軽井沢~標高1150Mの森の家とエコ農園からの便り

雄大な浅間山の南麓・千ヶ滝西区の農園で、自然の生態系保全のため化学物質を一切使用せず西洋サラダ野菜の栽培に取り組む

Buongiorno!・・・いつも明るいイル ソーニョ

2010-03-31 23:45:42 | Weblog
ハルニレテラスのイル ソーニョ。

今や軽井沢では人気のトラットリア。
夏場は待ち席で長蛇の列。

種々のイタリア野菜などを納品しているので顔を出すことが多い。

挨拶は全部イタリア語。
Buongioro、Buonasera、Ciaoなどなど。

地中海系のリズムで軽やかに交わす。

マネジャーはじめスタッフ、みんな明るい。
空色の地中海、降り注ぐ太陽にぴったりだ。

ピザ職人で世界チャンピオンの若き青年、明るいイタリア人の若い男性スタッフもおり時に彼らと言葉をかわす。

カステルフランコはじめカラフルな多品種の野菜を注文毎に届けるのであるがいつも喜んでくれる。
これからも、栽培難度がとてつもなく高いものであってもお客さんに喜んで貰えるようなものなら果敢にチャレンジしたい。

ピエモンテ在住のワインのソムリエ奥山理恵さん推奨のワインやオリーブオイルも勿論こちらで扱っている。





愛用のオリーブオイル

2010-03-30 23:49:26 | Weblog
サラダ系野菜、それも西洋野菜に特化したスタンスで栽培に取り組んでいる者としてはオリーブオイルに無関心でいることは許されない。

そこで、友人のピエモンテ在住のイタリアワインのマスターソムリエ奥山理恵さんにお願いして農園の有機野菜にバッチリ合うオリーブオイルを探してもらった。

農園の野菜はハーブも含めて野生むき出しの強い個性を持っているので相性のいいオイルでなければならない。

一時帰国の際は軽井沢の農園にも来てくれ農園の野菜を熟知している彼女は、忙中わざわざリグーリアまで足を運んで個性の強い野菜と同格のオイルを探し出してくれたというわけだ。

良質のオイルの農家はたいがい大量生産していない小規模農家だ。
ということは、職人の魂が息づいているかもしれない。

したがって、数量に限定があるのが普通だ。

今使用しているオリーブオイルは日本でやはり彼女だけが扱うプーリア州プリンディジ県のオーガニックオリーブオイルだ。

プーリア州は南イタリアのアドリア海に面したオリーブオイルの産地。

写真はカステルフランコや赤チコリと生まれ故郷が一緒のプーリア州のオリーブオイル。

一方は北イタリア、他方は南イタリアだが・・・
まるでイタリア軽井沢支部主催の、幼稚園児のラトゥーガも加わっての同窓会。



イタリアの可愛い車

2010-03-29 23:51:11 | Weblog
こんな車が日本にあったらすぐに買っちゃうだろうな。

車が好きなので海外の都市に行くと街の中を走っている車、止まっている車にすぐ目がいく。

車が好きだといってもなんでもいいというわけには行かない。

個性のない凡庸な車には、それが仕事に大いに必要なものであったとしても乗ろうという気持ちにはならない。

イタリアには個性的な車が多い。

車の先進国(日本は自動車王国だが、先進国だろうか?)だけあって、世界に名だたるスポーツカーはご存知のとおりだが、ミニカーなど可愛い車も多くそれらがさりげなく街角に停まっている。

写真の車は、フィレンツェの街角で出会ったelettrica(電気)自動車だ。

見たとたんに欲しくなった。

この車は充電中ではなかったが、ダンテ通りの近辺では充電中のかなり古くさいがとても可愛い車を見かけた。ピザ宅配用の車なんかもとてもメンコイ(可愛い?)ものだった。

車の「文化考」という面からみると、車は大きいほうが、高価なほうが、速いほうがいいというような尺度だけでは盲目だ。

人間と同じで「個」が、「主張」が必要だ。これらは魅力的な要件。

「個」の車が日本の街のあちこちに・・・さりげなく・・・

そうなった時に日本は真の意味での「車先進国」になるというものだ。






今年最後の着氷か

2010-03-28 22:26:49 | Weblog
今日の軽井沢はときより小雪が舞い最高気温は氷点下だった。

ここのところ、雪や氷雨を伴い冷え込みが厳しい。
しかしこの冷え込みによって自然界が創り出してくれ大きな感動を与えてくれるものが多くある。

樹木の着氷がその一つ。

標高の高い別荘地の道路脇の、そしてその一角にある農園一帯の樹木もすべて着氷した。
ダイヤモンドの輝きというか、なんとも形容し難い美しさだ。

助手席の妻もしきりに感歎の声を上げ続ける。

しかしこちらは見とれてばかりいられない。
なにしろ氷の塊が枝から落ちてきて車の屋根やフロントガラスにぶち当たる。

かなり大きな音だ。
スピードは控えめにし慎重に慎重に・・・

管理人をやってる地元のKさんにその美しさを話した。

‘奥さん、幸せですよ。着氷は毎年見られるわけではないんですよ‘と、はじめて厳冬期の軽井沢を体験する妻にニコニコしながら話してくれた。

自然界に身を置く者としてその移ろいにマニュアルはないのだから、厳しさには絶え、美しさには感謝してそれを享受する。

それが基本の基本であることをいつも心に留めている。

それがカントリージェントルマンのカントリーライフだ。




ボローニャ駅のホーム

2010-03-27 23:51:42 | Weblog
ピエモンテに行くことが決まり、途中のミラノ駅で奥山理恵さんと待ち合わせの約束をして妻とフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェラ駅からユーロスターに乗り込んだ。

乗っておよそ1時間くらいだろうか、最初の停車駅がボローニャ駅だった。
といっても、次の停車駅はミラノだぁ~(笑)。

ボローニャという街にはこれまで行ったことがないし、知識もほとんどない。
トスカーナ州のほぼ北に位置し、エミリア・ロマーナ州の州都だということくらいだ。

フィレンツェ、ミラノ、ベネチアの真ん中あたりに位置する街だが

イタリアでは結構大きな街で人口はジェノバに次いで7番目だとか。

サッカーの中田英寿選手がかつてボローニャのFCに在籍していたことが知られているが、ボローニャという街の名前がなんとなくイタリア的なので以前から親しみをもっていた街だ。

下車して街を散歩してみたい気分になったが、ミラノでの約束の時間があることから次の機会にということにし列車はそのまま一路ミラノへ。

ボローニャは三つの言葉に集約される街だとのこと。

学問、肥満そして塔。

ボローニャ大学はヨーロッパで最古の大学で20数学部あり、学生数は数万人とのこと。

食の街でもあり、内陸のせいか肉料理が豊富で肥満気味に・・・。
でも、野菜や果物を多く摂るそうなので長寿だと。

塔の街でもあり、20本ほどあるそうだが中世時代は100本あったとか。

次の機会には肉料理と野菜や果物をいっぱい食べてエネルギーを蓄え、その後塔によじ登って消化し
最後にボローニャ大学の図書館に行って静かに本でも読もうか。



鉢上げした高級野菜カステルフランコの今・・・

2010-03-26 23:00:20 | Weblog
ちょっと前に、ネズミにやられる前に鉢上げしたカステルフランコのことを書いた。

真冬の農園の気温は氷点下10℃以下になることはそう珍しいことではない。
地表が凍てつきそして雪で覆われると餌を求めて圃場を徘徊するネズミ達。

カステルフランコの根元をすっぽりと食べてしまう。

そこで、先手を打って鉢上げすることにした。
すでに植えてから農薬や化学肥料の庇護もまったく野生の状態で10ヶ月近く経っており鉢上げしてもまったく問題ない。

風通しを良くするため外葉を取り除きすっきりとさせた。

前回の写真と比較して、開いたマーブル模様の花びらのような葉が格段に綺麗になった。

タルディーヴォと並ぶイタリアの高級野菜カステルフランコ・・・。
しかし、これで満足はしていない。

世界一を目指してまだまだ挑戦が続く。

冬期間中、軽井沢でこのカステルフランコを納品しているレストランは離山通りの「シェ草間」とハルニレテラスの「イル ソーニョ」。
いずれも凡百のレストランではなく軽井沢では秀でて評価の高いレストランだ。

数量限定なのでお得意のシェフさんのみに(笑)。







真冬並みの農園

2010-03-25 23:49:01 | Weblog
昨日から昼から降り始めた雪は今日に持ち越して、森の家一帯は量が20センチくらい。

湿った重い雪がすぐに溶け始め傾斜の強い屋根や庇から次々とすべり落ちてくる。

そんな中で昨日に続きカステルフランコのポット移植をやり、これで当面のおよそ350株余りのカステルフランコのポット移植を終えた。

収穫は早くても10月中旬からだから、播種から約7ヶ月の長期に亘るわけだ。

タルディーボに象徴されるように、高級と一般に称される野菜は、他のブランド商品と同様に時間と手間がたっぷりとかかる。
いや、時間と手間をたっぷりとかけ仕上げたものでなければブランド品とはとても言えない。

夕方近く農園に行った。
農園の周囲の樹々に着氷し、多くの枝が垂れ下がっておりその重さに耐えていた。

でも耐え切れず、農園の縁取りになっている白樺の木の1本が根元から横倒しになっていた。

鋸を持ち出し、後片付けをした後

その他の白樺の樹が倒れないようにと着氷したものをモップで払い落としていたら飛んできた氷が素手に当たった。

鉄板の破片が飛んできたのか、と一瞬思った。




ドッサリ・・・肉の盛り合わせ

2010-03-25 00:41:44 | Weblog
イタリアワインのマスタ-ソムリエ奥山理恵さんのお力添えで、ピエモンテ・ノヴア―ラ県の農業資料館を地元の名士で米の大規模ファーマーのビクトリオさんに案内してもらったあと

昼時だったのですぐ近くのトラットリアに連れて行ってもらった。

昼時のせいか、作業服からどうやら近場で肉体労働をしているらしい明るく爽やかな表情で盛んにしゃべりまくり料理が運ばれてくるのを待っている男達で賑わっていた。

我々4人のところにも次つぎと料理が出てき、ジェントルマンのビクトリオさんがそれぞれ皿に取ってくれたものを感謝しつつ堪能し・・

ほとんど空腹が満たされかかったかと思った矢先に、出てきたのが写真の肉の盛り合わせ。
いろいろと加工された肉の盛り合わせが皿に所狭しとばかり盛られていた。

周りのテーブルの男たちも盛んに同じようなメニューのものをバリバリ食べている。

しかしこちらの腹具合は、ほとんど満杯にちかい。
傍らの妻も肉の盛り合わせにはとても手が出せそうにない。

‘食べる量‘といった面でも‘食の王国‘なんだなぁ~とよぎった。




フィレンツェのトラットリアで・・・

2010-03-23 23:27:43 | Weblog
フィレンツェに滞在中は、前にも書いたように毎日の食事はほとんど自分たちで作って食べることにしていた。

野菜を主として、それに関わるその他の食材に特別な関心をもっていたので市場やメルカートに足繁く食材買いをしていた。

でも、料理の勉強に資するにはトラットリアにも足を向ける必要がある。

だからといって、どこでもいいというわけにはいかない。
それなりに選ばなければならない。

そこで、ピエモンテ在住のイタリアワインのソムリエ奥山理恵さんからいくつか店を紹介してもらい、その一つのカーサリー二ャ(Casalinga)にした。

彼女のご主人はフィレンツェで活躍している彫刻家。
フィレンツェの文化人との交流も多く、カーサリーニャはその方たちと食事を共にする店でもあるとのこと。

入ってみてなるほどと思った。店は客が多かったがうるさい感じは全くなく地元の食通が気軽に入る店だなぁと・・・。

ちなみに日本人を含めた観光客らしき客はいなかった。

あとから入ってきて隣の席についた中年の夫婦らしき二人は豆だけのかなりの量の料理と北イタリア料理のポレンタ、それにワインを。

客はほとんど地元の常連と言った感じだった。

いろいろと食べ、ワインもタップリ飲み二人で確か80€くらいだったか?
食事代を特別気にしないで入れるのもいい。

場所は、アルノ川を渡ってピッティ宮殿の前から横丁に入ったところにある。
フィレンツェに行ったら損はないから足を向けたらいい。



高原の強い陽ざしを浴びる・・・

2010-03-22 23:49:58 | Weblog
苗たちがいよいよ農園に移動。

セルから小さなポットに移植された苗たちは、森の家で寒風に晒され、ときより小雪の舞う中でおおいに鍛えられた。

農園に移動しさらに逞しさを増した苗たち。

中には定植してもよいほどに成長したものもある。

種類は今のところロマーナ、ジェンテリナ、マラビラ、バルバなどのイタリア野菜7~8種類ほどだがこれから次々と仲間入りする苗たちが出番を待っている。

軽井沢のレストランのシェフさん達も心待ちにしているし、東京からもシェフさん達が下見にくる。

氷つた土が溶けて圃場の温度が上がってきたら、さぁ~定植。