それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

老後ひとり暮らし、困難いろいろ

2022-09-18 | いろいろ
 ホームヘルパーとしてひとり暮らしの高齢者や障害のある方を支援した経験があります。老後をひとりで生きることのむずかしさを感じさせられました。
 高齢になってひとり暮らしをすると、さまざまな生活上の困難が生じます。何かの時に助けを求められる人がいない、姉妹兄弟がいても高齢のためあてにすることができないという方も多いようです。

生活設計
 国民年金(老齢基礎年金)は満額で月額約6万5千円です。賃貸住宅で暮らす場合は家賃も必要なので、生活保護を利用しなければならない方が増えていくことでしょう。

賃貸住宅、「住宅難民」
 賃貸住宅を借りようとしても、「高齢者には貸したくない」と考えている家主が多いのが現実です。65歳以上の4人に1人が「入居を断られた経験がある」という調査結果もあります。また保証人を見つけることができないで困っている方も多いようです。

手続き
 年金、健康保険、介護保険、あるいは生活保護などの役所関係の手続きを自分でできるかが問題になります。

通院、買い物など
 健康状態が悪化すると、外出がむずかしくなってきます。

入院、施設入所
 緊急時の連絡先の確保、料金の支払いなどができるか問題になります。

孤立死(孤独死)
 急に脳卒中や心臓病を発症した場合、診療が遅れるとそのまま亡くなるリスクがあります。室内で転んで頭を強く打ったり、入浴中にヒートショックの状態になって亡くなる方も多いです。ひとりで亡くなってから発見されるまで日数が経過するケースが増えています。

認知症
 年齢が高くなるほど認知症の症状が出てくる方が増えます。社会生活、日常生活での支障が出てきます。

 役所や民間団体などで単身高齢者への支援活動も行われていますが、まだまだ不十分というのが現実だと思います。