『暑すぎて暑すぎて、庭に出るのは早朝の水遣りのときだけで精一杯』。
そんな尋常でない夏を越えて、ようやく気温が猛暑日を下回りはじめました。
…とは言っても、今週の連日の最高気温は、34度!
暑い!! こんなの9月じゃない!
暑い!! こんなの9月じゃない!
もうね…「暑い」って言い飽きました。
早く日中にも涼を感じられるようにならないかなぁ…
なんてボヤいていたら。
いつの間にか、庭のそこここに、ちいさな『秋』が姿を現していました。
久しぶりの『庭だより』は、そんなおはなしです*
ヤマボウシ(山法師)
まぁるい実が、淡く色づいてきました。
高く澄んだ空に、オレンジ色の実。
これぞ、わが家の初秋の景色です。
そんなヤマボウシは、庭の東の端の、日当たりのいい場所にあるので、今夏も葉先が焼けてチリチリ…
ちょっと痛々しい姿だけれど、紅葉まで散らずにいてくれるかしら。
エゴノキ
薄緑色のものが実、茶色のがタネです。
果皮にはエゴサポニンという神経毒が含まれるので、食べられません。
(まぁ、ご覧のとおりに、少しも美味しそうではないので、食べようとも思わないでしょうけどね…笑)
このあとタネは軸を離れて落ち、晩秋にやってくるシジュウカラの格好の餌となります。
このタネ、小石のように硬くて、踏むとなかなかに痛いんですよ(苦笑)
ハクサンボク(白山木)
実が、おちょぼぐちに紅を差したように、紅くなりはじめました。
うふふ、かわいい*
ハナミズキ(花水木)
白花の実です。
今年は花つきがとてもよかったので、実もたくさん*
真っ赤に熟れると、ヒヨドリやツグミが食べにやってきます。
シュウカイドウ(秋海棠)
実家側の敷地の北側の、隣家との境界のブロック塀の隙間に、ひとり生えしたもの。
ムカゴを落として年々増えているのですが…
今夏の炎暑で、直射日光の刺さない北側とはいえども、熱せられた空気に炙られて、株の多くが瀕死の重傷。
私たちにできることは水遣りを欠かさないことぐらいなので、葉が焼けて黄色くなってしおれていくさまを、歯がゆく思いながら見守ってきました。
そんななので、今秋の花は無理かなと思っていたのですが…
例年にくらべて大幅に数を減らしたものの、こうして咲いてくれました。
クレマチス 『パンサー』
新旧両枝咲きの剪定の仕方が難しすぎて、(持ち主である母が)そのままにしていたら、びっくりするほどミニサイズで返り咲きました(苦笑)
それでもシベの美しさはそのまま。
いいシベだなぁ。
クレマチス 『タイニーポップ』
こちらは剪定の簡単な新枝咲きなので(笑)、晩春~初夏にかけてモリモリ花を咲かせた枝を、花後にバッサリとカット。
するとみるみるうちに新しい枝を伸ばして、いま次々と愛らしい花をつけています。
でもちょっと…夏の始めの花よりは、色が薄いかな。
斑(ふ)入りヤブラン(藪蘭)
今年の花は、ひときわ長く大きくて、驚いています。
特別に何かをしたわけではないのだけれど…株が充実したのでしょうか。
半日陰の場所がよく似合う、涼やかな花です。
私のリビングからよく見える位置に咲くので、毎年これが伸びてくると、「あぁ、秋が来たんだなぁ」と感じます。
*
ただひたすらに、そして一日も欠かさずに、たっっっぷりの水を遣ることだけを心がけた夏でした。
根づいて10年を超えた大木たちにも、その下を這う草たちにも、とにかくたっぷり。
早朝からのあまりの暑さに閉口して、新しいホースリール2台に予算を投じ、少しでも効率よく短時間でそれをこなせるように工夫もしました。
(それなりにええお値段のホースには、それだけの意味がありました。 もっとはよ買うてればよかった…水遣りがめっちゃラク…)
私も母も、よくがんばりました。
ほんまにがんばった…(ゲッソリ)
…しかし!
そのセルフ労わり(笑)もそこそこに、秋のガーデニングシーズンに突入です。
ここからは楽しいことがいっぱいなので(春に向けての球根を選ぶとか、冬の花を植えるとか)、ちょっとわくわく*
ポンコツの腰椎と相談しつつ(それが問題だ…)、がんばります。