追)
このブログを出してすぐ、大ニュースが入ってきました、現教皇ベネディクト十六世は今月末で退位の意向を表明されたそうです。
こんばんは~、マリーで~す。
エーとねえ、世界病者の日って知ってる? たぶん、カトリック信者か教会に詳しい人しか知らないかもね。ルルドのマリア様のほうは結構聞いたことのある人もいそうよね。今日は2月の11日でカトリック教会ではルルドの聖母の記念日で、ヨハネ・パウロ二世教皇のときにこの日が『世界病者の日』って決まったの。
今日、うちのおばはんは東京カテドラルの世界病者の日のごミサに出かけたのね。ミサが終わってから簡単な茶話会があって暖かい飲み物が出て、あの人、夕べ寝るのが遅くなって、ミサのときも眠くなっちゃってたから暖かいコーヒーを飲みに行ったの。そしたらずいぶん久しぶりに昔同じ聖書研究会にいた女の子にであったのよ。
その子は十代のころに統合失調症を発症して、家は豊かなお家だったからご家族も彼女のために手を尽くしてたんだけど、あのご病気って早期に発症すると重症みたいなのよ。普段はおとなしいいい子なのに、何かの拍子におかしくなってきて、しばらくお家や病院で過ごしてはまた聖書研究会にも出てきてたりしてたけど、だんだんとメンバーも変わって、会も教会の正式な講座に変わって、うちのおばはんもいつの間にか足が遠くなってたし、その子も四ツ谷に出てこなくなってごくたまにしか会わなくなっていたの。
今日の世界病者の日のミサに彼女が来てたわけよ。自分はまだ結婚してないからどうのこうのって、ごちゃごちゃいいはじめて、前には彼女が結婚に強い憧れを持っていて、その辺になるといつもおかしくなっていたのを思い出して、ちょっとヒヤッとしたけど、さすがに年月がたってだいぶ落ち着いてるみたいだったわよ。
それで、うちのおばはんも、そうか、世界病者ってこの子みたいな重症の心のご病気の人たちもいたんだって、ハッとしたの。親類が精神科の仕事をしてるから、いろいろな話を聞いていても普段は忘れちゃってたのよね。体の病気も大変だけど、精神を病んだ患者さんと患者さんのご家族がどんなに大変か、うちのおばはんだって、家族に今なら引きこもりってわかるのに、そのころはわからないで親類の手を煩わせていた子がいたのに、喉元すぎればなんとやらですっかり忘れていたのね。
今日久しぶりに会った子や,そのご家族、それに知らないたくさんの人たちのことも思ってせめてお祈りしなくちゃってあらためて思ったみたいよ。素人に出来ることは限界があるけど、せめて忘れないようにしようってね。
今日はそんなはなしでおしまいよ。ほんじゃまたね。