衝撃映像から考える 筋肉と美

2013-10-19 12:13:41 | バレエを習っています

■ 衝撃映像

少し前にFBで回ってきた画像なのですが、あまりの衝撃に勝手にローカルにダウンロードしてしまいました。

いやスゴイ映像。

ヘラクレスみたいな筋肉隆々の男性が、チュチュをまとって5番のポイントで立っているだけなのですが・・・まぁ上半身はともかく、きちんと5番に入っているのがすごい!なおかつうらやましすぎる甲の美しさ。男性は頼まなくても甲高の人が多いです。

■ バレエの美

バレエは美的ストライクゾーンのすごく狭い世界で、美しさが規定されています。

お顔の美醜は関係なく、全身バランス。頭が小さいこと、首が長いこと、肩は広すぎず狭すぎず、いかり肩はNG、肩甲骨は柔らかく、腕は細く長く、ウエストは細く、そして背骨はまっすぐで、骨盤は閉まり、お尻は小さく、足は長く、特に太ももの肥大は嫌われ、脛から下が長く、まっすぐの足がよく、O脚はNG、反り返った半張膝はむしろ歓迎、足首は細く、足の甲は高く、足の大きさが脚の長さに比して大きいほうが良い、身長は男性ダンサーとの釣り合いがとれるよう160cm代が良い(トウシューズを履くと背が20cmは高くなるので・・・)。

・・・とまぁそんな感じです。もちろん針のように細いのが良いのです。(があんまり細いと回転技で不利) 

この映像に感動した理由は、この映像の男性がバレエの美を踏襲しているから。こんな筋骨隆々の男性でも、腰から下はまるでオデットではないですか! 

うーん、人間の体型において、男性性、女性性、というのはその大部分は本質的なものではなく、文化的な後付であるのだ!とまるで声にしないで発言しているかのようです。

試しに白黒にしてみたら、上半身の、それも腕の太さ、肩のたくましさこそ男性のものですが、その2点を除けば、肋骨から下、首から上、ぜんぜんオデット!男性らしさは上腕に宿る?

そして2点目に感動したのは、この美しいスカルプト(Sculped:彫像された)ボディ! 

筋肉隆々になることを嫌う女性は多いですが、実際女性は筋肉隆々になろうとしても、なかなかなれないものです。以前、ボディビルディングで有名なゴールドジムに行っていたくらいだから知っています・・・筋肉をつけるのは普通の人にもできるのですが、筋肉を見せるのは減量との戦いです。体脂肪が低くないと筋肉を見せることはできないのです・・・そして体脂肪って下げるのとっても大変ですよね(笑)?この男性のここまで筋肉を見せているのはすごいと思いました。

しかし、これだけマッチョでも5番ポイントでオデット完成とは…バレエのポーズってすごい・・でもまぁコレ、腰に手を当てているのは、さすがにアンオーは様にならなかったんでしょうねぇ・・・

肩を下ろして腕を頭上に挙げるのは、肩の柔軟性が必要で、男性は特に苦手です。肩の柔軟性は、男性は女性に比して著しく劣る分野です。たぶんそれは何かというと、筋肉量のせいなんですよね。

一般的な傾向として、筋肉量と柔軟性は反比例です。 

たとえば、ヨガ、60代の方がすぐ上手になったりします。それはなぜかと言うと関節周りに筋肉が減って制限するものが無くなっただけだったりします。逆にやってもやっても柔軟性が上がらないと感じるのは、壮年期の男性。筋肉量が多いのです。なので柔軟性が上がらないとがっかりする必要はありません、単純に筋肉量が多いだけなのですから。

逆に言うと、柔軟性がある女性は、筋肉量が不足しているので、ポーズを取れても維持ができません。特に背筋、腹筋は筋肉量が減りやすいです。背筋なんかは特にですね。老化が正直に現れます。かくいう私も後屈では柔軟性が落ちてきました・・・これはもしかして歩荷散歩の副作用化もしれないのですが・・・(汗)

柔軟性と筋肉量は共存が難しいです。

しかし、そう考えると、長い時間ポーズを維持する、というのは、柔軟性にとっても筋肉量のUPや維持にとってもメリット大ですね。(ただ間違った使い方でポーズ維持すると醜い筋肉が発達しますが・・・)

私は今でも歯磨きの時は片足立ち。一日一回はアティチュードしています。(ホントはアラベスクするべきですけど・・・妥協…笑)

 

 

 


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