてるような……緑色の光のように見える。体を覆うように、数ミリの光があるみたいな?
とりあえず試しに手をふってみる。誰かに振るんじゃなく、、さっ――さっ――と素早く広げた手のひらをふるった。この見えてる緑色の光に何か変化はあるのかな? と思ったのだ。
するとだけど、ちょっとだけこぼれたような気がした。指先のがちょっとだけはがれたのだ。だからって指から光が消えたわけじゃない。別にある。ただちょっとだけが分離したって感じかな? それはすぐに空気中に溶けるように消えた。
「これって魔力? とかなのかな?」
私も魔法を使う。ならば私にも魔力的なものがあるだろう。つまりはそれを見る目が手に入った? 単純に考えるとそうなんだけど……でも魔力の測定とか別に私じゃなくてもG-01なら出来てた。なんなら魔力的なものはG-01が正確に測れるからね。
私が見えるようになった所で……だ。それにそもそも魔力とエネルギーの大元は一緒だし? どういう風に力に区分をつけてるのかは世界によって異なるのだ。魔力とか言ったり、気とか言ったり……だ。オーラとかでもいいだろう。だから今更そんなのを私自身が見れるようになっても……ね。
「なにかわからないけど、別に邪魔じゃないし、いっか」
とりあえず私は気にしない事にした。きっとこれも新たにインストールされたイグゼアを解読すれば、わかると思う。とりあえず私はG-01を動かすことにした。ドッグにどの程度いたかわかんないけど、きっとこれ以上のことはないだろう。とりあえず今は勇者たちと合流して、一応この船の中枢とかも調べてみたい。
だから私は動き出すことにした。すると……だ。
「きゃっ!?」
私は一歩を踏み出した筈だ。けどなんかG-01はガクンと膝をついてしまった。私は別にそんな風にしてない筈なんだけど……
「え? 何?」
私は立ち上がらせる。そして今度こそ歩き出す。今度はちゃんと歩けた。けど……なんだろう。
「なんか違和感あるかも……」
そんな気がする。
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