地形萌え、アゲイン♪

2012-06-26 08:40:47 | 山のアレコレ
■地形萌え

最近、また地形萌えになってきました…(^^)

うーん、地形って面白い!! ただ、尾根と谷があるだけなのに…そこには日向で乾いた場所と日陰で湿った場所ができる。そうすれば、違う植物が生える。飛んでくる虫だって違う。 

コルは風の通り道だし…平坦地はキャンプ最適地。なだけでなく草原であれば昆虫とお花が待っている。尾根は風が強くて頑丈な植物しか存在できそうにない。

等高線が詰まったところに垂直に横切る水線があれば、滝があったりしそうだし、滝があれば、空中湿度を好む植物がいそうだ。 

クネクネの水線ならちょっと面白そう。くねったところは粘土質と砂質に分かれる。きっとそういうのが好きな植物が生えているんだろうか?

初心者登山者にとって一番の心配は道迷いだ。遭難数、ダントツナンバーワンは道迷い。

なのに、一般の登山ガイド本を見ても、赤い線で登山道が描いてあるだけ。

どうしてそこに道が出来たのか?それが重要だ。道は、実はたいてい尾根沿いに出来ている。尾根沿いでなければ沢沿いだ。

尾根と沢は自然が作った道路だ 。

小ピークを巻くと、そこはトラバースになる。なんで巻いているのか?どうせ登って降りるから…。
急なのか緩やかなのか、尾根を歩いているのか、トラバース中なのか。どれくらい続くのか?
何個目のピーク?何個目のコル? 沢を横切るなら水場がありそう。

「地図を読む」と言うのは、尾根と谷、ピークとコルを見ることだ。地図に書かれている道を
みることじゃない。ましてや地図に書かれている記号を知っていることじゃない。

だから「地図読み」じゃなくて、「地形読み」のほうが正しいと思う。

登山道は結構急な崖と隣り合っていたりする。どうしてこんな怖いところをわざわざ通るの?って
思っていたら、太い尾根より、細い尾根のほうが道を間違わないのである。

太い尾根で片方の斜面が崖なら、つかず離れず崖を眺めながら歩けば、現在地をロストすることがない。

現在地と言えば、地形に二つ以上の特徴が無いと特定しづらい。コルは絶好の現在地確認ポイントだ。

逆に太い尾根の分岐は広すぎて分かりづらい…そんなとき、初めてコンパスを出す。方角が合っていれば目標地点にたどり着ける。

ナビ…っていうけれど、地図読みはセルフナビゲーション。自ら導くこと。自ら歩くこと。自律的であること。

希少な花もワラビも…登山道じゃないところに生える。自律のご褒美なんだな☆

地図に尾根線と水線を書くだけで見えてくることがいっぱい! 地形もえ!

《おススメ》

地図に直接書くと地図が汚くなるので、トレーシングペーパーを重ねて
ピークと尾根、水線と登山道を色分けして書きます。

・二つの線が交差するところがあれば、現在地特定の好適地。

・特定できる場所から大体何メートル標高をあがり、降りるのか等高線から数えます。

これでアナタも地図萌え!道のほうが間違っているコトだって分かります☆

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