先崎九段は、順位戦A級に在籍した。
天才と言われる子どもが奨励会に入会し、
その中の天才がやっと四段プロとなる。
またそのなかの少数の棋士だけが
順位戦A級に昇級する。
ことほどさように、先崎九段は
将棋界のエリートだったのである。
従って、
アマが苦労する7手詰めなど、
1秒あれば解けていた。
ところが、
うつ病になってしばらくして
詰め将棋を解こうとしたら、
5手詰めが解けなくなっている。
7手詰めも解けない。
それは、数学の得意な
高校生が、
小学校3年生の算数の問題が
解けないようなものである。
先崎九段は落胆した。
もう一生、将棋は指せないのだろうか?
プロ棋士に戻れるのだろうか?
(続く)
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