昨日の季節はずれの大変な低気圧、爆弾低気圧と表現されていたが、本当にその呼び方がぴったりなほどに大きな被害の出た強風が吹き荒れた。しかし、一夜明けて今日の東京は朝から空は澄みきっているし、天気も上々。なんだか申し訳ないような気がしてくるくらいだ。
tumblrを見ると、春らしい写真が増えている。当方、桜は四ツ谷の土手や吉祥寺公園か、動物園にいくついでに上野公園で見ることが多いので、そろそろ花の様子も気になっている。昨日の強風が悪さをしていなければよいのだが。
四ツ谷の土手はたいてい毎年ご復活(イースター)の頃に満開になっている。今週はカトリック教会は聖週間。明日の木曜日からは聖なる三日間で、聖木曜日、聖金曜日、聖土曜日と呼んで、教会でも特別な典礼が行われるのである。
東京教区の場合、聖木曜日の午前中にカテドラルで聖香油のミサがあって、大司教様の司式で各教会の一年間使われる典礼用のオリーブ油の祝別が行われる。聖木曜日の夜の典礼はご聖体の制定の記念のミサだ。この日はミサ中に洗足式もあり、長い典礼だ。聖木曜日のごミサの後、ご聖体は他の聖堂に移されて、祭壇上の飾りものも全部片付けられて、聖櫃は空っぽになり、とびらもあけたままになるのである。
聖金曜日は一年に二回だけ灰の水曜日と、聖金曜日に行われる大斎小斎の日。肉類禁止の食べる分量も少なめの日というわけだ。この日はイエス様が十字架につけられて亡くなり、墓におさめられたことを思い出させる典礼で、十字架の記念や長いお祈りだけでごミサはなくて、ご聖体拝領だけだ。
そして聖土曜日の夜の典礼は復活徹夜祭。現代では本当に徹夜するわけではないが、長い長い典礼があって、その間に洗礼式が行われる。ご復活のろうそくの儀式は何度見ても感激的だ。
読んでお気づきかもしれないが、この三日間の典礼は普段のごミサとは比べ物にならない長時間になる典礼だ。つまりそれだけ教会のたくさんのお祝い日の中でも重要な大きな大きなお祝い日がこの復活祭(イースター)なのである。キリスト教のすべての信仰の中心がそこにあるのだから。