見たい映画が 近いところではやってなくて
電車で 暑い日 新宿へ
少しPAPA向きではない?と思いつつ
2日前に予約しておいて正解 満員!
近くのいつもの映画館は 平日のお昼間はガラガラなのに
ここの映画館 学生時代からある老舗
その時より新しくなったものの 今時のシネコンとは違い
スクリーンに前の席の方の頭が少しかかるような作りで 椅子も小さい
予告は4分 1本だけのシンプルさ
それに冷房ビンビンに効いていて 寒い〜
そんな不満は 始まってしまえば 忘れて
すぐに1950年のロンドン 引き込まれてしまいました
音響効果がとっても効いていて 深い心理の表現とぴったりでした
特に何度か出てくる 朝食のシーン
トーストに当たるバターナイフの音
ティーカップの音 注がれる紅茶の音
ドアの音 ノブの音
オートクチュールの衣摺れの音
細部にこだわったセットから調度品
洗礼された優雅な美術
一番は 少ない台詞を上回る俳優たちの表情!
丁寧に描く 心の動き
静かに味わえる 貴重な140分でした
劇場を出てしばし ぼーっと
新宿の雑踏に慣れるまで 時間がかかりました
映画は 映画好きの父に連れられ 小さい頃からずっと
遠い国 違う文化 生活 歴史 音楽 意識
内容も解らないなりに とても 多くの知らない事を
知識の一片に 強く残したような気がします