生食の文化と加熱が当然の文化

2012-12-06 22:03:03 | インポート

今日は木曜日だから、本当ならこの時間は信濃町から帰ってきたくらいの時刻なのだが、どうも怪しい喉の痛みで、また咳がひどくなってはかなわないから世話役の方に電話で連絡だけして欠席だ。

毎年たいてい必ず一度は気管支炎になるので用心深くなっている。まあ、家にいれば生ものを食べるのは果物くらいだから、少なくともノロウイルスのほうはあまり心配ないかもしれぬ。知人がノロウイルスにやられたかもしれないという話にあわてて、今頃やっとノロウイルスについて検索して調べたものだ。

お刺身やお鮨は好物だが、高いからそうそうたびたび食べられるものではないし、大体生っぽい肉も嫌いで、しっかり火が通っていないと気持ちが悪いという人間だ。かなりウイルスに出会う危険は少ないと思う。

それで思ったのは中国の人が冷たくなった料理を食べるのを嫌うという話だ。中国に留学して日本に帰ってきて健康診断を受けたら血液中の体内の細菌と戦う物質が圧倒的に増えていたという話も聞いたことがある。衛生状態の良くない地域の特徴だそうだ。中国料理がたいてい、しっかり熱を通すものが多いのも、どうもその辺が安全対策として歴史的にきちんと受け継がれてきたのではないかしら。日本人は雷魚さえ生でたべて寄生虫にとりつかれるのだが。

それぞれの国の風土は食文化にも大きく影響しているという見本のような気がする。今の時代はだいぶ水も危なくなっているけれど、昔の日本は豊かな水に恵まれて調理の汚れもきれいに洗い流すのが当然だったから、生食も発達したのだろう。

これからの時代が今までのようにいけるかどうかは疑問だ。ノロウイルスは相当生命力が強いということだし、一時あれこれ騒がれたレバ刺しのようなものはとてもではないが遠慮しておきたい。命がけで食べるほどのものとは思えない。

冬の牡蠣もよくノロウイルスの発生源に名前がでてくるが、それでもこちらは加熱してもおいしく食べられるありがたい食品だ。ここはぜひとも土手なべやカキフライでいきたい。どちらかというと美味より、安全のほうに目が向く昨今だ。

あ、空気感染だそうなので、その点も注意が必要だ。忘れるところだった。