インテリアで私が実験しているのは、レイアウトデザインだ。
実用と見栄えを両立するレイアウト。
うららかに晴れた春の日には、陽だまりの中でゴロンと横になりたいから
ソファは窓辺に。ソファでは、コーヒーと読みかけの本が体を起こさず、
手に取れなくては。 春らしい色合いを生成りのソファカバーにプラスするには
ソファ前のキリムから一色取ってこよう。淡いブルーグレーか、それとも。。。
ある定点から、目に入る色がマッチしていて、そして、部屋ができるだけ広く
見えること。それでいて、動点からは、日常生活に支障ない動線であって欲しい。
だから、私の家は、真っ白い紙のように ただの四角い白い箱だ。
今はキッチンを壁面に入れ込まなかったことを悔やんでいる。
カウンタータイプのキッチンが部屋の中に突出していることで、
その分 レイアウトの自由度が下がるからだ。
作りつけでない、すぐ動かせる、というのは、私にとっては大切な要素だ。
我が家では、バスタブさえ動かせて、汚れがバスタブの下で何十年も蓄積する、
なんてありえない。
ただその代わり、動かせるこまごまとした小さいものが散乱しがちだ。
ベットサイドには読みかけの本。ジャケットが椅子の背もたれに。
さっき見ていた雑誌は床に広げられ、飲み干したマグカップが脇に。
こうした小さな”点々”は、慎重にレイアウトした、端正な線の構成を乱す。
つまり、ストレートなラインでコンポジッションされていた部屋のラインが
いつしか、フリーハンドのラインになっている!!!
ギザギザと法則性がない、ブザマなフリーハンドのライン。
ベットはベッドらしい線を失い、床は面としての一貫性を失い、
椅子は椅子と遠目に分かる輪郭を失う。
こうなったら、お片づけの開始だ。
でも片付ける目的は、ストレートな輪郭ラインの回復であって、物の整理ではない。
というわけで、私に所有されてしまった色々なモノが、小さな部屋の中で大冒険の
旅に出ている。形のきれいなペッパーミルは書棚で英語辞書との同棲生活は
どんなものかと実験し、キャンドルはバスタブの脇が一番実力が発揮できると
いって張り切っている。
夏の服は冬の服ともお友達で、14歳から着ているフューシャピンクのシルクの
ニットは洗濯機と仲が良い。
私の家にやってきたモノは、きっとこんな運命が待ち構えていたなんて思ってもみなかったに違いない。
こんな事情で、整った部屋で、モノが迷子という矛盾した空間が出来上がる。
実用と見栄えを両立するレイアウト。
うららかに晴れた春の日には、陽だまりの中でゴロンと横になりたいから
ソファは窓辺に。ソファでは、コーヒーと読みかけの本が体を起こさず、
手に取れなくては。 春らしい色合いを生成りのソファカバーにプラスするには
ソファ前のキリムから一色取ってこよう。淡いブルーグレーか、それとも。。。
ある定点から、目に入る色がマッチしていて、そして、部屋ができるだけ広く
見えること。それでいて、動点からは、日常生活に支障ない動線であって欲しい。
だから、私の家は、真っ白い紙のように ただの四角い白い箱だ。
今はキッチンを壁面に入れ込まなかったことを悔やんでいる。
カウンタータイプのキッチンが部屋の中に突出していることで、
その分 レイアウトの自由度が下がるからだ。
作りつけでない、すぐ動かせる、というのは、私にとっては大切な要素だ。
我が家では、バスタブさえ動かせて、汚れがバスタブの下で何十年も蓄積する、
なんてありえない。
ただその代わり、動かせるこまごまとした小さいものが散乱しがちだ。
ベットサイドには読みかけの本。ジャケットが椅子の背もたれに。
さっき見ていた雑誌は床に広げられ、飲み干したマグカップが脇に。
こうした小さな”点々”は、慎重にレイアウトした、端正な線の構成を乱す。
つまり、ストレートなラインでコンポジッションされていた部屋のラインが
いつしか、フリーハンドのラインになっている!!!
ギザギザと法則性がない、ブザマなフリーハンドのライン。
ベットはベッドらしい線を失い、床は面としての一貫性を失い、
椅子は椅子と遠目に分かる輪郭を失う。
こうなったら、お片づけの開始だ。
でも片付ける目的は、ストレートな輪郭ラインの回復であって、物の整理ではない。
というわけで、私に所有されてしまった色々なモノが、小さな部屋の中で大冒険の
旅に出ている。形のきれいなペッパーミルは書棚で英語辞書との同棲生活は
どんなものかと実験し、キャンドルはバスタブの脇が一番実力が発揮できると
いって張り切っている。
夏の服は冬の服ともお友達で、14歳から着ているフューシャピンクのシルクの
ニットは洗濯機と仲が良い。
私の家にやってきたモノは、きっとこんな運命が待ち構えていたなんて思ってもみなかったに違いない。
こんな事情で、整った部屋で、モノが迷子という矛盾した空間が出来上がる。