それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

近況:新型コロナを発症しました

2023-08-20 | いろいろ
 今年の6月、新型コロナ(COVID-19)に感染、発症しました。金曜日の夜に体調の悪化を感じて体温を計ると37度を超えていました。翌朝(土曜日)、職場からもらっていた抗原検査キットで調べると、はっきりと陽性の反応が出ました。その日の午後には体温が38度を超えて、倦怠感も強くなりました。喉の痛み、咳、鼻水はほとんどありませんでしたが、味覚障害と嗅覚障害の症状が出ました。月曜日の朝に病院に電話をして、診察の予約をしました。病院では夜間診療用の部屋に案内されました。肺炎になっていないか心配だったので、レントゲン撮影をお願いしました。さいわい、異常はありませんでした。抗ウイルス薬を処方されて帰宅しました。翌日(火曜日)には体温はほぼ平熱にもどりましたが、その後もしばらく倦怠感が続きました。翌週の月曜日から出勤しました。さいわい、後遺症は出ることなく現在にいたっています。

熱中症と物価高の季節に

2023-08-20 | いろいろ
 厳しい暑さが続いています。熱中症で亡くなる方が増えています。自宅にいても熱中症になることがけっこう多いということです。特に高齢の方は気をつける必要があります。こまめな水分補給と部屋の温度調節が必要です。物価高が続いているためエアコンの電気料金が気になる方も多いと思います。フィルターを掃除したり、室外機の近くに物を置かない、こまめにオンオフしないなどで少しは節電できるということです。休日の昼間は公共施設など(図書館、公民館のロビー、ショッピングモールなど)で過ごすのもひとつの方法です。
 さまざまな食品が値上がりしていますが、一定の栄養は健康のために必要です。タンパク質は豆腐、玉子、鶏肉などで、ビタミン・ミネラル類は野菜などで摂取できます。
 健康状態を悪くしないように、できそうなことを考えながら暑さを乗り切っていきましょう。


映画「小さき麦の花」を観て

2023-05-15 | いろいろ
 中国の農村を舞台とした、ある夫婦の物語です。夫ヨウティエも、妻クイインも家族からは疎(うと)んじられていました。若いとは言えない年齢で見合い結婚をして農民としての生活を始めたふたりはさまざまな苦難に出会います。クイインは不自由な足を引きずりながらも農作業などに従事しなければなりません。ヨウティエは村人のために何度も献血をさせられます。借りていた家は取り壊しのため立ち退きを迫られます。
 それでもふたりはくじけることなくいたわり合い支え合って生きてゆきます。ヨウティエがツバメなどの生き物を大切にする場面、作物を育ててくれる土を大切にする場面も印象的でした。ふたりの素朴な感情が、そして体が汚れるような働き方が静かに輝いているように見える映像です。
 物語は悲しい結末を迎えます。それでも、ふたりが共に過ごした時間は消えることはないでしょう。外面的な部分で人が評価され、要領よく生きられないと生きづらい状況に追いやられる。そうした世界にあってこの作品に出会えたことは、私にとって残された人生を生きるうえでささやかな救いになりました。

 ここからは個人的な話です。この映画を鑑賞した日、チケットをはさみこんだカードケースを紛失したのです。コンビニのプリペイドカードや図書館の貸し出しカードが入っていました。「せっかくいい映画を観られたのに」と落ち込んでしまいました。ところが帰宅後に映画館から電話があり、そのカードケースを拾得して預かっていますとのこと。この日もう一度、救われた気持ちになりました。映画館(京都みなみ会館)の職員の方、ありがとうございます。

映画「小さき麦の花」公式サイト


感染症流行下を生きのびる

2023-01-21 | いろいろ
 COVID-19、インフルエンザなど感染症の流行が続いています。
 スムーズに医療機関を受診できない状態も続いています。
 特にひとり暮らしの方には、高熱が出た時に備えて、栄養飲料、ゼリー飲料、経口補水液、レトルト食品(お粥など)、缶詰、のどあめなどを準備しておくことをおすすめします。
 また、日ごろから、十分な睡眠、適度な運動、体を冷やさないこと、栄誉不足にならないこと(特に、タンパク質、ビタミン類、食物繊維など)を心がけたいものです。
 天気予報によると、来週はきびしい寒さになるということです。気をつけてお過ごしください。

物価高で生活苦、どうすれば(その2)

2023-01-15 | いろいろ
 今年も物価高が続きそうです。どうすればいいか、いくつか考えてみました。

 リサイクルショップを利用する。不用品を買い取ってもらったり、必要なものをできるだけ安く買うために活用できます。

 自治体によってはプレミアム商品券を発行しているところがあります。地元の商店で割引で買い物ができます。自治体のウェブサイトなどで確認できます。

 自炊する。ネット上には簡単な料理のレシピや調理の基本を学べる動画が公開されています。また、食材の保存方法や冷凍保存の方法を学んでおくと役立ちます。野菜不足にならないように、割安な野菜(キャベツ、大根、白菜など)も含めて食べましょう。一定のタンパク質も必要です。魚(缶詰を利用できます)、肉(鶏肉が割安)、玉子、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳など)など。

 スーパーでは夕方になると食品を割引販売しているところもあります。

 子育て中の方は「お下がり交換会」を利用すると節約できます。

 図書館を利用する。家事、料理、健康など生活や仕事に役立つ本を読んだり借りたりできます。

 体調を崩したり病気になったりすると、精神的にもネガティブな影響を受けます。睡眠不足にならないことなど健康には気をつけて過ごしたいものです。

きびしい寒さを生きのびるために

2023-01-04 | いろいろ
 年が明けても寒い毎日が続いています。寒さは体にとってストレスになり、免疫機能を低下させます。特に外出時は寒さ対策をしましょう。
 
 首を暖かくするとけっこう寒さがやわらぎます。マフラー、ネックウォーマー、またはタートルネックのセーターを着用するなど。暖かい素材の肌着を着る、厚めの靴下をはく、手袋と冬用の帽子を着用するなども有効な対策です。百均の店でも防寒用の商品がいろいろと売られています。

 こまめに体を動かすのもいいことです。寒いからといって、長時間じっとしていると血行が悪くなります。掃除などの家事をしたり、室内でも足踏みや体操をするといいでしょう。手足をぶらぶらと動かすだけでもいくらかの運動になります。

 物価高で光熱費も上がっています。昼間に時間的余裕があれば、図書館などの公共施設やショッピングモールなどで時間を過ごすのもひとつの方法です。自宅の暖房費を少しは節約できるでしょう。

 ちなみに私は、五本指ソックスと厚手の靴下を重ねばき、肌着を重ね着、手袋と帽子とネックウォーマーを着用して出勤しています。

 物価高の中でどのように生きていけばいいのか、また考えてみたいと思います。

物価高で生活苦、どうすれば

2022-10-14 | いろいろ
 円安が進行し、ウクライナでの戦争が続く中で、電気・ガス料金、食品などが値上がりしています。家計のやりくりに頭を痛めている方、生活苦におちいっている方も多いと思います。節約を心がけてもそれ自体がさらなるストレスになりかねません。
 社会運動や政治運動によって、いくらかでも問題解決につないでいければいいのですが、考えるべきことが多いため、これはまた別の機会にゆずりたいと思います。
 かといって、生きのびるためにはなんとかしなければないのも現実です。
 例えば、身近な人びとと余っている食品などを融通しあう関係をつくれたらいいと思います。ただ、社会的孤立状態にあるとそれもむずかしいことでしょう。栄養状態が悪化すると心身の健康を損なう原因になります。例えばカップ麺や菓子パンに頼るよりは、低価格の食材で自分で調理したほうが好ましいと言えます。これについても、食料品の買い物や自炊にもそれなりのスキルなどが必要なため、実際にはむずかしい方もいるでしょう。
 困った時には、自治体で実施しているフードバンク、民間団体が行っている食料支援活動や子ども食堂などを利用するのはいいことです。あきらめないで、支援の情報をさがしてみてもらえたらと思います。また公共料金や社会保険料の減免制度もありますので、できるものは活用しましょう。

社会的孤立、コロナ禍が加速

2022-10-14 | いろいろ
 感染症の流行にともない、ここ2年以上にわたって、ソーシャルディスタンスと呼ばれる行動様式が強調されました。食事をしながら会話をすること、集まって歌ったり踊ったりすることなどが好ましくないとされました。在宅ワークやオンライン授業も広がりました。

 親密なコミュニケーションが減少したことで、社会的孤立を深め、孤独感を感じる方が増えました。サービス業、小売業などで仕事が減ったり、失職した方も増えました。社会的孤立と生活苦が重なると生きづらさが深刻になります。特に女性や若い世代で不安や悩み、言葉では表現しにくい重苦しい気持ちをかかえる方が増えています。

 仕事も住まいも失った女性の苦難を描いた映画「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督)が公開されています。2020年にホームレスの女性がバス停で暴力行為の被害を受けて亡くなるという事件が起きています。

映画「夜明けまでバス停で」公式サイト


 生活苦や孤独感を背景として万引きなどを繰り返してしまう高齢者も多いのが現実です。孤独死(孤立死)の不安から逃れようとする高齢者を描いた小説『一橋桐子の犯罪日記』(原田ひ香、徳間書店)がNHKでテレビドラマ化されています。
「一橋桐子の犯罪日記」NHK


老後ひとり暮らし、困難いろいろ

2022-09-18 | いろいろ
 ホームヘルパーとしてひとり暮らしの高齢者や障害のある方を支援した経験があります。老後をひとりで生きることのむずかしさを感じさせられました。
 高齢になってひとり暮らしをすると、さまざまな生活上の困難が生じます。何かの時に助けを求められる人がいない、姉妹兄弟がいても高齢のためあてにすることができないという方も多いようです。

生活設計
 国民年金(老齢基礎年金)は満額で月額約6万5千円です。賃貸住宅で暮らす場合は家賃も必要なので、生活保護を利用しなければならない方が増えていくことでしょう。

賃貸住宅、「住宅難民」
 賃貸住宅を借りようとしても、「高齢者には貸したくない」と考えている家主が多いのが現実です。65歳以上の4人に1人が「入居を断られた経験がある」という調査結果もあります。また保証人を見つけることができないで困っている方も多いようです。

手続き
 年金、健康保険、介護保険、あるいは生活保護などの役所関係の手続きを自分でできるかが問題になります。

通院、買い物など
 健康状態が悪化すると、外出がむずかしくなってきます。

入院、施設入所
 緊急時の連絡先の確保、料金の支払いなどができるか問題になります。

孤立死(孤独死)
 急に脳卒中や心臓病を発症した場合、診療が遅れるとそのまま亡くなるリスクがあります。室内で転んで頭を強く打ったり、入浴中にヒートショックの状態になって亡くなる方も多いです。ひとりで亡くなってから発見されるまで日数が経過するケースが増えています。

認知症
 年齢が高くなるほど認知症の症状が出てくる方が増えます。社会生活、日常生活での支障が出てきます。

 役所や民間団体などで単身高齢者への支援活動も行われていますが、まだまだ不十分というのが現実だと思います。

熱中症と電気料金、働き方など

2022-08-21 | いろいろ
 まだしばらく残暑が続きそうです。今年の夏は電気料金、ガス料金がかなり値上がりしています。エアコンの電気料金が気になるところです。生活が苦しい家庭、生活保護受給家庭ではエアコンを使うのもためらわれるかもしれません。気温が高いと室内でも熱中症になる危険があります。低所得の家庭への電気料金の減免や生活保護費の増額などの対応がなされるべきかと思います。
 暑い時期でも体を動かして働かなければならない人びとがたくさんいます。休憩時間の設定、休憩場所の確保など熱中症対策はされているのでしょうか。さらに言えば、一定以上の気温になれば、体を動かす仕事、特に重労働をを禁止することも必要ではないでしょうか。もちろん、その場合は休業補償がされなければなりません。
 熱中症を予防するためには、こまめに少しずつ水分を補給するのがよいとのことです。喉がかわいたと感じなくても水分を摂取することが大切です。体調不良も熱中症のリスク要因ですので、睡眠不足などにも気をつけましょう。