お片付け系の本の最大の”効用”(あえて”効用”と言いますが)は、
ヤル気を目覚めさせる
ことにある。
その中で、「片づけなくてもいい」とは挑発的かもしれませんね(笑)
だって… ”片づけましょう!片づけるとすっきりして人生が変わる!”が業界が発している基本的メッセージなのですから…
世の中には、多くの掃除本(!掃除だって本になる時代!!)がありますが、私は金子由紀子さんと辰巳渚さんが好きです。
あまり”人生が変わる”を強調している本は好きではありません。なぜなら、その変わるの根拠が…掃除本を書いているご自身の事だったりするから…(笑) 掃除の本を書いて大ヒットする、というのは、ビジネス的にみるといわゆる”千三”(1000に3つのラッキーと言う意味)の世界のこと。さらに、そのラッキーを作っているのは、著作を読んでいる読者ですから、その構造を考えると、「人生を変えましょう」と自らの運命を変えてくれた相手に向かって唱えるのは・・・なんだか厚顔な気がしませんか(笑)?
と言うわけで、一発ヤ系の掃除本著者の本はあまり好きではなく、掃除って”運がよくなる”ためにするんじゃないしさ…とか、ブツクサ言ってしまう、あまのじゃくな私です。
しかし、そうした中で、辰巳渚さんは、脱帽に、才女です。才女、ビジネスウーマンと言う言葉はこの方のためにあるんじゃないかと思えるくらいです。
だって、そもそも、人間は、片づけたくないんです!! そう、私が物を捨てたいのは、片づけたくないからなんです(笑)
ホテル生活が快適なのは、家から要るモノだけを持って行って暮らすからでしょう。
以下言い訳です。
■ 言い訳
モノには旬ってものがあり、私がバレエを頑張っていた頃は、レオタード5枚の所持は決して贅沢ではありませんでした。
洗い替えでそれくらい必要になってしまうのです。また回転が速いので痛みも早く、同じ形のを色違いで2枚買うのは合理的な
ことでした。…が、今は着なくなって…人にあげるものではないし、レオタードやタイツって肌に直接身に着けるので、人には
あげづらいですね。でも一枚8000円よ? オーバータイツなんて、ちゃんとしたの1万円くらいしています。
これ、また買うとレオタードだけで4万円(汗)。それより何より、またバレエを再開した時に、自分に合うレオタードを見つけるのは時間がかかる…というわけで、その時間的投資が惜しくて捨てずに取ってあるんですが… まぁ今要るか?というとイラナイ。
困っているのは、最近増えたザックや登山ウエアの行き先がないことです。
生活は (バレエ ⇒ 登山) と変わったのに、持ち物は (バレエ + 登山) になってしまっている…ので狭い家に入りきれないんですね。
この場合、私は(バレエ)を排除して、(登山)一色に統一すべきでしょう。 言うは易し、行うは難し(はぁ・・・ため息)
昨日はこれを整理していたら、思わず地元のバレエ教室を検索してしまいました… 最近FBで色々なバレエ画像が送られてくるので、見るとやっぱり体を伸ばしたくなるんですよね…困ったものです。
妥協案として、(バレエ)は一組だけ残すことにしました。 ポアント、5足もありますが・・一足1万円以上するんですよ~(涙)誰かにあげたいのですが、靴ほどあげづらいものはありませんね。
■ 生活の変化
これは、(OL ⇒ ヨガ) の変化も同じことで、昔必要だった革製品、バッグや靴、一切いらないのにまだあります(汗)
さらに、食生活も変わり
(手をかけない)⇒(手をかける) に変遷した結果…大幅に変化しているのに… モノの排泄が追いついていない。
夫が買ってきたネスプレッソマシーンは初代がまだ居座ったまま、2代目が活動中ですし・・・実は、私は”スペシャルティコーヒー”に進化中でエスプレッソではなく、ハンドドリップ派です。一家に複数のコーヒーを淹れる手段があるわけなんですが。
まぁこれは仕方ないけど…ともかく古いマシーンを排除したいのですが、立ちはだかる壁は高いです。小さい家電ってホントどうやって捨てたらいいものか分かりませんよね。
というわけで、何を捨て、何を捨てざるべきかが問題なのではなく、そもそも、ゴミを捨てにくい環境、が我が家の場合、モノ的便秘、糞詰まりの原因です(笑)
ただこれはどこの家も同じ条件なのではないでしょうか?
景気が悪い=モノが売れない を嘆く声は大きいですが、飽食の時代を通り越して、モノに埋もれて窒息死しそうな現代…
経済を回すのに必要なことは、”売れる”ことではなく、”捨てることができて循環する”ことなのではないかと思うのですが…
なかなか循環しない世の中です。それはなぜか? 失うこと、変化することを恐れて、皆が手放さない、からだ、というのが本質なのだろうと思いますが・・・・
それはモノにしろ、既得権にしろ同じなんだろうなぁ…
でも、循環しないところにあるのは、死。 やっぱり、頑張って捨てるしかないんですよね。 はぁ~ 頑張ろ!
ってわけで、こういう掃除本は ヤル気の維持に必要なわけでした(笑)
■ 参考
辰巳渚さんのサイト http://kurashinokoto.net/m05.html
家事塾 http://kajijuku.com/ 私は子供のころから家事をしているのですが、ちゃんと教わったことはないなぁ。