今日のレッスンは大入りで12名でした。
ヨガのレッスン、基本的に何人でも教えられます。アメリカの人気インストラクターのレッスン、たとえば、ジョン・フレンドのレッスンなんて、1000人とかです…(汗) 私の彼のレッスンに出たことがありますが、100人とかいて1レッスン5000円なんていかがなものかと思いました。 レッスン料が高いのは高くしないと生徒が殺到して収容力を上回るからなのですが・・・いや~ そんな人気がどうして出たのか?レッスンには出て見ましたが、良くわかりませんでした。
だって、隣のヨガマットと10cmしか隙間なし…基本ヨガはヨガマット一枚の上に繰り広げられる世界なので、マットが敷き詰められれば、レッスンできるのではありますが… そんなの・・・都会だけだなぁ、許されるのは。
ヨガのレッスンを教えるのは基本はアドリブです。
ただ、多人数のレッスンになると、ビジネスプレゼンテーションと同じで、ヨガのプログラムを流すのは、イントラ個人のレッスンのフローに依ります。 レッスン内容はあらかじめ考えて練りに練ります。それを再現する感じ。
私も最初はレッスンのプログラムを厳密に考えて作って行っていました。アサナにはあるべきフローがあるので… あとコールの分かりやすさも重要だったりするので、コール(指示)を録音して、自分で聞いて研究したり、ポーズひとつひとつの長さを考えたり・・・
ケン先生に、夜のレッスンは5~6ポーズ以上いらない、と言われてから、どうやってポーズ時間を長くしようかと考えたり… 簡単すぎるかと悩んだり、難しすぎるかと悩んだり…
でも、レッスン、出てみると、少人数だったりして、自分が考えて行ったレッスン内容より、そのレッスンに出てくれている生徒さんの課題をつぶす方が効率的だな、と思い、レッスン内容をあまり考えて行かなくなりました。今は身一つで行ってしまう。
骨盤が固いと悩んでいる人に、上半身中心のメニューをしても仕方ないし、パワー系を期待していそうな人には多少、筋持久力がいるようなものをしたほうがいいし・・・逆に、筋力がない人は寝転がるポーズ中心にしないとすぐにバテてしまう。緊張感が欲しい人は寝てやるポーズは退屈みたいですぐきょろきょろしてしまう…
というわけで、少人数だと自分が考えて行ったレッスンより相手に合わせる方が良い…ってわけで、結局、考えて行かなくなりました(笑)
でも実はこの方が難しい面もあります。引き出しがたくさん要るからです。マンツーマンの時ほど、自分の引き出しの多さが試されるときはないです。常にヨガに使えそうな新しい動きを考えていますもん。
でも、お客さんのカラダに私が合わせる形で組むレッスンで、私が面倒見れるのは5人が限界です・・・ 8人から上は完全に無理です。12人となると個々のお客さんのカラダのくせ、個性を全部その場で見て判断してアサナを組む、なんて無理…
そのうち初心者の人が5人とか…初心者の人にできないポーズを配慮していたら、できるポーズが一個もなくなってしまうし、常連さんが満足するレッスンをしたら、初心者の人は全くできない…(汗) なんとなく中間を取ることになります。
なので、アドレリブで相手に合わせるというより、プログラムを流す、と言う感じになります。そうでないと12名のレッスンをよどみなく流すのは無理です。 一人一人の細かなニーズまでは目が行かない…大まかに全体像をとらえる、くらいのことしかできない。
少人数だとカスタム度が強いけれど、多人数だと既製のプログラムを…という感じ。 都会のレッスンは基本多人数なので、私自身は後者に慣れて過ごしたのですが、お客さんにとっては少人数の方がいいかもしれない・・・どっちの水で育ったかで、ヨガをどういうものと考えるかは全く違うかもしれないです。 いうなれば少人数のガイド登山か、ツアー会社のツアー登山か、みたいな感じですね。
…今日のように多人数の場合、自然と常連さんに気を使うのは後回しになってしまう…常連さんはちょっと退屈してしまうかもしれません…
ヨガとは言っても受講する側から見ると、先生の注意をどれだけもらったか?が満足感のかなめになるので、人数が多いときはどうしても常連さんに泣いてもらうことになる…新しいお客さんには特別多めに気を使ってあげたいからです。
…今日は、すごく満足して帰って行ってくれた方もいらっしゃいました。初めて3回目くらいの方でした。ほかのレッスンも出てみて、私のが気に入ってくれたみたいで、うれしいものです。 初心者の方には特に気を使うものです…でも常連の方にも帰りに必ず声掛けするようにしています。 先生に無視されたという印象にならないように…
なかなかヨガを教えるのも大変ですが、いつも思うのは、お客様がいてくださるのは本当にありがたいことだということです。
ナマステ☆
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