少し前に、母がとつぜん意識を失って倒れた。
倒れた場所がトイレだったので、便器であばら付近も打った。
しかし、医者に褒められる骨の丈夫さと、打ち所が良くはないが悪くなかったので
どこも骨折もせず、大事には至らなかったのが幸いだった。
診断は「不整脈」。
母の姉である伯母が同様に不整脈で意識を失ったことが数回あったらしく、
そうなりやすい家系なのかもしれない、アンタも気をつけな!と私を脅かす母は
すっかり問題なさそうで安心はしたのだが、検査結果がすべて出て特定された
原因を聞いて驚いた。
原因:血圧の薬の過剰投与
実に一年もの間、必要量を越える薬を飲むよう指示され続けた結果であることが判明。
薬を飲むのを止めたら、これまで悩まされてきた症状がピタリと治まったらしい。
とりあえず、大変なことになる前にわかって良かった。
具合が悪くなると、医者が処方してくれた薬が万能のような錯覚をしてしまいがちだが、
妄信するのは危険なことなんだと改めて考えさせられた。
種族に違いはあれど、我が家の愛猫・銀二も持病があるため、
これまでに飲み薬を与えたり注射をしたりを続けてきた。
中でも週一回で定期的に打っていた注射はかなり強いもので、
副作用があることは承知の上で、それでも日常生活を苦痛なく送れるために。。。
と打ってきたが、とうとう副作用によるものであろう不調が認められ、
これ以上はまずいとのことで現在は断薬中である。
と言っても、少し間をおいて。。。などという生やさしいレベルではなく、
「痛みで完全に何も食べられなくなるまで」
というハードなものだ。
飼い主としては、痛がる姿を見ても何もしてやれず、更にそれが悪化していくのを
ただただ見守るしかないという大変つらい指示である。
だが、目的が「できる限り投薬の間隔を空けるため」である以上は仕方のないことだ。
私は覚悟を決め、注射を打ちに行くのを止めた。
そして現在。薬断ち3ヶ月目である。
依然として口内環境は悪く痛みもかなりあるはずだが、銀二の食欲が衰えることはない。
痩せることもなく、むしろ前よりふっくらしたように見える。
ただ、銀二にとっては毎日が痛みとの戦いであろう。
長い目で見たらこれが銀二のためなんだと思いつつ、私は日々葛藤している。
効き目が強いほど反動もまた大きい。
薬との付き合い方は難しい。そして、素人は判断を医師に委ねるほかない。
この難しい問題は、自分の中で答えは当分だせないだろうなと思う今夜である。
病気のときって、苦しければ苦しいほど藁にもすがる気持ちで医師を頼っているのに、
誤診や副作用があると心細さも加わって不安が増しますよね(´;ω;`)
私も、先日の不調の際に、歯科医の治療と投薬が効果がないばかりかみるみる悪化していくのが怖くて、
内科を受診したのが回復のきっかけでした。
セカンドオピニオンは、積極的に求めていくべきだと私も思います。
さらにそれ以前の病気の診断も間違いでは、?という話にまでなり、今は一安心の暮らしをしています。
セカンドオピニオンを苦もなく行う社会が望まれているんじゃないかって思った次第です。