■ 地盤の勉強
地盤について興味を持ったのは、登山したときに、単なる礫地なのか、
それとも崩落地なのか、素人的に判別がつかない、と思ったからです。
何がそれを分けるのでしょう?
『災害列島日本の地盤を探る』 前野昌広
という本を読みました。この本は大変分かりやすい本です。
地盤について基礎的な知識がまとめられ、教科書として最適です。
読んで、地盤って、日本という国に住むからには、必須項目だ!と思いました。
特に土地を買うときは、緩い地盤なのかどうかは重要ですよね。
私達も大阪にマンションを買ったときは築25年とはいえ、
上町台地にある、という点を重視しました。これは正解でした。
ちなみに山梨は山ばかりのわりに、なぜか自然災害がとても少ない。
これはどちらかというと渇水気味な土地柄のため、地盤の緩みが
少ないことによるのかもしれません。水田が少ないのです。
しかし、決して雨が降らないということでもないのです。
土地の状況という意味でも、気候(台風など)という意味でも、
九州や関西、日本海側と比べると本当に山梨は恵まれています。
■ 日本の都市が醜いわけ・・・
ところで、日本の都市は「ちゃんと都市計画したのかよっ!」って感じの町並み・・・
それが”起きていることはすべて正しい”ことが分かりました。
すなわち、日本という国では古代から、地盤的に堅牢なところから順に
人が住んでいった、ということなのです。
そもそも少ない居住適地・・・まず、そういう場所に家を建てる。それから道を作る。
その結果が、一見無秩序に見える町並み、ということなのです。 そりゃ人命と景観では
人命が優先なわけで、納得しました。ある意味、自然が作った町並みなのかもしれません。
■ 土地を買うとき、こうして調べよう!
1)良い地盤かどうか?は、古地図を見てしらべる
・江戸時代の地図で海であったような場所は地盤がゆるい
・もともと田んぼであった場所は低地や湿地
・谷に盛土したところを比較して探す
(切土は地盤が固いが、盛土は緩い)
・洪水時は古川(もともと川が流れていた川筋)に氾濫することが多い
2)遺跡の発掘跡を参考にする
縄文遺跡 = 海面が高い時代にあった (高地)
弥生遺跡 = 海面は下がり、平野ができた (低地)
3) 砂 = 海が後退して、川によって堆積
粘土 = 海面が上昇して、水没して堆積
大別すると堆積物はより粘土層か砂(岩石)かに分かれます。
砂層のほうが構造物を支える力が大きい。
4)良い地盤とは?
扇状地 ふちに沿って湧水が見られる
台地
自然堤防
後背湿地は悪い地盤。昔から田んぼとして利用された。
5) 浅井戸 vs 深井戸 の位置
浅井戸=表土に浸水した雨水を利用 → 取水により地盤沈下
深井戸=地下水 → 地盤への影響少
6) N値が大きいほど地盤が固い。N=30cm埋めるのに必要な叩く回数
7) 地耐力=1㎡にトンをかけても沈下しない力 2階建て住宅には地耐力5ドン以上が適当
8)買ってはいけない液状化しやすい土地とは?
①地下水位が2m以下の地域
②地表が水を通しやすい砂層で下が粘土層で液状化のキケンが大きい沖積平野
(東京荒川低地、西大阪、東大阪、名古屋西、新潟市、広島市、佐賀市、岡山市南部)
日本は歴史が長いので上手いこと、山の手ははやり地盤も良く、
地価も高め、下町は昔から洪水などで氾濫したところで、工業地帯
となっています。上手く価格に反映されているのですね。
ところが新しく山を切り開いて郊外に作ったニュータウンなどは
切土をしたところは堅牢、しかし盛土をしたところは脆弱と
堅牢な場所と脆弱な場所が交互に入り乱れています。造成してしまえば
一見分からなくなってしまいますが隣合う区画でも大いに地盤の
価値は違うわけで災害が起こったとき、地盤を見たかどうかが
明暗を分けてしまいます。
そもそも、地すべりは地盤のある層が液状化して上に乗った地盤が
移動することです。つまり、液状化=地すべり。 液状になるのは、
粘土層です。粘土が吸水すると膨張する。そこへ、地震などで物理力が
かかり、一気にチキソトロピー現象で流動化する。 結果、地すべりになります。
これはなだれの弱層ととっても似ていますね。
■偏在することの価値
もし地球上のすべての物質が平均的な濃度で分布していたならば
資源は利用できない。つまり、偏るこそ、鉱床となり利用できる。
最近、多様性に関する利点を自然界に学びましたが、偏在することの
存在理由は今ひとつ納得感に欠けるものでしたが、土壌成分の偏在こそ
鉱床であり、油田であり、ガス田である、という説明は非常に
説得力がありますね! 極端な濃淡の差、というものが、大きなメリットにつながる、個性につながる、濃いからこそ、利用できる。
これはかなり示唆に富んだ話ではないかと思います。
地学の話は、まだまだ続きます♪
地盤について興味を持ったのは、登山したときに、単なる礫地なのか、
それとも崩落地なのか、素人的に判別がつかない、と思ったからです。
何がそれを分けるのでしょう?
『災害列島日本の地盤を探る』 前野昌広
という本を読みました。この本は大変分かりやすい本です。
地盤について基礎的な知識がまとめられ、教科書として最適です。
読んで、地盤って、日本という国に住むからには、必須項目だ!と思いました。
特に土地を買うときは、緩い地盤なのかどうかは重要ですよね。
私達も大阪にマンションを買ったときは築25年とはいえ、
上町台地にある、という点を重視しました。これは正解でした。
ちなみに山梨は山ばかりのわりに、なぜか自然災害がとても少ない。
これはどちらかというと渇水気味な土地柄のため、地盤の緩みが
少ないことによるのかもしれません。水田が少ないのです。
しかし、決して雨が降らないということでもないのです。
土地の状況という意味でも、気候(台風など)という意味でも、
九州や関西、日本海側と比べると本当に山梨は恵まれています。
■ 日本の都市が醜いわけ・・・
ところで、日本の都市は「ちゃんと都市計画したのかよっ!」って感じの町並み・・・
それが”起きていることはすべて正しい”ことが分かりました。
すなわち、日本という国では古代から、地盤的に堅牢なところから順に
人が住んでいった、ということなのです。
そもそも少ない居住適地・・・まず、そういう場所に家を建てる。それから道を作る。
その結果が、一見無秩序に見える町並み、ということなのです。 そりゃ人命と景観では
人命が優先なわけで、納得しました。ある意味、自然が作った町並みなのかもしれません。
■ 土地を買うとき、こうして調べよう!
1)良い地盤かどうか?は、古地図を見てしらべる
・江戸時代の地図で海であったような場所は地盤がゆるい
・もともと田んぼであった場所は低地や湿地
・谷に盛土したところを比較して探す
(切土は地盤が固いが、盛土は緩い)
・洪水時は古川(もともと川が流れていた川筋)に氾濫することが多い
2)遺跡の発掘跡を参考にする
縄文遺跡 = 海面が高い時代にあった (高地)
弥生遺跡 = 海面は下がり、平野ができた (低地)
3) 砂 = 海が後退して、川によって堆積
粘土 = 海面が上昇して、水没して堆積
大別すると堆積物はより粘土層か砂(岩石)かに分かれます。
砂層のほうが構造物を支える力が大きい。
4)良い地盤とは?
扇状地 ふちに沿って湧水が見られる
台地
自然堤防
後背湿地は悪い地盤。昔から田んぼとして利用された。
5) 浅井戸 vs 深井戸 の位置
浅井戸=表土に浸水した雨水を利用 → 取水により地盤沈下
深井戸=地下水 → 地盤への影響少
6) N値が大きいほど地盤が固い。N=30cm埋めるのに必要な叩く回数
7) 地耐力=1㎡にトンをかけても沈下しない力 2階建て住宅には地耐力5ドン以上が適当
8)買ってはいけない液状化しやすい土地とは?
①地下水位が2m以下の地域
②地表が水を通しやすい砂層で下が粘土層で液状化のキケンが大きい沖積平野
(東京荒川低地、西大阪、東大阪、名古屋西、新潟市、広島市、佐賀市、岡山市南部)
日本は歴史が長いので上手いこと、山の手ははやり地盤も良く、
地価も高め、下町は昔から洪水などで氾濫したところで、工業地帯
となっています。上手く価格に反映されているのですね。
ところが新しく山を切り開いて郊外に作ったニュータウンなどは
切土をしたところは堅牢、しかし盛土をしたところは脆弱と
堅牢な場所と脆弱な場所が交互に入り乱れています。造成してしまえば
一見分からなくなってしまいますが隣合う区画でも大いに地盤の
価値は違うわけで災害が起こったとき、地盤を見たかどうかが
明暗を分けてしまいます。
そもそも、地すべりは地盤のある層が液状化して上に乗った地盤が
移動することです。つまり、液状化=地すべり。 液状になるのは、
粘土層です。粘土が吸水すると膨張する。そこへ、地震などで物理力が
かかり、一気にチキソトロピー現象で流動化する。 結果、地すべりになります。
これはなだれの弱層ととっても似ていますね。
■偏在することの価値
もし地球上のすべての物質が平均的な濃度で分布していたならば
資源は利用できない。つまり、偏るこそ、鉱床となり利用できる。
最近、多様性に関する利点を自然界に学びましたが、偏在することの
存在理由は今ひとつ納得感に欠けるものでしたが、土壌成分の偏在こそ
鉱床であり、油田であり、ガス田である、という説明は非常に
説得力がありますね! 極端な濃淡の差、というものが、大きなメリットにつながる、個性につながる、濃いからこそ、利用できる。
これはかなり示唆に富んだ話ではないかと思います。
地学の話は、まだまだ続きます♪