軽井沢~標高1150Mの森の家とエコ農園からの便り

雄大な浅間山の南麓・千ヶ滝西区の農園で、自然の生態系保全のため化学物質を一切使用せず西洋サラダ野菜の栽培に取り組む

菅原文太さんご夫妻が・・・

2013-02-01 23:11:33 | Weblog
菅原文太さんが昨年10月にテレビ局の取材に関連して農園に見えた。

菅原文太さんは、ご存じのとおり俳優として大御所だが今は農業に本格的に取り組んでおられる方でもある。
しかも、有機農業だ。

当農園に見えたきっかけは、テレビ局から連絡が入り「菅原文太さんが‘未来の食卓を変える7人‘=桜鱒
太郎著=の本(私が7人の一人として末席に名を列ねている)を読まれて勉強兼ねて是非訪ねてみたい農園
があるのでそちらを先に取材してくれとおっしゃっておられるので」と。

とにかく圧倒的存在感。のしのし歩く後姿だけでもお分かりだろう!



トマト(イタリア、フランス)のハウスで。




採種用の巨大イタリアンズッキーニを手に。



ネズミやモグラの防除の話を。




黒大根、ラーパそしてホウレンソウの畝で。



妻が準備した野菜サラダやポテトを食べて貰った。




これまで毎年少なからず取材を受けているが、今回ほど肩が凝らず愉しく取材を超えた取材はなかった。
文太さんという人柄にもよるのであろう。
あれこれの質問を受けたり、有機農業全般に亘って語り合ったりの3時間余りだった。

文太さんは、有機農法家としても大成するであろう。

なお、これはBS日テレ「菅原文太 有機農業に挑む!」(財部ビジネス研究所)の番組で昨年11月11日9:00~
放送された。












氷点下5℃・・・薪作り

2013-01-28 23:27:18 | Weblog
今年は夏場を中心に本業の野菜の栽培やこれに付帯する諸々の作業に忙殺され薪作りが全くできなかった。
薪作りは本来なら冬が終わったら消費した分をすぐにその年の冬以降に向けて始めるのが良い。
本格的薪ストーブライフを送っている人はそのようなサイクルで切れ目なく行っているようだ。



薪ストーブの暖房の温もりは(我が家には蒔きストーブのほかに万一に備えて複数の暖房機器がある)他の暖房機器
によるそれと比べると遠赤効果などそのメリットははなはだ大きい。
暖房のほか料理やコーヒーなどの飲み物などに。



当日は最高気温が氷点下5℃を下回っていて、とにかく寒い!
チェーンソーは普段使えるように薪ストーブの側においてエンジンが冷え切ることのないようにしている。
作業は凍てつく雪の上でのことなので、足元の滑りなど慎重の上にも慎重を期してやった。



ハナちゃんも雪の上を歩く度に足をあげて足にくっついた雪を払っている。
よっぽど足が冷たいのだろう。ついには雪の上を避けて木くずの上でしゃがみこんでしまった。



バルコニーの雪おろしを終えた妻は、通路の雪かきを始めた。(少し暗いが、ハナちゃんを抱っこして一休み)。
先日、この通路で四駆のジムニーがはまり込んで一時動けなくなった。四駆のローギアに入れ何度も前後進したり
スコップを使ったりしてやっと脱出した。
だから通路の除雪もしっかりやっておかなければならない。

厳冬、薪ストーブのゆらめき爆ぜる炎を前にすると・・・
良寛さんの次の詩を想い出す。

「・・・嚢中三升米 炉辺一束薪・・・」

さもなければ夕焼けがこんなに美しいわけがない

2013-01-22 00:24:17 | Weblog
今日は最高気温がプラス。
1℃~2℃くらいに上がっているようだ。だから暖かく感じる。

農園の花の管理のためいつものようにハナちゃん同伴で出かけた。

レタスなどのサラダ野菜はすでに在庫切れで取引先には春まで待って
もらっているのであるが、トッピング用のエデブルフラワーは春まで在る。

花は、雪に埋もれる前にハウス内に引き上げている。
ハウス内は無加温なので氷点下15度以下にもなるが元気なものだ。



ペットのハナちゃんもハナ(花)が大好きのようだ。



かたわらの赤チコリやフリゼも健在で自家用として食卓に。





花には、水よりも雪をかけてやることにしている。雪にはミネラルが含まれているからだ。





さあ~、ハナちゃん帰ろうぜと・・・



ハウスを出たら南西方向(八ヶ岳連峰方向)に夕焼けが。時刻は17時。



標高はゆうに1000メートルを超す高原の農園だから夕焼けは四季を問わず感動する。

「われわれにとって何かもっとよい未来があるにちがいない。さもなければ夕焼けがこんなに美しいはずがない」
=ヨハン・ペーター・へーベル=


寒中 お見舞い申し上げます

2013-01-20 01:58:45 | Weblog
久しぶりの更新・・・

何はともあれ2013年、寒中お見舞い申し上げます。

昨年はことのほか忙しくブログの更新もままならなかった。
予定していない新規の取引先が夏になって入ったり、諸事盛り沢山といった具合。

いろいろとあった昨年のことは、これからちょっとずつ振り返ることとして。

20日は大寒。
19日の最低気温は-13℃。バルコニーのテーブルの雪。


大寒は一年でもっとも寒さが厳しい時期を言うのであるが、昨年のクリスマス寒波、正月寒波・・・と休みなく
大いなる寒さ(すなわち大寒)がやってきているので今大寒だよぉ~と言われてもピンとこない。
玄関のドアーを開けたら・・・雪、雪。


ピンとこないけれど、ありがたいことがある。大寒の頃から日がしだいに長くなり春へ始発することだ。
高原に住んでいるとそのことの気づきが明瞭になる。
農園の帰路、夕方5時半を回っても晴れていると沈まんとする夕陽を望むことさえできつつある。
それにしてもどっさり降ったものだ。門の前の通りはまさにホワイトロード。


同じ場所の緑真っ盛りの頃の写真。


同じ場所なのにこんなにも表情を変えてしまうことに驚きと感動。

「自然は何も欲していない。それなのに必ず目的を達成している」=フリードリㇶ・二ーチェ=






新年は・・・元旦から発送

2012-01-03 23:34:41 | Weblog
仕事に忙殺された昨年だった。ブログの更新どころではなかった。
年末そして年始も忙しさは変わらなかった。

元旦の発送は農園の歴史では初めて。幸先のスタートととなった。
発送先は昨年11月にオープンした銀座6丁目「オステリアロマンツァ銀座店」。



写真は元旦に「オステリアロマンツァ銀座店」に発送したもの。

サラダ野菜5~6種類、チコリー(グリーン、レッド)、トッピング素材、それにエデブルフラワーなど。

お正月なので赤チコリーのトレビーゾもプレゼントととして・・・。

「オステリアロマンツァ銀座店」は、ご存じのイタリア料理の老舗ジローレストランシステム(株)が運営するオステリア。
オープンに先立って仕入部のNさんとシエフのTさんが深まりゆく秋の当農園に見えた。

これから徐々に「オステリアロマンツァ銀座店」の当農園からの野菜情報をお送りしようと考えている。




シェ草間さんへ

2011-07-10 23:39:36 | Weblog
今朝、シエ草間のMさんから注文の電話が入った。

夕方いつもの量の野菜を届けて貰えないかと・・・。

昨日に続き、今日も午後になって激しい雷雨となったのだが、これを予測してその前にビーツ200株余りのポット移植を終えた。

ホットしたところで、隣接のカラマツ林に止めてある車中で妻と遅めのランチ。そして昼寝・・・。
車外は叩きつけるような激しい雨、そして雷鳴轟く。

短時間、グッスリ寝入った。
雷鳴は全く耳に入らなかった。



写真は、雨が上がった夕方に妻と手分けして採取したシェ草間さん用の野菜。
10種類以上になる。

特筆すべきはトッピング用の花。

最近はエデブルフラワーが人気で高級レストランではよく使われるが写真のイエローの花はなんだと思われるだろうか?

答えは・・・「オーガニック白菜の花」

雨上がりの夕方撮った2枚の写真。


ローサ

これは今年初めて栽培したもの。


マラビラ

これは有機栽培として当農園にいち早く定着した優等生。



久しぶりの更新・・・新たなスタートを

2011-07-09 21:21:59 | Weblog
2011年6月28日付でJAPAN AGRICULTURAL STANDARD(略してJAS=日本農林規格)の認定農園としてスタートした。

認定の名称は「軽井沢のオーガニック農園オルトアサマ」。



以前から、有機農法を実践しているからには法的、そして社会的にもキチンとケジメをつけなければならないと考えていた。

開園して丁度満10年の節目に当たってこのことが実行出来たことにホッとしている。
ホッとしているけれども、これで大満足しているわけでは勿論ない。
さらに次なる高い目標に向かって挑戦し続けなければならない。

有機JASマークのシールの印刷も出来上がり、このシールを各野菜に貼り付けなければならない(格付け)。
認定後シールを最初に貼付した野菜は、軽井沢のハルニレテラスにあるセルクル、そして東京の成城にあるジーロ ディ イタリアにそれぞれ出しているサラダブーケ。



農園の野菜達は今皆元気に育ち、レストランやホテルに納品されている。


カーボロ ネロ


ローサ


マラビラ


マスカラ


マーブル


バルバ ディ フラティ


バターレタス

などなど・・・

そして次なる各野菜もスクスク成長しておりお盆の頃は出番となるであろう。








ホワイトロード?を走る

2011-03-02 13:12:08 | Weblog
一昨夜からの雪で森の中の軽井沢は眩いばかりだ。

昨日は、終日雪のコースを慎重に、しかし楽しみながら走ったのでちょっとそのコースを紹介して見よう。

昼に中軽井沢の歯科医院に予約を取っていたので森の家を、いざ出発!



白糸通りから、下界の街を南に見下ろしながら旧軽井沢クラブの高台の道路(旧ゴルフ場の北西にあたる)を走り、やがて鶴溜の別荘地の道に入る。
このコースはとても好きなコースで昼は浅間山を北西に、夜間は街やスキー場の夜景を仰ぎながら、そしてゴツイ猪に出会いながら良く走る。
一般の車はほとんど入らずたまに工事車両が通るのみで地元の人間でさえ知らない人がいるくらいマイナーな道だ。



治療を終え、農園へ。
大地はまさに道元の‘雪漫漫‘・・・静まりかえって人の気配は全くない。



軽トラックも雪に覆われて・・・。



農園でハウス周りの雪かきを少しし、その後ホームセンターそしてスーパーで買物をすませやがて旧軽井沢の一角ゴルフ通りへ。
この通りは四季を問わず走っているのであるが、軽井沢を代表する象徴的な通りだ。

写真は聖パウロ方面に向かったもの。



これは同じ位置から反対側、ホテル鹿島ノ森方向を撮ったもの。



やがて名だたる三笠通りへ。写真はロータリー方向に向かって撮ったもの。



この先に三笠ホテルがある。
この通りからやがて白糸ハイランドウエイ(観光有料道路)に入り曲がりくねった急坂を上がっていくことになる。

冬場の難所の通りでもあり、頻繁に除雪はしているもののスタックしている車も多い。
昨日も軽自動車がスタックしていた。



登りつめるとやや平坦なレクの森(右手にあり、熊出没に注意の看板なども立ってある)の通りで夏場はキャンプなどで賑わう。



やがて料金所を過ぎ森の家の入り口へ。
国有林の中にある小瀬地区で、旧軽井沢の奥座敷とも言われている。



少し前に歩をすすめると・・・



さらに歩を進めると看板があり、左に管理棟がある。



無事に帰還。道の轍は午前中に我が家に来た宅急便の車の轍だけだ。

以上、シルクロードならぬホワイトロードの紹介を・・・。










薔薇の花?・・・いいえチコリーです

2011-02-25 23:46:55 | Weblog
今日はレストランシェマリーへ納品の日。

今回も納品した野菜は先週同様カステルフランコ、パッラ・ロッサ、ベローナプレコーチェなどのチコリーだ。



今回のチコリーは、あらかじめ写真を撮るのを忘れ店に着いてから思い出して店の前で慌てて撮ったものだ。
だから満足のいく写真になっただろうかと案じたがこうしてみると実物と遜色なく良く出来たと思う。

フランスやイタリアの市場でこの時期に普通に見かける色とりどりのチコリーと重ね併せてご覧いただければと思う。

帰りはいつものようにパン売り場に寄りパンを2~3種買った。



売り場に顔を出すのはとても楽しい。あれこれのパンを眺めながら品定めをする。



店頭には新商品の案内も・・・



メニューや営業時間の案内も・・・



それぞれ仰々しくなく出ているのがいい。

ちなみに今日買ったパンは・・・
ガーリックフランス、シャンピニオン、そしてシナモンレーズンベーグル。



ガーリックフランスは夕食時の酒のつまみにした。


薪作りはルーティンワーク

2011-02-24 22:13:59 | Weblog
森の生活では、なんといっても冬は薪暖房だ。

暖炉、ストーブどちらも赤々と燃え上がる炎を眺めなら身体に良い遠赤の暖を取る。
スローライフの象徴の一つと言ってよいだろう。



しかし・・・
薪の備えは必ずしも容易ではない。
薪として使えるようにするためには乾燥に丸2年はかかる。

勿論すぐに使える薪は軽井沢のスーパーでも売ってるし、薪を販売している業者もいる。しかし一束500~600円はする薪を買っていたのでは、1~2日の滞在ならお遊びとしていいかもしれないが、1000円札を燃やしているようなもので現実的ではない。



森の生活で1シーズン薪を焚こうと思ったら相当な薪が必要だ。
軽トラックで数台分ではおそらくおさまらないだろう。

だから日頃から原木を集め、カットしそして割って乾燥させて置く。薪ストーブ愛好家はそうしていつも準備している。

しかし本業が年々忙しくなってきて薪作りにあてる時間が取れなくなっているがそれでも僅かな時間を使ってせっせと薪作りをやっている。



薪割り機という強力な助っ人がいるから・・・。