軽井沢~標高1150Mの森の家とエコ農園からの便り

雄大な浅間山の南麓・千ヶ滝西区の農園で、自然の生態系保全のため化学物質を一切使用せず西洋サラダ野菜の栽培に取り組む

雪かきは、冬のルーティン仕事

2010-01-26 04:23:55 | Weblog
森の家一帯は、浅間山の南東に位置している。

旧軽井沢から白糸の滝方面にグングン勾配の強い坂を上がっていく。
当たり一帯は国有林。

有料道路なので、車の往来は少なく、ゴチャゴチャとした建物や人工的な施設などは一切ない。猪、狸、狐などの様々な野生動物の宝庫でもある。

平均的な軽井沢の標高に比して200Mあまり確実に高いので、この違いは大きい。

気温は2度前後違うし、新緑や紅葉の時期も街の中とはかなりずれる。
積雪量もわりと多いし、そして積もった雪は溶けにくい。

冬の定番の仕事の一つが雪かきだ。

生活上必要な門から玄関までとバルコニーのおよそ50坪分くらいはしょっちゅうやらなければならない。その他の広い敷地は、やりきれないので春までそのままだ。

雪かきの道具は、竹箒、プラスチック製の軽めのスコップ、それと金属製の平スコップの3種で、これらを場所と積雪量で使い分ける。

日常やることが多いので、雪かきに多くの時間を費やすわけにはいかないのでやる前に時間を決める。何分でやるぞと・・・。

そうだなぁ~。50坪くらいは、15~20分くらいでやってしまうだろうか。

毎日のように届けてくれる郵便屋さんのためにも通路の雪かきは特にしっかりやる。

外気温は、氷点下でも体はすぐに汗ばんでくる。








分譲別荘地 「あさまテラス」

2010-01-24 12:02:50 | Weblog
森の家から、農園に行くには普段は林道を通って行くが、林道が工事などで通れないときは別荘地を通っていくことも多い。

近年、新築の別荘建築が多くなっているような気がする。
オーナーは団塊の世代の人たちだろうか。年々、そこかしこで、建築現場に出会う。

そして、完成後は夏だけ使用するとかといったシーズン使用だけでなく、常住する傾向にあるようだ。
静かに降りしきる雪の夜道を車で通っているとき、これまで暗闇だった森に灯りが灯っているとなにかほっとした気持ちにもなるというものだ。

最近になって完成し、今売り出し中の別荘地にあさまテラスがある。
確か、軽井沢駅構内にも広告があったような気がするが高級な分譲別荘地だ。

農園の西側ですぐ近くなので時々ぶらりと出かける。農園もそうだが、浅間山の天辺が眼前に飛び込んでくる。あまりに近いので、山の美しい稜線や麓全体を含む雄姿を仰ぐことはできないが・・・。

価格は、区画でそれぞれ異なるが都内の高級マンション並か?プラス建築費となると・・・
しかし、潤沢な資金を有する人にはお薦めだ。




UFO雲?・・・

2010-01-19 22:14:35 | Weblog
不思議な形の雲を見た。

17日、午後3時過ぎだった。

農園で、ハウス内の苗の管理を終えて・・・。
さぁ~、これから温泉に行くかと車に乗り込みおやつを食べていたら。

農園の南東に、ちょうど大きな二段重ねの餅の形をした雲が浮かんでいた。
それも、一つではなく等間隔に三個も・・・。

高原の雲の様相は、実に様々で時には今回のようなこれまで見たことがないような雲に出っくわすこともある。

雲一つない、抜けるような青空もいいが、青空に立体的に浮かぶ様々な形の美しい雲を仰ぐのもいい。

農園一帯の標高は、軽井沢でもトップクラス。
地元の友人曰く「下界の汚れた空気や夾雑物は、ここまでは届かないんだよ」。







ベローナ プレコーチェ

2010-01-18 12:55:58 | Weblog
この時季の、ききしにまさる軽井沢の厳寒にもかかわらず収穫できるチコリがある。

赤系のベローナ プレコーチェ(Verona Precoce)。

フルサイズでもそれほど大きくならず手のひらに収まるサイズで、とても可愛いらしい。
深いワインレッドのリーフチコリでサラダの彩りに最適。

これと、カステルフランコやカーボロネロと組み合わせて食べるのが、今の時季の我が家のサラダ野菜の定番。
これに、イタリアのチリメンキャベツを加えることもある。

そろそろ、我が家のささやかなバカンスがやってくる。
今年のバカンスは、海外ではなく純日本風に行こうと・・・。

昨日の朝の最低気温は、森の家一帯でマイナス17度近くまで下がった。        

バカンス先は、森の家から1時間余りで行ける屈指の温泉宿・・・草津。

            

大地は雪漫漫

2010-01-17 00:41:44 | Weblog
人天の見別ありとも凡聖の情隔すとも、雪漫漫は大地なり、大地は雪漫漫なり。
雪漫漫にあらざれば、尽界に大地あらざるなり。

雪に深い思いを託した道元の言葉だ。

雪と向き会う時に、それも深い森の中や原野でだが、道元のこの言葉を思い出す。


道元が、志やぶれて京から越前の山奥に移った。
新しい土地は寒く、大地一面に雪が降り積もっている。原野も山も遥か遠くまですべて雪。

何もない白一色の銀世界。空も大地も雪の色に溶け込んでいる。色も形もない。

色も形もないということは、雪が空にも地にも充満していることである。

素晴らしい充実感、存在感を有する世界。

「大地雪漫漫」と唱えるとビルも家も山も道もすべてなくなる。
何もなくなると、逆に最高の充実感が味わえる。
天も地も、宇宙もそこに存在しているという存在感が身体のうちにみなぎってくる。

自分が解放されて無になったとき身体は透明になり、無限に広がり宇宙と一体になる。
その時の風景は、「大地雪漫漫」という風景のような充実感だ。
(以上は栗田勇著ー道元の読み方ーより)

農園一帯も雪に覆われている。
最低気温マイナス13度。最高気温もマイナス。

それでも、雪が溶ければ昨年秋に植えた様々なチコリが逞しく芽吹きはじめる。


再び・・・カステルフランコ

2010-01-09 21:46:47 | Weblog
先日、雪に埋もれた、しかし凛としたカステルフランコを紹介した。

今日、妻がそのカステルフランコを堀上げ、再び雪の上に戻した。

ご覧のとおりクリーム色にチェリーレッドのマーブル模様が軽井沢の冬の景色に良く映えなんとも美しい。

実は、カステルフランコの栽培は、長年の夢だった。
西洋野菜の栽培を中心とする有機農業を始めてマル10年、理想的なカステルフランコの栽培に成功したと言える。

昨年の春に、イタリアで仕入れた種を蒔き半年かかって育てた。
栽培期間はレッド系のチコリと並んでかなり長期に亘る。

盛夏の頃、図体だけがやたら大きく育ち果たして物になるのだろうかと訝った。
しかし、我慢、我慢・・・。降雪の頃には、ひときわ目を引く貴婦人の面持ちで姿を見せてくれるだろうからと。

お蔭で、お得意の有名レストランの人気者になった。
一躍サラダ野菜の王者になった感があり、レストランもこれなしでは???

一度食べたお客さんは、これが入っていないとオソラク・・・納得しないであろうから。


初春の夕暮れー農園から

2010-01-08 20:44:44 | Weblog
高原の農園から望む夕暮れの景色は、四季を問わず、そしてどこからを仰いでも美しい。

特に、今の時季は空気は澄み切っており、強い光線はさらに眩しい。
日が沈む直前の、空と雲と光が互いに織り成す様はまさに至高の芸術作品と言える。

離山通りのレストラン、「シェ・草間」から今年2度目の注文があったので、今日はサラダミックスとルッコラを収穫した。

サラダ野菜は、カステルフランコ、カーボロネロ、フリーゼ、そしてロッサ・リシオリーナ。

ルッコラはイタリアンとセルバチカの2種。

「シェ・草間」の冬季の休業は1月13日~1月29日まで。
併せて、農園も昨年の春以来はじめてのささやかなバカンス。

温泉宿で、今季はあ~しよう、こ~しようといろいろ想いをめぐらすのも愉しみだ。

草間シェフは信州のスキー場(昨年はフランスだったと思う)で、私共は同じく信州の温泉宿(昨年は長期のイタリア滞在だったが)で。

シェフと温泉宿で互いに一年間の労をねぎらって一杯やるのも愉しみだ。











軽井沢のウインターフェステバル・・・光は

2010-01-07 23:27:30 | Weblog
昨年11月から、軽井沢恒例の冬の祭典が開催されている。

クリスマス、ニューイヤー、そしてバレンタイン・・・。

レストラン、ホテルなどの店頭では、我こそ一番と言わんばかりに色とりどりの光で着飾っている。

公共機関の役場や警察署などでも、ささやかながら、やはり同じように飾っている。

光の文化では、日本はどちらかというと後発組であろう。
でも、軽井沢でも年々金をかけてさらに美しくなっているし、東京や横浜などでも光のスポットが紹介されていたが、かなり頑張っているようだ。

キーンと冷え込む木々の間に煌くイルミネーションを眼にすると、こころ暖まるというものだ。

仕事や、温泉しての帰りのいつもの通りで二人で決めたベスト3の一つが写真。

離山通りの結婚式場「ヴィラ・ディ・マリアージュ」。
2頭のトナカイならぬ馬が車を引いている。新郎・新婦は乗っていなかったが(笑い)。

妻は、いつも通るたびに‘あの車に乗りたあィ~‘。

雪の中に凛と・・・カステルフランコ

2010-01-05 23:52:26 | Weblog
昨年は、チコリの栽培に力を入れようと宣言した。

春先に、このことをレストランのシエフさんや関係者に話した。
これまでも、赤系のトレビスやグリーン系のフリーゼなどは栽培しレストランに使ってもらっていた。

しかし、昨年はもっと多品種のチコリの栽培に力を入れた。
赤系、グリーン系併せて10種類以上育てた。

いずれも、満足のいく出来ばえだった。

中でも、傑作の一つは写真のカステルフランコ。
薔薇咲き状で中心部にいくにしたがってクりーム色の葉に赤の斑点が美しく入ったいる。

お得意先のレストランのシエフさんも相当気に入ってくれた。
なにしろ、絵から飛び出してきたのかと疑うほど、カステルフランコが入っていると盛り付けたサラダ野菜は絵画的で見栄えが格段に良くなる。

Kホテルにも納品しているが、こうしたチコリの入ったサラダ野菜をTVのキャスターさんが食べて驚き、取材に見えた。

TV局は、長野朝日放送。10月、ニュース番組で放映された。


今朝の森の家の前は・・・

2010-01-03 23:52:31 | Weblog
今朝、起きたら4~5センチの雪が積もっていた。

夜半に小雪が舞ったのであろう。

今日は、すでに町内の2件のレストランから注文が入っていたので、納品の日だ。
今年の初納品だ。

家の前は、昨年来の雪ですでに圧雪道になっている。
一般車が入ってこないので、日中になっても一般道のように汚く地肌が見えてきたりはしない。

白糸の通りに出る200M余りの道はわずかにスロープになっている。

森の家が出来た20余り前、まだ小さかった子供達がこの家の前の道で嬉々としてソリ滑りをやっていたことを想いだす。

今の時間、玄関脇の温度計はマイナス8度。