9/23、藤里町で第12回白神山地ウォーキングツアーが開催されました。駒ヶ岳登山になります。
参加者は18名でガイドさんはサポート含め計4名でした。
今回のルートは、マップ下の樺台登山口から登り、前岳を経由して駒ヶ岳、帰りは田苗代湿原を経由して黒石沢林道へと下りる縦走登山です。
難関は前岳~駒ヶ岳間にある「くさり場」足元もガレ場とのこと。
さらに今回は、山頂からタカの渡りが見れないものかという個人的願望のために重量約2キロ、超望遠ズームと一眼レフの組み合わせも背負っていこうという、体力自慢の方がやるようなプラン。体重の重い私に乗り越えることができるのでしょうか?
なお、道中の写真は首からぶら下げたコンデジです。
道中の林道は小岳に向かうようにして進み、途中から分岐しました。小岳よりは乗車時間は短く、何よりマイクロバスです。
ちなみに今回の最年少は小4の「りゅうのすけ」君。お母さんと参加したとのこと。秋田駒ヶ岳、鳥海山、太平山は登頂済という健脚どころか豪脚の持ち主。
今回のガイドさんは、秋田白神ガイド協会会長、斎藤栄作美さん。白神といったら斎藤栄作美さん。根城相撲の行事も斎藤栄作美さん。道中も楽しいお話を聞きながらでした。
白神山地を除く国内の自然遺産(知床、小笠原、屋久島)は国立公園に指定されており観光地化されているそうです。
知床といったら、やっぱり流氷!
3月ころの小笠原はクジラの繁殖で素晴らしい眺め。ただ、船酔いに気を付けて!
屋久島といったら縄文杉。やはり見ると圧倒される
富士山は2~3日かけてゆっくり登るのがおススメだけど、ぜひ北アルプスに行ってみてもらいたい と熱く語ってくれました。
山の日小岳登山に参加されていた方もいらっしゃいまして、当日のパンクの話などを思い出しました(笑)
現在、樺台登山口では新しい登山道を整備しているとのこと。より緩やかにつづら折りに登っていくのかな。
参加者は2班に分かれて列を作って登りました。私は1班の最後です。
足元や目の前はキノコがたくさん!食べれるのかは分からないけれど、目を楽しませてくれました。
大きく朽ちてしまった大木などもありました。
朝から天気も良くて、木々の隙間から覗く青空がとてもきれいでした。
最初は緩やかだった道のりも、次第に勾配がついてきます。前日まで降った雨の影響で足元も滑るところがあり、注意しながら進みます。
とちの実だったかなぁ。料理しようとすると灰汁がすごいんだとか。
休憩の合間には、様々な話を聞くことができました。
これはクロモジといって、高級楊枝などに使われる植物だそうです。
前岳山頂に到着しました。向こうに見えるのが駒ヶ岳。
ここからは下って登り、難関のくさり場へと続きます。手袋の着用をチェックし前に進みました。
稜線に出ると、はるか遠くに岩木山が見えました。
視点を変えてみると、遠くには田代岳。田代岳に向かう道路は、途中にロケット実験場もあるため舗装されていて走りやすいそうです。
山頂左下に見える灰色の部分がくさり場
新設されたロープなどを掴みながら登るため、ここでポールはバッグに。
コンデジを構えることもできませんでしたが、身体にぶつかって思いがけない1枚を撮影していたり。
くさり場に到着です。前の参加者と距離を開けて慎重に進みました。
ガレ場の次は木の階段!
ポールを使えないからヘトヘト・・・。すぐ後ろを歩くガイドさんから励まされながら山頂を目指しました(-_-;)
山頂までもうちょっと。心なしか足取りも軽くなったような?
何とか駒ヶ岳山頂に到着しました!
小岳よりもキツイ~❗️
前岳で眺めたよりも岩木山がクッキリ見えました。
ここで待ちに待ったお昼タイムです。当初の予定を過ぎていたことから時間は30分。食事後には白神山地について説明を聞くことができました。先日登った小岳も遠くに見えました。
帰りのバスでの話ですが、今回の登山のちょっと前に、小岳山頂から朝日が昇る様子をビデオ撮影をされていたそうです。朝日に照らされ森に小岳の影がクッキリと浮かび上がるなど、最高の状況で撮影ができたようです。ふるさとCMに使用されるかもとのこと。
実はこの時、小岳に共通の知人がいると知り合いであるサポートガイドさんから教えてもらいました。こちらを望遠鏡で眺めていたようですが見えたのかな~?
記念写真を3枚撮影して下山開始です。
下山コースは田苗代湿原まで下りっぱなし。ぬかるんでいるところも多く気を付けながら進みました。
久しぶりの田苗代湿原。ニッコウキスゲを探しに来たのは何時だったかなぁ。
ここで最後の勉強タイム
斎藤栄作美さんから四季折々の風景写真を見せてもらうことができました。冬にはスノーモービルで来ることもあるそうですよ!
ここから黒石沢林道登山口までは、あとちょっと。
参加者全員、けがもなく無事に下山することができました。
帰りのバスでも、いろんな知識を吸収することができました。
橅は「きへんになし」と書くけれどお椀やしゃもじくらいにしか使い道がないから「橅」となった説
でも、戦後の復興を支えたのはパルプ。その原材料として橅は重宝された。
水分が多いので、建材に使うには長年かけて乾燥させる必要があり、お金持ちや神社仏閣などの建材によく使われた。特に、山形の山寺はほとんどが橅を使用している。
今ではフローリングに使用されている そうです。
藤里館に戻ったあとは、温泉ゆとりあに浸かってスッキリ。
そして鷹の渡りに・・・と持って行ったカメラは結局使わず。2キロのダンベル担いで登った格好になりましたとさ(笑)
再び登るときには、極力身軽に行こうと思います。スゴイ疲れたー!
10/7~10/14の期間、藤里町では白神山地世界遺産登録25周年記念事業として、秋の白神ウィークが開催予定です。
知床、小笠原、屋久島と国内の自然遺産が勢ぞろいしたイベントが開催される模様です。各地のグルメもあるそうです。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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