さて、昨日一日ゆっくりやすんでいたので体調も回復し、今日はいつもの毎日に戻る。
というところで、朝早く起きたのでなんとはなしに、四旬節のあいだ聴けなかったアレルヤが聴きたくなり、手軽にyoutubeを開いてみると、個人的にこの方のグレゴリオ聖歌の歌が気にいっているYKさんが、ここではご自分は歌わないで指揮にまわっているアレルヤの曲の動画がアップされていたので聴いてみた。
http://www.youtube.com/watch?v=u59iCRQXbWE
歌っているのは専門家ではなく普通の人たちだし、曲も長いので誰にでも気にいっていただけるかどうかはわからないが、とても良い曲だと思う。
ご復活の季節のアレルヤは非常に不思議な響きがあるような気がしてならない。喜びの歌なのにその奥底になんともいえない悲しみが流れているような気がする。それはもしかすると、すべての人が必ずいつかは一人残らずこの世を去っていかねばならない定めがあるからかもしれない。別れの悲しみを予期する生き物だからかもしれない。復活の前には必ず、死と別れがあることを思い出す。
今は自分が世界の中心のつもりでいても、いつどこで何が起こって突然の死とばったり出くわすことになるかもわからない、それこそ蜻蛉と大差ないちっぽけな存在であり、崇高な面もあれば喜劇的でもあるちょっとばかり惨めな自分と向き合う羽目になるから、ということかもしれない。