厳かなるメリハリっ子

モラハラ妻から逃れて20年。70歳に向けて厳かな人生を送る年金受給者のブログです

65 103-152 9140 アメリカの WalkAway 運動が感動的だ。今日の日記の最後に触れてます。

2019-09-01 08:04:56 | 日記
今日は母親を見舞いに行った。

毎週見舞いに行っている姉によると、母親も軽い妄想が始まったようだ。

父親も最後は、妄想、幻聴、幻視があったな。皆、年を取ると最後はそうなるのだろうか?

自分も同じかもしれない。それまでにはこの世を綺麗におさらばしたいが。

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日経も朝日っぽいところがあるので、そろそろ購読を止めようかと思っている。しかし日曜日の新聞は阿辻哲次先生の「漢字学」があるし、中閉じの The STYLE も捨てがたいので今一つ決断できない。日曜版だけ買えばいいのだが。

その漢字学。今日の「漢字」は「推敲」だった。

この言葉の語源は有名なので、流石の私も知っていたが、改めて勉強になった。

「推敲」という言葉は普通によく使われるが、「敲」が当用漢字でないので、小学校の作文指導では「すいこう」とひらがなで書かれるらしい。

これに対する阿辻先生の苦言には賛成だ。最近は何故か、なんでもかんでも「ひらがな」にする傾向がある。その理由と意味がよくわからない。

一番残念なのは「さいたま市」や「いわき市」などの都市名の表示だ。

こんなことをしていると、ハングルで頭が劣化した韓国みないになるぞ!

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今日、母親を見舞いに行く途中、日本橋丸善に立っていた「はんなり骨董楽市 併催:近代天目展」という看板を目にした。

「併催」という言葉は初めて見た気がした。勿論、意味は分かる。漢字だから。これが「へいさい」だったら見当も付かなかっただろう。まさに阿辻先生の主張の証左だ。

そこで「そういえば、「併」という字は便利だしいろんな組合せで使われるが他にどんな言葉があったっけ?」と思った。

母親のいる老人ホームに向かう前に姉の家に寄ることにしていたので、最寄りの目白駅まで電車の中の時間つぶしに思い出した言葉を書き出してみようと思い、メモ代わりに日経を買った。

そこで思い出した漢字の組合せがこれだ:

「併発」、「併用」、「併記」、「併殺」、「併合」、「併設」、「併願」、「併走」

ありそうでないかも、と思ったのがこれだ:

「併述」、「併奏」、「併立」、「併置」、「併架」、「併営」、「併呑」

調べたら、「併奏」、「併立」、「併置」、「併架」、「併呑」は普通に使われるようだ。

「併述」は中国語としてはあるようだが、日本語としてはほぼない、模様。

「併営」は、信託業界では使われるようだが、一般的とは言えない。

さて、その「併」だが、多くの場合「並」と置き換えることも可能だ。

「並記」と「併記」はよく見る。「並走」と「併走」もよく使われる。

しかし「併殺」とは書くが「並殺」と書くことはない。

さて、事務所に戻り他の「併」熟語を調べて見た。

こんな感じだ。

「併映」、「併科」、「併存」、「併用」

他にもある。

しかし「併科」と「併用」を思い出さなかったのはうかつだった。

やはり漢字は面白いな。

韓国人はこういう頭の体操の楽しみを捨てた訳だ。愚かな民族だな、と改めて思う。

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昨日、偶々というか偶然(これは同義?)、アメリカの WalkAway 運動の一連の動画を発見した。

日本でこの運動はほとんど報道されてない。(報道しない自由が思う存分行使されている)

しかし、アメリカではじわじわと広がっているようだ。その動画内容を見ると、これは広がらないはずがない、と思える「誠実」、「正直」、「勇気」、「博愛」という要素が含まれている。

簡単にいうと、これまで民主党支持派だった人達が、もう民主党支持を辞める、と宣言する動画なのだ。

今日見たこちらの動画を紹介しよう。

勿論、全て英語なので、私が簡単に要約します。去年7月にアップされた動画だ。

[要約始め]

これまでこのサイトの動画をいくつか見せて貰ったわ。それに触発されました。

私はこれまでリベラルでした。おそらく極左と言ってもいいでしょう。

バーニー・サンダースの支持者でした。予備選でバーニーに起きた事件が理由で不承不承トランプに投票しました。

私が WalkAway (つまり民主党支持からの離脱)を決心したきっかけは、選挙後、Left(左派)、つまり私の側から生じた「世界は終わった」かのごとき "complete hysteria" (完全なヒステリー状態)でした。皆が汚い言葉をまき散らしました。「レイシスト(人種差別者)」、「偏屈者(英語では "bigot"で、かなりの侮辱語)」、「低IQ投票者」、等々です。

保守派の人達をこのように二流市民として扱い、その様子をインターネットで自分の目で見る。私は心底うんざりしました。

自分達(リベラルのこと)は、「寛容」で、「他人を愛する」人達のはずでした。全くそんな状態ではなかったのです。

私より先に旅に出ていた(つまりリベラルから離脱したということ)brother*からいくつか YouTube 動画を送ってもらった。Social Justice Warrior に関する動画だ。私もかっては自覚なくその一員だったけど。

(*ブログ主注:英語ではこれが「兄」か「弟」かは分からない。しかし、今回のような大事な動画でも、兄か弟かの別は些末なこととして扱われるようだ。これが日本、日本語との大きな違い。日本語ではこれが「兄」か「弟」かで、結構メッセージの意味も変わる気がする)

私もその echo chamber (残響室)にどっぷり浸かっていたわ。くだらない記事を人と共有したり、アメリカは世界最低の国と思ったり、植民地化とかそんなことばかり考えていた。

でもそういう考えがどこからやってきていたのか、私自身は全く知らなかったわ。

それで自分で調べはじめたの。そこで知ったの。自分が考えていたや、読んでいたことの多くが、マルクス主義だったということを。(ブログ主注:ここで動画主の女性は目を剥いている。よっぽどビックリしたのだろうね。)

もろマルクス。マルクスを私は読んでいたのよ。

そこで歴史を読み始めたのよ。

本当に恥ずかしいけど、それまで私は自覚もなく社会主義を支持していたのよ!

その意味を理解もせず!

で、勉強して分かったのは、それが多くの国にとってこれまで身の毛がよだつほどのものだということ。

マルクスとレーニンのことを読み始めたわ。

ロシアで何が起きたとか勉強したし、George Peterson のことを知って、彼の山のように あるYouTube 動画を見たわ。それで気づいたの。私がしていたことが何で、それが国をばらばらにするようなことだったって。

例えば「抑圧を受ける者」と「抑圧する者」との二分化とか。

こういう単純化は誰の助けにもならないわ。

だってそうでしょ。いつも自分は「犠牲者」だと思い込んでいたら。黒人は犠牲者だ。ゲイは犠牲者だ。そんなことを考えても埒があかないわ。

George Peterson が言ってるように、「世の中を変えたいのなら、まず自分の部屋を綺麗にしな」ということよ。

で、自分もそれを実践しようと思ったの。

つまり、どうやって自分の小さな世界をよりよくするか。

近所の子達が自分の家に集まり。皆が皆を見守る。

そういう小さな自分の小宇宙をきちんとする。それが大事。

だってそうでしょ。机に向かってキーボードに汚い言葉を打ち込んだって、誰の助けにもならないわ。雰囲気を悪くするだけでしょ。

もう一つ気づいたのは、保守派(conservatives) は邪悪な存在じゃないってこと。単に見方が違う。それだけのことよ。

意見が異なるという理由だけで他人に「邪悪」とか「ワル」とか、そういう言葉をあてがっても、相手はあなたの言うことに耳を傾けたりしないわ。

ま、そんなことで、自分を教育したわけね。

結局、私達は皆、人間よ。それぞれ歩む道は異なるけど。ほとんどの人は家族を愛し、誰もが幸せになって欲しいと思ってるし。

人がどんな政治的な考えを持っているか。そんなことで人を判断するのはもう止めるの。

それと、人の悪口を言ったりする風潮にはもう乗らないの。そんなことをしてもどちらの側にもメリットはないわ。

自分としてすることは、物事の問題が何かを学び、その両面を見ようと試みるわ。

伝統的な言論の自由とかそういうものを歴史を学んで尊重したい。

そういう小さなこをする。それがやるべきことかしら。

人のことを「人種差別主義者」とののしるような政党にはもう投票しないわ。

「ヒステリー」が沈静化することを願ってるわ。

この動画は私のセカンドチャンネルなの。私のフェイスブックはキャセルしたわ。もう罵り合いがすごくて。

私は人が好きなの。対面だと、皆さんとても素敵な人ばかり。

人というものは普遍的に素敵な存在よ。

でもソーシャルメディアになると、ひどいわ。私ももうツイッターなんて出来ない。する気もないわ。

このキャンペーン(ブログ主注:この WalkAway 運動のことでしょう)は、いいわ。希望が持てるの。

皆さんのコメントを読むと、ちゃんと対話が成立している。

中絶賛成派と中絶反対派もいるかもしれないけど、互いにひどい態度を見せたりはしてないわ。そうあるべきよね。

ま、とにかく。皆さん頑張って下さい。皆さんの動画を楽しんでます。

で、そうね。将来を楽しみにしてます。

じゃね。

[要約終わり]

ふー。要約というかほとんど訳したけど。要約というのはある意味、難しいのです。取捨選択をどうするか。それがね。

で、この WalkAway 運動というのは、ニューヨーク市在住の Brandon Straka という男性が去年始めたものらしい。

その最初の動画がこれだ。

これをそれこそ本当に要約すると、彼はかっては民主党支持者の「リベラル」だった。しかし、近年の左派の動きを見ると、彼らこそ、本来の正しいリベラルが標榜すべき精神に真っ向から反している。従って、もう民主党支持は辞め、トランプを支持する、ということ。

この運動のもの、様々な民主党支持者が「カミングアウト」動画をアップしている。このまま続くと来年の大統領選挙の時には、民主党も無視できない勢力になると思う。

これまでいくつか「カミングアウト」動画を見たけど、皆さん、一様に悲愴な表情で、それがただならぬ決意であることが窺える。

トランプ支持を表明することで、多くおよび人は、家族や友人を失っている。

こういうところはアメリカはシビアだね。

しかし自分が何を支持するかをやはり明確にしたいと思うのもアメリカ人ぽい。

動画をアップする人の中にはLGBTの人もいる。

その中のとある女性は、自分はカトリックの家庭で育ったので、レズであることをカミングアウトするときは大変だった。しかし周りの人は暖かく迎入れてくれた。しかし、民主党支持をやめてトランプ支持になることをカミングアウトしたときは、ひどい扱いを周りから受けたと告白していた。そこまで、と思ったけどね。やはり政治的傾向が異なると、寛容でないのかも。

日本人でよかったと思った次第。

この運動は既に書いたように日本では全く報道もされてなくて、誰も知らないのでは。

WalkAway は英語の Wikipedia には掲載されているけど、日本語版では扱われていない。

日本での朝日新聞などの既存マスコミの報道を見ると、アメリカでは民主党の支持は幅広く、トランプは劣勢のようだが、実態は随分違うのではと思う。

これからも折に触れてこの運動についてはカバーしていきたいと思う。