千年も一日のよう

2012-06-04 12:55:53 | インポート

おっは、おっは、おっはようごっざいます~、マリーで~す。

何を浮かれてるんだって? 浮かれてなんかいませんようだ、うちのおばはんが今日になってもまだ朝から微熱が下がっていなくて、なんかテンション下がり気味だから一生懸命に盛り上げてるんじゃないの。あの人、今日は内科のお医者さんはお休みだし、明日は午前中皮膚科の予約で出かけるから、ちょっとしばらく市販の鎮痛解熱剤でごまかして様子を見て、だめならまた水曜日に内科に行くつもりみたい。普段が低体温だから熱が出ると応えちゃうみたいよ。

でも今お薬飲んだから大丈夫、まあ遠出なんかしないでおとなしくしていれば普通に動けるわよ。おうちのすぐ近くにクイーンズ伊勢丹もあるし、買い物はそこで済ませられるしね。でもさあ、夕べはもうちょっと厚いお布団もだしてよかったんじゃないの。きっとまた冷えて具合が悪くなっちゃったんだわ。いつだってそう、あの人、油断ばっかりしてさ、困るのは自分なのにねえ。

夕べからなんか大きいニュースが続いたじゃない。うちのおばはん、薄着のままで夜遅くまでニュースを調べてたのよ。あれがまずかったのかもね。風邪がぶり返したんだわ。菊地直子のことは手配写真を見かけるたびに、同じ女性のことだし気になっていたのね。どこでどうしているのかと思っていたから夕べのニュースで人様のことだけどこれでほっとしたみたい。結婚を申し込まれても断るしかなかったなんて哀れじゃないの。もうひとつのニュースはこっちはまあ、日本ではたいして話題にならないと思うけどすごい話よ。どこでどうしてそんなことになるんだか、わけわかんないわ。

だけど、カトリック教会の歴史っていつの時代にもこんなことはあったんじゃないの。教会は人間の集まりだから、人間の社会に起こる問題は教会の中にも当然起こるんだわさ。だから昔、ある神父様が、教会の歴史は聖人の歴史でもあれば罪びとの歴史でもあるのだって教えていたわよ。結局今回もそういうことなんでしょう。

この世の教会はまだ天国の教会じゃないんだから、人間の起こす悪さや失敗はいつの時代でもいくらでも起こるのよね。それだけ見て全体を悪いものみたいに思っちゃ困るんだわさ。カトリック教会はいっぱい失敗もするけど、ものすごくたくさんの良いこともしているのよ。去年の東北の大震災や大津波に原発事故以降だって、一般には殆ど知られていないけどカトリック教会はカリタスの組織を通じたりしてそれなりに莫大な額の支援をしているのよね。ただ、被害が大きすぎてあまり目立たないだけなのよ。宣伝もしないしね。だから支援関係のお金を取り扱う銀行側もそのお金がどういうお金でどういう意味があるのかわからなくて、経理の仕事をしている方も説明に苦労するんですって。大体カリタス・ジャパンて名前もあんまり一般には知られていないだもんね。

でもまあ、ちょっと見には世間と全然変わらない悪いことだってこれまでの歴史上いくらでも起きて来たカトリック教会だけど、世間とまったく違うのは、やっぱりそんな中でも本当にイエス様の教えに従って生きていたひと達も今でもちゃんといるところだわ。うちのおばはんの知り合いも関係しているから一人だけ名前を出せば、マザー・テレサという名前を知らない人って少ないと思うな。

神様は善い人の上にも悪い人の上にもおなじように恵みの雨を降らせてくださっていて、すべての人間の行いもご存知の上で、時がくるまではそのままにおいておくお方なんですってよ。ニュースでヴァチカンのスキャンダルなんて見出しをみると、だから宗教団体なんていうのはろくでもないとかって思う人もいると思うけど、でもさ、神様はそんなことは全部折込済みで見ておいでなんだわ。神様の目には人間の千年も一日のようだって旧約聖書の詩篇てとこにあったような気がするわよ。どこにあるかなんて、ただのケータイのあたしに聞かないでよね。とにかく、神様は人間とは違ってもっと大きなスパンで全体を見ていらっしゃるのよ。

うちのおばはん、夕べまた夜遅くまでニュースを見比べていろいろ考えてたけど、結局こんなことに思い当たったのね。ほんでもって、今日はあたしにこれを書く仕事は押し付けてきてさあ、そんなのってあり?

ああ、くたびれた。そんじゃまたね。