前からやってくるのは目玉たち。G-01を確認した目玉たちは、その体積の大半を占めてそうな目玉を赤く光らせます。ちなみに今までの遭遇回数から推察するに、普段というか平時は彼らの目は青い感じです。光ってるというか、その体から漏れ出てる光がそれです。
あとはライトとかですね。この円盤は明るいですけど、他の船は勿論だけど、動力なんて大半はとっくに潰えてます。なので真っ暗です。なので彼らはその目から光を出して進んでます。それが黄色になると警戒となり、赤になると戦闘に入るという段階になってます。
そして今は……速攻で赤です。彼らの節々の明かりも赤くなってて、完全に戦闘モード。いつもなら……
「やれやれ、戦力差がわからないのかな?」
――とかやれやれ感を出すほどに私には余裕がある。けど今はさすがにそこまで余裕がない。なにせ今は動きがね……
「うわ!?」
そんな事を思ってる間にも目玉たちははそのうねうねとしてる腕を伸ばして攻撃をしてくる。いつもなら華麗によけるのも簡単だ。寧ろ無駄にクルクル回ったもできゃうくらいである。
けど……今は私はとっさに横によけるだけで精いっぱい。しかも……だ。
「きゃあ!?」
G-01のつま先が床をこすったのか、G-01は盛大にこけてしまった。別に私は痛くないけど……なんか思わず「いたた」とかいっちゃうよ。するとさらに追い打ちのように攻撃がやってくる。G-01の背中にガンガンガンと奴らの腕が当たりまくる。
実際それではほぼダメージにはなってない。けどガンガンとくる衝撃が内部を揺らして気分はよくない。それにうるさいし……
「こんの!」
私は背中を向けてた状態から、転がるようにして、半回転する。そしてやってくる目玉の腕をよけつつ、手を伸ばした。確かにいまの私はG-01の操縦になんがある。けど一度捕まえてしまえば、こっちのものだ。握り潰してあげようじゃない。
「――あれ?」
クネクネとして柔軟性がとても高い目玉の腕。その腕の可動範囲はこっちが思うよりも高いらしい。私の……というかG-01が掴もうとした部分だけ器用にくにっとうねって避けた。それでも! それでもいつもなら反応できるのに!! 今の私達にはそれが出来なかったのだ。悔しい!!
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