それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

ある女性の自死、「うつらない、うつさない」という心理的圧力

2021-01-28 | 生きづらさ
 COVID-19が流行する中で、行政がかかげるスローガンとして「うつらない、うつさない」という言葉があちこちで目につきます。感染することは社会規範の逸脱であり「悪」であるかのような印象を与える言葉です。
 この病気の原因ウイルスの感染力からすると、個人の努力で完全に感染予防するのは限界があります。「うつらない、うつさない」は人びとに過剰な心理的圧力を加える言葉、感染者に罪悪感を感じさせる言葉として作用しているのではないでしょうか。

コロナ感染、自宅療養中の女性が自殺 「家族にうつしたかも」悩む
  毎日新聞

悩み抱えるコロナ感染者 専門家「早めに周囲に助け求めて」 30代女性、命絶つ  livedoor

コロナ禍での人間不信の「空気」

2021-01-21 | いろいろ
 「うつらない、うつさない」というスローガンがしきりに聞こえてきます。「危険な病気の感染者になってはいけない」という心理的圧力を感じてしまいます。街に出ると、ソーシャルディスタンスを求める表示、透明な仕切りなどが目につきます。「この世界では、だれもが潜在的な感染者」であると受けとめることを強制されているようです。視界にはいる人びとも自分自身もいわば「潜在的テロリスト」であるとする人間不信、自己不信のディストピアを私たちはつくってしまったように思います。今、生きづらさを増幅させている人びとは多いのではないでしょうか。