また、あの日が来た

震災から二年が過ぎた。
我が家はその後水害にも見舞われたので、なんか「二年」という気がしない。

いろんなことがあったはず、なのに、あの辺りの記憶が半端だ。
人間というものは、つらい記憶は忘れるように出来ている、のだとか。

姪（２０才年上の姉の子）の旦那が亡くなったとか、友人が死んだとか、あったんだけどな。
姪は子どもを保育所に迎えに行っていて、震災に遭ったため。
運良くというか、みんなが避難するのに同行して、命は助かった。
でも、旦那は新車とともに、引っ張られて逝ってしまったんだ。
　　　船（新車）は出て行く、ローンは残る
なんて、しゃれにもなんねぇ。
どんなにか心残りだったろうか、と、月並みなことを言っても始まらない。
痛みはそこかしこにあふれていて、震災の傷跡は今も残ったままだ。
ニュースでは復興、復興、と流れるけれど、実際、募金とかも聞くけれど、
そんなの、どこに行ったのか、知っている人は居るのだろうか。
ガソリンは値上がりする、灯油も上がる。電気代も上がるとか言っている。
生活はじりじり苦しくなるのに、どっかから空回りの気合いだけが響く。

あたしも孤児になったんだよ。
でも、そんなの、どこにでもあるから、当たり前過ぎて誰も気にも留めない。


しょうがないから、遠吠えでもしてみるかなぁ。

生きてるだけで、丸儲け、なんだとよぉぉぉ～～～～～！！！
でも、生きているって、あちこち、痛いんだぞぉぉぉ～～～！！！


・・・・・。

どこに吼えたらいいのか、誰か知ってるかい？