軽井沢~標高1150Mの森の家とエコ農園からの便り

雄大な浅間山の南麓・千ヶ滝西区の農園で、自然の生態系保全のため化学物質を一切使用せず西洋サラダ野菜の栽培に取り組む

いただいたフランスの種

2011-01-31 23:31:26 | Weblog
久しぶりにTさん夫妻と農園で会った。

Tさん夫妻とは野菜を通じて知り合ったもので、ときに及んで農園に足を運んでくれている。

彼らにお会いするのは昨年12月にハルニレテラスのセルクルでのイタリアワイン会以来だ。

その後元気にしているだろうかと・・・気にかけていた矢先、

年明け後夫妻でフランスに行っていたとのこと、お土産に私にはフランスの野菜の種を、妻にはチョコレートを買ってきましたよぉ~

と電話が入った。




種は、Chicoree Frisee と Courge Musqueeの2種。
フリゼ(一般にはエンダイブと呼ばれるチコリの仲間。)とひょうたん型のかぼちゃだった。

フリゼはイタリアの種で毎年栽培していて特に軟白栽培したものは好評を得ているのだがフランスの種で栽培してみるのははじめてのこともあって楽しみだ。

ひょうたん型のかぼちゃも初めてだ。というより、フランスのかぼちゃも初めてだ。
イタリアのかぼちゃは2年連続して栽培したので、ときにはフランスのかぼちゃもいい。

Courge(クラージュ)とはどうやらフランスのかぼちゃの総称のようで、Musquee(ムスク)とは高貴で甘い香りといったほどの意。

これらの種を適時に蒔き、そして収穫したら一番でTさん夫妻にプレゼントしようと・・・今から楽しみだ。

お互い少し時間もあったことだし歓談もしたかったのでハルニレの丸山珈琲へ。
4人で暫し話しが弾んだ。楽しい2時間余りの時だった。




チコリーの嫁ぎ先は・・・

2011-01-30 21:16:56 | Weblog
例年どおり、2週間余り「シェ草間」さんは冬季の休みだった。休み前から注文を受けていたので開けの28日野菜を届けたばかりだった。

そのとき注文を受けた野菜を今日届けた。
その野菜は・・・



ベローナ プレコーチェ、ベローナ 薔薇、そしてカステルフランコといったチコリー系、さらにパッションブルーン、マラビッラのラトゥーガ系、そしてカーボロネロだ。

いずれも手塩にかけて育て上げたものばかりだ。

中でも、本当によく出来たプレコーチェ。



もともとフルサイズでもそう大きくならないものだがこれはサイズもほどよく、発色・形も申し分ない。

我ながら良く出来たなぁ~と思われるのは本当に少ない。数十株に数株だ。
だから、これら数少ない数株を嫁に出すにあたって、そのときは少しは躊躇してしまうのだ。

でも、「シェ草間」のお客さんは上客が多く野菜のこともよく知っている方達が多いと聞く。
こうしたお客さんに愛されて食べてもらう。
野菜達にとっても本望だろう。



今日もそんな気持ちで農園をあとにした。







嫁に出したくない!チコリー

2011-01-29 13:56:24 | Weblog
冬場のこの時期、サラダ野菜の王様とも言うべきものはやはりチコリーだと思う。
このことは、ヨーロッパの市場に行って見れば分かることだ。
彼の地ではこの時期色とりどりのチコリーが店頭に並んでいる、いや山積みされているのだ。

農園で、元気で育っている現時点のチコリー達を紹介しよう。

これはカステルフランコ。
ベローナプレコーチェ。なんとも可愛らしい。

カステルフランコ結球型。

チコリ薔薇。薔薇咲き状のもの。
これもカステルフランコ
我こそはと競い合ってるね。
素晴らしい出来映えのベローナプレコーチェ


これらのチコリー達は、半年以上手塩にかけて育て上げたものだ。
だから、とても可愛いく嫁に出したくないのだが・・・。

「シェ草間」さんにこの気持ちを伝えたら・・・
「家に是非お嫁に来て下さい」と。





LUOMUの森を尋ねて

2011-01-26 23:00:50 | Weblog
実は、草津の帰りだったのだがもう一ヶ所立ち寄ったところがあった。

それは、北軽井沢の「LUOMUの森」。
LUOMUとは、フィンランド語で「自然に従う生き方」という意味だそうだ。
この森には浅間山の北麓では最古の洋館が佇む。



洋館のホールやセミナー会場では、年を通じて様々な企画イベントが催されているとのこと。

個人的に興味を持ったのは薪ストーブやこれに関連する道具などのショールーム。
各種薪ストーブや薪割り用の斧。




キッチン薪ストーブもある。



森のカフェを飲みながら、スタッフの男性と暫し歓談。
帰り際に入り口を出たら、こんな看板が・・・。
そして針葉樹のOBJETも凍りついていた。








小布施へ・・・

2011-01-24 11:19:08 | Weblog
昨日、所要があって小布施町に行った。

これまで上信越自動車道を利用して何度か行ったことがある北信濃(長野県北東部に位置する)の小さな町だ。

小布施というと、栗と北斎、そして花で知られる町だ。
リンゴや葡萄でも有名だ。
今回は、ルートを変更して森の家から白糸の滝入り口に出て、そこから有料の浅間白根火山ルート(ロマンチック街道とも呼ばれる)→上田方面(144号線)→菅平→須坂→小布施というコース。

途中、山間の雪に覆われた小さな集落をいくつか通りやがて菅平高原を駆け上がるとそこはスキー場。
日曜とあって、スキーヤーで賑わっていた。



ここからは、須坂に向かう長い下り坂だ。



復路は、南の上田方面に下りていく車が多いのであろう。反対の北方面の須坂に下りる車はいやに少なくヘアピンカーブも多く、しかもしっかり凍結している。

慎重に下りて

着いて地元の小布施の青年にこの道を通って来た話をしたら「あのルートはかなりシンドイ!ですよ、登りはともかく下りはね~、」と呆れ顔・・・。

帰路は、上信越道を利用。途中、松代でドライブインし・・・




遅いランチ。かなり空腹だったので、ボリュームのありそうなモツ煮定植を注文。
食後、ドアーの外に出たら目の前に野菜売り場が。



妻の好きな松代特産(らしい)の長芋を買った。かつて一緒に食べて「ここのとろろご飯はとても美味しい」と言っていたのを思い出したのて。



バカンスも終わって・・・

2011-01-22 22:11:18 | Weblog
6泊7日のささやかなバカンスも今日で終了。
今回の(昨年もおおむね同様だったが)バカンスは、今期の農産物生産活動に専念するためには健康で真っ当な身体と健全な精神が不可欠なので割り切って草津での温泉三昧の保険休養バカンスとした。

草津の温泉宿ではそれが目的とはいえ、ほんとうによく入浴した。本館、別館併せて4箇所の風呂にその日の時間帯や気分によりあっちの風呂、こっちの風呂と・・・1日最少でも5~6回。

おかげで指先の切れ傷はすっかり治癒した。
当分のあいだ頑張れるというものだ。切れたら、また行けばいいと割り切って仕事に精を出す。



勿論、露天風呂もある。
軽井沢でも仕事帰りに露天風呂付温泉によく入るが、こちらは観光地化された露天風呂なので時によって人がうじゃうじゃいて割り切って入ってはいるがどうも寛げない。

こちらは、全く別次元の露天風呂。
外は氷点下で2桁近くは下がっているだろう。

たった独り、風呂に浸かっていると・・・時より小雪が頭に舞ってかかる。あくまでも静寂だ。

これから取り組む野菜のあれこれに思いを巡らす。



お世話になりましたと・・・
旅館のお姉様にご挨拶したら「写真撮ってあげましょうか?玄関前で」。

被写体になるほどでは決してない!ない!






帰途、浅間酒造観光センターに立ち寄りその中にある「さくら亭」というレストランで早めの昼食。
ここは、草津の入り口の長野原町に所在しバス観光客なども多いところ。酒造りの仕込み水で淹れたからだろか昼食前に飲んだコーヒーは値段の割にはおいしいものだった。

蕎麦セットについた花豆のおこわは珍しいばかりではなく、これも美味しい。


雪下ろし

2011-01-20 13:49:20 | Weblog
雪国での除雪作業は、なにも地上だけではない。

建物の屋根の雪下ろしは避けて通れない重要な仕事だ。なにしろ屋根に積もった雪の重みはすぐに何トンにもなるそうだから、よほど頑丈なものでなければ屋根が押しつぶされてしまう。



この写真の建物の屋根の高さはゆうに20メートルはある。作業は終盤に近く2日がかりで一人でやっていた。
屋根の雪下ろしは、危険な作業なので通常2人以上でやることとテレビなどでもアドバイスしてくれているのだが・・・。

妻が買い物をしている間に、すぐ目の前の湯畑に・・・。




日本屈指の温泉地のシンボル。源泉が樋から溢れんばかりに流れ落ちている。変わらず迫力満点だ。
凍てつく冬の大地からこんなにいっぱいの湯が沸き出るということ自体不思議と言えば不思議だ・・・といつも思ってしまう。

身体が冷えてきたので、昨日書いた茶房「ぐーてらいぜ」に入った。



店内の写真はフラッシュなしで撮ったので少し暗いが、実際はこれほど暗くはない。
少しは、温もりを感じてもらえるだろう。



座った席から窓の外を・・・。
前の建物は老舗の旅館。雪国の温泉宿を温もりの茶房からこうして眺めながら寛ぐのも情趣があっていい。

外は氷点下。

草津のコーヒー店で・・・

2011-01-19 19:12:17 | Weblog
軽井沢ではゆっくりコーヒーを飲んで過ごすなんてことは、その気は何時もあるのだが、現実はあまりない。
時折、ハルニレテラスの丸山珈琲に行くがその場合でも仕事絡みがほとんど。

軽井沢にはいわゆる茶房スタイルの店が少ないし、あっても冬場は夕方になるとさっさと閉めてしまう。

油畑の前の「白旗の湯」に行きたい!
妻の希望で出かけ、その前にスーパーや街中の店で所要の買い物をすませ・・・

ちょっと珈琲でもやるかと。

いい珈琲店を見つけた。



その店の名は「茶房 ぐーてらいぜ」。
ドイツ語で「良い旅」という意味で、これからも良い旅をお続けくださるようにとネーミングしました・・・

しおりにそう書いてあった。



入り口ドアーの左手のウインドーディスプレー。ヨーロッパでよく見かけるものだ。



ブレンド珈琲とマーブルチーズケーキを、妻と相談・合意の上で(笑)・・・オーダーした。
珈琲、それと手造りケーキも美味しかった。

店の雰囲気も落ち着いていていい。
もともとは草津最古の宿だった風呂場の構築をそのまま残して店舗としたとのこと。そのとおりで外は氷点下ではあっても漆黒の木造りのせいか店内の温もりはとても優しいものだった。

帰りに・・・
こういう珈琲店があると草津に来るのが愉しみね、ゆっくり温泉して、ゆっくり珈琲して・・・と妻と話したことだった。

草津から農園へ

2011-01-18 15:35:42 | Weblog
草津滞在も3日目に入り、そろそろ農園のことが気なってきたので行くことにした。

朝起きて窓を開けたら、相変わらず除雪した雪を運ぶトラック(牛を運んでいるのではナイ!)が往来している。



旅館の前の軽トラにも雪が積まれている。これも捨てに行くのであろう。

いざ農園へと、勇んで玄関を出たら車はご覧のとおり雪を被っていて・・・。



「農園に行ったら、しっかり働かなければならないので途中でおいしいお蕎麦でも食べて行きましょう」と妻が言うので・・・
先日も食べた十割蕎麦屋やに寄ることにした。この蕎麦やは草津の中心街から軽井沢に向かって車で15分位の所だ。



小高い丘の上にあり360度眺望のきく店の入り口にはこんな看板も。
すぐ近くには牧場もある。ちなみに後方の山は白根山。



店の名前は「風」。名前に相応しい風流な看板。



店と続く住まいの屋根の下には氷柱がこんな感じでございまして・・・。
そうだろうな、日中でも氷点下5~7,8度はザラなんだから。



浅間山の南に位置する軽井沢に住み、そして日々その南麓直下で仕事をしているので北側から浅間山を望むことは稀だ。
時々、北から見る浅間山はこんな感じなのかぁ~と新発見することがある。



草津に帰る途中スーパーに立ち寄った。駐車場について、ふと南を見上げたら噴煙を上げる浅間山が・・・。
夕暮れだった。




ささやかなバカンス

2011-01-17 21:04:00 | Weblog
やっとバカンスに・・・。

バカンスといっても大げさなものでは決してない。
昨年同様、軽井沢からほど近い草津よいとこぉ~~と温泉湯治だ。

軽井沢で、それも凍てつく冬も含め年がら年中働いているので、やっぱり待望のバカンスだ。

さぁ~行くぞぉ~と朝起きたら・・・。
たっぷりの雪。





所要の箇所の雪かきをして、午後早めにスタート。門を出たら・・・



家の前の通りは車の跡もない。そうだ、今日は日曜だから郵便車は来ない。さらに連日のように来る宅急便もまだ来ていない。



途中、草津の蕎麦やに寄った。この蕎麦やは妻の希望で昨年も同時期に寄った店だ。
完全な十割蕎麦で、店の前は蕎麦畑で自前の石臼で挽いているとのこと。外は氷点下7℃、赤々と燃え上がる薪ストーブを囲んで美味しいそばで空腹を満たす。

ところで・・・
北イタリアはピエモンテの米農家の友人ヴィクトリオさんは野鳥の観察も兼ねてコス・タリカへ、米とキウイを栽培しているグイードさんは奥さんのマリアさんの出身地ナポリへとそれぞれ長期バカンスで旅立ったと・・・

ピエモンテ在住の友人奥山理恵さんのブログにあった。

彼らは毎年冬期の農閑期は軽井沢より寒いピエモンテの居住地から脱出し、暖かい地方(国)へ移動し上質なバカンスを取っている。

さて・・・

草津に向かう国道の気温表示はマイナス9℃。一刻も早く温泉に飛び込みたいと気持は逸る!

草津は、軽井沢より雪の降りかたが長くほぼ終日降っている。だから、降りしきる町中をひっきりなしに除雪車が働いているし、除雪した雪を積んだ大小のトラックが忙しく走り回っている。

ちなみに今の積雪量は75センチだと。

そんな冬情趣たっぷりの温泉場でなんどもなんども温泉に飛び込む。

今日も、これまで4~5回は浸かっている。
あと何回か浸かるつもりだぁ~。

これで、農作業などで切れ痛んだあちこちの指先が治るだろう。