軽井沢~標高1150Mの森の家とエコ農園からの便り

雄大な浅間山の南麓・千ヶ滝西区の農園で、自然の生態系保全のため化学物質を一切使用せず西洋サラダ野菜の栽培に取り組む

農園体験 その一

2008-07-05 23:42:51 | Weblog
美しい農園でありたい。
美しい農園であり続けたい。

いつもその思いを持って、色とりどりの野菜を育てている。

そして、畝ごとの野菜の植え方にも工夫をこらしている。レッド系の野菜の畝の隣にはグリーン系、その隣には混色系という具合だ。縞模様に彩られた農園で、野菜達は色鮮やかに競い合い引き立て合っている。

別の畝はパッチワークのようにした。サラダ野菜の間にルッコラ、ディルなどのハーブを植えている。

こうした視覚的なこともあるが、それ以上に忘れてはならないことは、農薬や化学肥料で土壌を汚染することなく、周囲の環境に配慮することだ。浅間の美しい自然に恵まれた、歴史と伝統のある保養地、軽井沢にふさわしい農園でなければならないと肝に銘じている。

農園を訪れるお客様の多くは、楽しそうに畝の間を歩き回り、「綺麗」「花畑のよう」「いい香り」と自然に笑顔を見せる。こども達は花を摘んだり、イチゴをほおばったり、トンボを追いかけたりして大忙しだ。

のびのびと安心して楽しめ、そして元気になる農園。お客様のそんな言葉から「農園体験」ということを考えてきた。

先週の土曜日、「農園体験」に訪れたビジネスマン4人。いずれも良識ある熟年の方々で、新潟、埼玉、東京などで実家が農家であったり、家庭菜園や米作り体験に参加していたりなど、農への意識が高いグループであった。

農園の概要説明を野菜ソムリエの妻に任せ、その後、野菜の特徴を説明し、いよいよ農業実践。今回は苗の植え付け作業を行った。植える苗はロロロッサ。畝作り・苗の管理・植え方・移植後の管理などについて話し、植え方をデモンストレーションした後実施。

4人の皆さん、さすが手際がよろしい。互いに教えあい、皆で手分けしてあっという間に300株を植えてしまった。写真を見てください。一生懸命に土に向かう姿まるで少年のようではアリマセンカ。

土壌作りや栽培管理、販路などについて質問があり、しばし農業談義。4人それぞれに色々なことを感じてくれたようだ。

我が農園で行う「農園体験」いい体験ができるよう体験者のNeedsに応じた内容を吟味して、なるべく多くの皆さんをお迎えしたい。

夜、体験者の1人Kさんの奥様から電話で嬉しい報告。お土産のサラダ野菜が美味しくてあっという間に全部食べてしまったとのこと。今度は是非農園へお越し下さいネ。

オルトアサマHP

収穫期に入ったイタリアのROMANA(ロメインレタス)

2008-07-01 00:34:56 | Weblog
先日、レッドロメインのことを少し紹介させてもらった。

今回の写真は、レッドロメインとセットで栽培している本家本元のイタリアのロメインレタス、ROMANAだ。

日本ではまずお目にかかれるものではないだろうと思う。なぜなら、本家イタリアのものだからということもあるが、日本の慣行農法では農薬や化学肥料を使って栽培するからである。しかし標高の高い、軽井沢の我が農園では、農薬や化学肥料はまったく使わず、増してビニールマルチなどの庇護もせず、自家製落葉堆肥を漉き込んだまっさらな地べたで、逞しくそして清涼感タップリに育っているのだ。

透明感のあるイエローグリーンが、隣りの畝のウィーンサンゴのクリムソンレッドとの対比でより一層ひき立ち、凛とした輝きをはなっている。

しっかりと水を含み、スッと立ち上がったROMANA。雑草取りで無造作に触れようものなら,音を立てるように葉が折れてしまう。この「パリッ」としている所が持ち味だが、扱い方には気を遣う。

このROMANA、発芽率は良いとは言えない。
だから、今、自家種採取を考えている。その他、ウィーンサンゴ、マスカラ、ウィーンキヌサヤ、パープルインゲンなども自家種採取の視野に入っている。このように自家種採取をすることで、我が農園のヨーロッパ系野菜の種類は増えることはあっても減ることはない。

先日のブログでも書いたように、近々、表参道と赤坂からイタリアンレストランのシェフさんたちが農園を訪れる予定だ。多くのイタリア系野菜を栽培している我が農園で、シェフさん達と中味の濃い、そして澱みのない対話が展開されることだろう。

その時に、目玉の1つにしたい野菜がこのROMANAだ。
今から、とても楽しみだ。

軽井沢のエコ農園OrtoAsamaホームページはこちらhttp://ortoasama.com/