年金が振り込まれたので、今月のキャッシュフローはちょっと余裕ができた。
当然だけど母親の口座にも年金が振り込まれた。その額は私の額のほぼ倍。優遇されている。結構なことだ。それだけ子供の扶養負担が軽減されるのだから。
このあたりの事情は、今の20代、30代の若者の皆さんには分からないだろう。
今の若者の多くは、いろんな制度が老人に有利に設定されていて、若者が不利な立場にあると批判している。
だがちょっと待って欲しい(と朝日新聞調で)。
私の母親も年金がそれなりにあるので、蓄財した貯金がほぼ減らない。しかし本人が亡くなった場合、その貯金は子供である私と姉が引き継ぐわけだ。
そして私もそれなりの蓄財があるので、これに母親からの相続分が上乗せされる。このままあと20年くらいして私が死んだ場合、かなりの金額が残っているだろう。そのお金は誰のものになるか?全額息子のものになる。
つまり、結局、そういうお金は相続その他で今の若者にいずれ舞い降りてくるのだ。棚ぼたでは?
私はともかく、私の母親などは、自分の親が亡くなっても大した相続はなかった。その点で言うと、今の若者の方が遥かに恵まれている。そのことはちゃんと認識して欲しい。
ただ、お金として舞い降りてくるのが結構後になるので、その点では人生を一番エンジョイしたい時にお金がなくて物足りなく感じているのはよく分かる。それは何らかの制度設計で解決できないのかな。例えば、親とか曽祖父・祖母の可能性のある相続財産を担保にして銀行からキャッシュを借り入れるとか。
そんな制度はまだないような気がする。どこかの銀行が動けばどうでしょう。