この連休は夫も休みだったので、急遽、霧が峰高原へ出かけました。
今回は急だったので登山ではなく、トレッキング。
When we decide to stay over night at Kirigamine we wanted to
stay closer to the site so we stayed at Kunulp Hyutte.
It was a cosy little place and the most clean cabin I ever stayed! So much cleaner than the hostel in Yosemite!
■ 掃除の達人 クヌルプ ヒュッテ
このヒュッテは、”超”がつく、掃除の行き届いたヒュッテでした。
古い木造の、軒の低い建物の趣は、まるで、童話に出てくる森の中の小人の家のよう・・・。
でも何より感心したのは、隅から隅まで行き届いた掃除!!
玄関入ってすぐのたたきにも埃もくずも何も落ちていない。完璧に掃き清められています。
それだけでなく、例えば、部屋の隅、角、ランプシェードの上、立てかけた箒の先、
そんなところにもほころびのひとつも、枯葉の一枚もついていないくらいに、ピカピカ! 完璧に
チリやクズが払われているのです!
一般的な山小屋というものは、大体が古い。建物も設備も安普請の上にくたびれています。
壁にかけた額や調度品には”厚く”埃が積もり、黄色く焼けた写真が年代を感じさせる。
窓枠はガタガタでガラスは曇り、軒下のあちらこちらに修繕箇所があり、チグハグした様子が
苦労をしのばせ、取っても取っても追いつかないのだろうなぁと思わせる、蜘蛛の巣が
あちらこちらに・・・というものです。 それが普通です。山屋だって忙しいのです。
ところが、このクヌルプヒュッテには、蜘蛛の巣のひとつもなく、壁は徹底的にはたき掛け
されているのでしょう・・・まるで新品の木材のように木と木の継ぎ目にも埃ひとつない。ガラス窓はピッカピカ!
しかし、材質そのものは年季を感じさせる古い木造家屋です。 調度品の上にも、
ランプシェードの上にも埃らしい埃は一切無く、編みこみの椅子は人が座った後でくぼみ、
ベンチのクッションのパッチワークは色あせているものの、ほころびらしきものは一切無い。
つまり、そこにあるモノ達が「私を修繕して!」だの「私の埃を払って!」だの「洗濯して!」だの
語りかけてこない(笑) 主婦にとってこれほど心休まる場所は
ありません。 ちょっとでもモノが語りかけてくると、くつろぐより先に掃除のことに気が行ってしまいますから。モノがすっかり手入れされ、掃除され、修繕されて、満足している空間。それがココの素晴らしさです。まるでメンテナンスの
良い時代物の車のように、すっかり満足しているという趣です。
素晴らしい☆
ストーブの周りの、磨きこまれてピカピカに光っている木製テープルで、棚から黄色く焼けてしまった
古い本を引っ張り出して読んでみましたが、埃はやっぱりついていませんでした!!!
なんという清潔さ! 徹底して掃除されています!
■ 水周りも100点の清潔さ
ここは、水周りやトイレもけっしてお金をかけたきれいさではないものの、清潔という
意味では100点満点でした。
お風呂は古い小さなお風呂場で、ピンクと水色のタイルの浴槽にクリーム色のペンキ塗りの
板壁です。手作りと思しき壁は木製であるにもかかわらず、カビのひとつも、シミのひとつもない。白熱灯のあかりが
なんだか懐かしい。昭和っぽいレトロなお風呂です。
タイルと目地の間は真っ白でこざっぱり!
そしてお手洗いはぼっとん便所なのに石鹸の香り!泡で洗浄するタイプのおトイレです。
掃除が行き届いている、というのはどういうことか、それを知りたかったらココへ行くべき!(笑)
もう、全国の旅館や温泉の経営者にここに行って欲しいですね!
秘境を自称する、ひなびた温泉などでは、掃除がされていなくて虫の死骸や蜘蛛の巣、
枯れかけた植物の枝、などが放置され、半ば、”どう、ひなびてるでしょ!”と挑んできていますが、
あれはやっぱり”手抜き”であり、放置プレイなのだと確信しました。
クヌルプヒュッテは古くてもなんとも清潔です。もう行き届きすぎ!ってくらいに掃除が
行き届いているのです。塵ひとつない、とはこのこと!という感じでした。おもてなしとは贅沢を用意するのではなく、こうした徹底された清潔でも表現することができるのですね。
”大きな森の小さな家”を思い出させる良い雰囲気の家具は
手作り風でしたが実際はきちんとした民芸家具の作家モノ
のようでした。松本にある家具屋さんの作品たちだそうです。
なるほどただ古いだけじゃなく、質もしっかりしているのですね。
これはヒュッテにある井戸。 The cabin had a well.
■ お食事とロケーション
ヒュッテのお夕飯は、とんかつでした。おしんこや副菜のお味もよく、フルーツもついて
ボリュームも○でした。 昭和の日本の食卓はこんな感じだったよなぁ・・・という栄養も考えられ
手間もかけられた、家庭的にまじめな夕飯(笑)。
朝ごはんは洋食で、目玉焼き、サラダ、フルーツ、パン、コーヒーなど・・・なんとプチトマトの皮が
剥いてあり、感動しました。決して贅沢な品ではないけれど、丁寧さ満点!
This is the breakfast.
クヌルプヒュッテは、霧が峰のトレッキングコースの中央地点、沢渡にあります。
しかし沢渡は、樹叢の中にあるため、ヒュッテの建物を高台から確認することは
できません。 そう・・・林の中にあるのです。 かなり隠れ家チックなロケーションです。
The location was superb! It's in the middle of the trail, among
the small woods.
このロケーションは森の小人の隠れ家としては最高ですが、例えば、夕日を眺める、などの
用途には不向きです。 雄大な景色は見えませんが、その分、小動物や鳥に会えそうです。
中間地点ということで、八島湿原へも、車山湿原にも、ちょうどよく歩け、ちょっと足を伸ばして、北の耳、南の耳などあまり踏まれていないコースの拠点にもできます。このあたりの山小屋は、周囲が気軽なトレッキングコースのため観光客が多いせいか、登山者向けの山の家というより、観光客向けのペンション的なノリのヒュッテが多いような気がします。
山小屋的雰囲気はバッチリなので、初心者の山小屋デビューによさそう。どちらかというと本格的な登山とういうよりは、むしろ自然を楽しむことを目的にした利用に特に良さそうです。冬はさぞかし良かろうと思いました。
ヒュッテの裏手の林の中を抜けると熊笹の草原へ出て、そこからトレッキングコースへ出ます。この道は夜になると、コースを見失いそうな感じに
熊笹がおい茂っています。途中小学生の子供がいる家族とすれ違いましたが、子供は背が
低いので、この熊笹の細道は快適に歩けないかもしれません。大人のひざ上まであります。またコース上からこのヒュッテを見つけるのは難しそうでした。
熊笹の草原を抜けると、整備され、よく歩かれた蝶々深山や湿原など一帯のトレッキングコースに出ます。 このコース自体はよく整備され、八島湿原一周はウッドデッキになっているほどで、特に登山靴でなくても、運動靴で十分歩けます。
次回はぜひ真冬にスノーシューハイクなどで利用したいと思いました。
http://alps.raindrop.jp/Report/Yatsu/20080315Kirigamine/Top.htm
The above site has a map of the trail but the hyutte is not
listed. Too small?
このサイトの地図には沢渡はあるのにクヌルプヒュッテは載っていない(笑) とても小さなヒュッテです。近くにもう一軒少々大きめのが
あるようですがこれも載っていません。
ちなみにクヌルプヒュッテの”クヌルプ”はヘルマンヘッセの小説からの名前だということでした。
■ コロボックルヒュッテ
ビーナスラインドライブのお供、コロボックルヒュッテは
道路わきにあり、ヒュッテというより喫茶店として利用者が
たくさんいます。ラムミルクがとてもおいしいのです。
ココからは1日目に車山に登ってみましたが
反対側のリフトで山頂まで来た観光客に辟易。人が多くて
あまり快適ではありません。車山は登るなら早朝か、もしくは
夕日の時間帯が良さそうです。景色はよいのですが、人が多い
昼間の時間帯は何しろ人であふれかえり、その人たちも、適当な普段着姿の観光客で退屈そうにしているので、感動が薄れてしまいます・・・
八ヶ岳など一望できて景色はすばらしいのになぁ。
二日目の早朝に車山湿原側へ降りてみたところ、冬に来たいと
思える良い道でした。
■ 霧が峰トレッキングコース
霧が峰のトレッキングコースの特徴は、
・歩きやすいこと、
・高原なので頭上に樹木が無く、吹きさらしなこと
・高度はそれほどでもないこと
です。つまり、太陽・風・雨の影響をもろに受けます。
計画の際は、スタート時間に合わせ、太陽ができるだけ
自分の背後にあるような回り方をするとよいでしょう。
景色も順光で見え、まぶしさも軽減されます。朝や夕方は
涼しく快適ですが、真昼の太陽の高い時間帯は9月でも
地面からの熱が感じられました。
季節は真夏はおそらく暑すぎるだろうと思いましたが
高山植物のシーズンは夏です。
どこからルートに入ってもよいのですが、コロボックルヒュッテ
から、車山湿原を一周してコロボックルヒュッテに戻る、という
手軽なコースはなく、適当なところで今来た道を引き返してくる
ことになります。ぐるりといく道は樹林の中を通り、沢渡まで
行って、戻ってくるので1時間以上かかります。
八島湿原にはビジターセンターがあり、付近には実際、スカート姿の観光客や、なんと海サンの若者も大勢いました。みんな手ぶらです。
八島湿原を一周するだけなら大丈夫でしょうが、湿原以外のトレッキングコースの一部は岩や砂利の部分もあるので、さすがにサンダルだと
しんどそうです(笑)。 コースはよく整備されているので、
お年寄りや子供でも楽しく歩ける道です。 ぜんぜん難所はありません。
鼻歌まじりの散策が可能な道です。 道迷いもコースに居るかぎりありそうに
ありません。距離は歩きたい時間に合わせて選べるので体力に
あわせたトレッキングができます。
オススメは、子供や体力の無いお年寄りと一緒のトレッキングや、装備なしの
手ぶらで歩きたいとき、大きな空と草原を満喫したいとき。頭上に樹木が無いので
夜の星空観察にも絶好のロケーションのようです。
霧が峰は半日で回れるので気軽な場所なので、そんな場所のヒュッテにせっかく泊まるからには、観光客のまだいない時間帯の
散策をぜひトライしてみるべきです。高原の見晴らしの良い場所から
眺める夕日など大変キレイです。そういう意味では、ヘッドライトを
つけた夜歩きや雨の日に合羽をきて歩くなど、ちょっと条件の
悪い状態を予行練習するのにも もってこいかもしれません。
本格的に登山道でこんな目に遭ったら泣いちゃいそうなシーンでも
泣かずに済みそうです(笑)
ただし、要注意なのは、日焼けです!30分くらい腕を露出したら、帰りに入った温泉でしみて痛いほど焼けてしまいました。
また、いかんせんドライブルートに近いだけに静寂はあまり期待できないです。
車の音やバイクの音が結構していました。静かな山歩きを期待する
人はもう少し観光客が少ない場所を目指すか閑散期を狙うべきです。
霧が峰は2000メートルに満たない高原です。ということは夏は涼を求めるには高度が低すぎ暑い。できれば季節の変わり目や冬にトライしたい
場所ですね。
今回は急だったので登山ではなく、トレッキング。
When we decide to stay over night at Kirigamine we wanted to
stay closer to the site so we stayed at Kunulp Hyutte.
It was a cosy little place and the most clean cabin I ever stayed! So much cleaner than the hostel in Yosemite!
■ 掃除の達人 クヌルプ ヒュッテ
このヒュッテは、”超”がつく、掃除の行き届いたヒュッテでした。
古い木造の、軒の低い建物の趣は、まるで、童話に出てくる森の中の小人の家のよう・・・。
でも何より感心したのは、隅から隅まで行き届いた掃除!!
玄関入ってすぐのたたきにも埃もくずも何も落ちていない。完璧に掃き清められています。
それだけでなく、例えば、部屋の隅、角、ランプシェードの上、立てかけた箒の先、
そんなところにもほころびのひとつも、枯葉の一枚もついていないくらいに、ピカピカ! 完璧に
チリやクズが払われているのです!
一般的な山小屋というものは、大体が古い。建物も設備も安普請の上にくたびれています。
壁にかけた額や調度品には”厚く”埃が積もり、黄色く焼けた写真が年代を感じさせる。
窓枠はガタガタでガラスは曇り、軒下のあちらこちらに修繕箇所があり、チグハグした様子が
苦労をしのばせ、取っても取っても追いつかないのだろうなぁと思わせる、蜘蛛の巣が
あちらこちらに・・・というものです。 それが普通です。山屋だって忙しいのです。
ところが、このクヌルプヒュッテには、蜘蛛の巣のひとつもなく、壁は徹底的にはたき掛け
されているのでしょう・・・まるで新品の木材のように木と木の継ぎ目にも埃ひとつない。ガラス窓はピッカピカ!
しかし、材質そのものは年季を感じさせる古い木造家屋です。 調度品の上にも、
ランプシェードの上にも埃らしい埃は一切無く、編みこみの椅子は人が座った後でくぼみ、
ベンチのクッションのパッチワークは色あせているものの、ほころびらしきものは一切無い。
つまり、そこにあるモノ達が「私を修繕して!」だの「私の埃を払って!」だの「洗濯して!」だの
語りかけてこない(笑) 主婦にとってこれほど心休まる場所は
ありません。 ちょっとでもモノが語りかけてくると、くつろぐより先に掃除のことに気が行ってしまいますから。モノがすっかり手入れされ、掃除され、修繕されて、満足している空間。それがココの素晴らしさです。まるでメンテナンスの
良い時代物の車のように、すっかり満足しているという趣です。
素晴らしい☆
ストーブの周りの、磨きこまれてピカピカに光っている木製テープルで、棚から黄色く焼けてしまった
古い本を引っ張り出して読んでみましたが、埃はやっぱりついていませんでした!!!
なんという清潔さ! 徹底して掃除されています!
■ 水周りも100点の清潔さ
ここは、水周りやトイレもけっしてお金をかけたきれいさではないものの、清潔という
意味では100点満点でした。
お風呂は古い小さなお風呂場で、ピンクと水色のタイルの浴槽にクリーム色のペンキ塗りの
板壁です。手作りと思しき壁は木製であるにもかかわらず、カビのひとつも、シミのひとつもない。白熱灯のあかりが
なんだか懐かしい。昭和っぽいレトロなお風呂です。
タイルと目地の間は真っ白でこざっぱり!
そしてお手洗いはぼっとん便所なのに石鹸の香り!泡で洗浄するタイプのおトイレです。
掃除が行き届いている、というのはどういうことか、それを知りたかったらココへ行くべき!(笑)
もう、全国の旅館や温泉の経営者にここに行って欲しいですね!
秘境を自称する、ひなびた温泉などでは、掃除がされていなくて虫の死骸や蜘蛛の巣、
枯れかけた植物の枝、などが放置され、半ば、”どう、ひなびてるでしょ!”と挑んできていますが、
あれはやっぱり”手抜き”であり、放置プレイなのだと確信しました。
クヌルプヒュッテは古くてもなんとも清潔です。もう行き届きすぎ!ってくらいに掃除が
行き届いているのです。塵ひとつない、とはこのこと!という感じでした。おもてなしとは贅沢を用意するのではなく、こうした徹底された清潔でも表現することができるのですね。
”大きな森の小さな家”を思い出させる良い雰囲気の家具は
手作り風でしたが実際はきちんとした民芸家具の作家モノ
のようでした。松本にある家具屋さんの作品たちだそうです。
なるほどただ古いだけじゃなく、質もしっかりしているのですね。
これはヒュッテにある井戸。 The cabin had a well.
■ お食事とロケーション
ヒュッテのお夕飯は、とんかつでした。おしんこや副菜のお味もよく、フルーツもついて
ボリュームも○でした。 昭和の日本の食卓はこんな感じだったよなぁ・・・という栄養も考えられ
手間もかけられた、家庭的にまじめな夕飯(笑)。
朝ごはんは洋食で、目玉焼き、サラダ、フルーツ、パン、コーヒーなど・・・なんとプチトマトの皮が
剥いてあり、感動しました。決して贅沢な品ではないけれど、丁寧さ満点!
This is the breakfast.
クヌルプヒュッテは、霧が峰のトレッキングコースの中央地点、沢渡にあります。
しかし沢渡は、樹叢の中にあるため、ヒュッテの建物を高台から確認することは
できません。 そう・・・林の中にあるのです。 かなり隠れ家チックなロケーションです。
The location was superb! It's in the middle of the trail, among
the small woods.
このロケーションは森の小人の隠れ家としては最高ですが、例えば、夕日を眺める、などの
用途には不向きです。 雄大な景色は見えませんが、その分、小動物や鳥に会えそうです。
中間地点ということで、八島湿原へも、車山湿原にも、ちょうどよく歩け、ちょっと足を伸ばして、北の耳、南の耳などあまり踏まれていないコースの拠点にもできます。このあたりの山小屋は、周囲が気軽なトレッキングコースのため観光客が多いせいか、登山者向けの山の家というより、観光客向けのペンション的なノリのヒュッテが多いような気がします。
山小屋的雰囲気はバッチリなので、初心者の山小屋デビューによさそう。どちらかというと本格的な登山とういうよりは、むしろ自然を楽しむことを目的にした利用に特に良さそうです。冬はさぞかし良かろうと思いました。
ヒュッテの裏手の林の中を抜けると熊笹の草原へ出て、そこからトレッキングコースへ出ます。この道は夜になると、コースを見失いそうな感じに
熊笹がおい茂っています。途中小学生の子供がいる家族とすれ違いましたが、子供は背が
低いので、この熊笹の細道は快適に歩けないかもしれません。大人のひざ上まであります。またコース上からこのヒュッテを見つけるのは難しそうでした。
熊笹の草原を抜けると、整備され、よく歩かれた蝶々深山や湿原など一帯のトレッキングコースに出ます。 このコース自体はよく整備され、八島湿原一周はウッドデッキになっているほどで、特に登山靴でなくても、運動靴で十分歩けます。
次回はぜひ真冬にスノーシューハイクなどで利用したいと思いました。
http://alps.raindrop.jp/Report/Yatsu/20080315Kirigamine/Top.htm
The above site has a map of the trail but the hyutte is not
listed. Too small?
このサイトの地図には沢渡はあるのにクヌルプヒュッテは載っていない(笑) とても小さなヒュッテです。近くにもう一軒少々大きめのが
あるようですがこれも載っていません。
ちなみにクヌルプヒュッテの”クヌルプ”はヘルマンヘッセの小説からの名前だということでした。
■ コロボックルヒュッテ
ビーナスラインドライブのお供、コロボックルヒュッテは
道路わきにあり、ヒュッテというより喫茶店として利用者が
たくさんいます。ラムミルクがとてもおいしいのです。
ココからは1日目に車山に登ってみましたが
反対側のリフトで山頂まで来た観光客に辟易。人が多くて
あまり快適ではありません。車山は登るなら早朝か、もしくは
夕日の時間帯が良さそうです。景色はよいのですが、人が多い
昼間の時間帯は何しろ人であふれかえり、その人たちも、適当な普段着姿の観光客で退屈そうにしているので、感動が薄れてしまいます・・・
八ヶ岳など一望できて景色はすばらしいのになぁ。
二日目の早朝に車山湿原側へ降りてみたところ、冬に来たいと
思える良い道でした。
■ 霧が峰トレッキングコース
霧が峰のトレッキングコースの特徴は、
・歩きやすいこと、
・高原なので頭上に樹木が無く、吹きさらしなこと
・高度はそれほどでもないこと
です。つまり、太陽・風・雨の影響をもろに受けます。
計画の際は、スタート時間に合わせ、太陽ができるだけ
自分の背後にあるような回り方をするとよいでしょう。
景色も順光で見え、まぶしさも軽減されます。朝や夕方は
涼しく快適ですが、真昼の太陽の高い時間帯は9月でも
地面からの熱が感じられました。
季節は真夏はおそらく暑すぎるだろうと思いましたが
高山植物のシーズンは夏です。
どこからルートに入ってもよいのですが、コロボックルヒュッテ
から、車山湿原を一周してコロボックルヒュッテに戻る、という
手軽なコースはなく、適当なところで今来た道を引き返してくる
ことになります。ぐるりといく道は樹林の中を通り、沢渡まで
行って、戻ってくるので1時間以上かかります。
八島湿原にはビジターセンターがあり、付近には実際、スカート姿の観光客や、なんと海サンの若者も大勢いました。みんな手ぶらです。
八島湿原を一周するだけなら大丈夫でしょうが、湿原以外のトレッキングコースの一部は岩や砂利の部分もあるので、さすがにサンダルだと
しんどそうです(笑)。 コースはよく整備されているので、
お年寄りや子供でも楽しく歩ける道です。 ぜんぜん難所はありません。
鼻歌まじりの散策が可能な道です。 道迷いもコースに居るかぎりありそうに
ありません。距離は歩きたい時間に合わせて選べるので体力に
あわせたトレッキングができます。
オススメは、子供や体力の無いお年寄りと一緒のトレッキングや、装備なしの
手ぶらで歩きたいとき、大きな空と草原を満喫したいとき。頭上に樹木が無いので
夜の星空観察にも絶好のロケーションのようです。
霧が峰は半日で回れるので気軽な場所なので、そんな場所のヒュッテにせっかく泊まるからには、観光客のまだいない時間帯の
散策をぜひトライしてみるべきです。高原の見晴らしの良い場所から
眺める夕日など大変キレイです。そういう意味では、ヘッドライトを
つけた夜歩きや雨の日に合羽をきて歩くなど、ちょっと条件の
悪い状態を予行練習するのにも もってこいかもしれません。
本格的に登山道でこんな目に遭ったら泣いちゃいそうなシーンでも
泣かずに済みそうです(笑)
ただし、要注意なのは、日焼けです!30分くらい腕を露出したら、帰りに入った温泉でしみて痛いほど焼けてしまいました。
また、いかんせんドライブルートに近いだけに静寂はあまり期待できないです。
車の音やバイクの音が結構していました。静かな山歩きを期待する
人はもう少し観光客が少ない場所を目指すか閑散期を狙うべきです。
霧が峰は2000メートルに満たない高原です。ということは夏は涼を求めるには高度が低すぎ暑い。できれば季節の変わり目や冬にトライしたい
場所ですね。