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第57回白神山地紅葉登山と、白神山地食祭 秋

2018-10-15 | 藤里町

 10/13~14にかけて、第57回白神山地紅葉登山&第33回紅葉自然観察会が開催されました。
 さらに、10/13の夜には「白神山地食祭 秋」も開催されました。
 今回は10/13の様子をお伝えします。が、膨大な数の写真になっております(^_^;)

 10/7より、秋の白神ウィークとしてイベントが開催されてきましたが、最後の土日は知床、小笠原、屋久島と全国の自然遺産が藤里町に勢ぞろいしました。
 岳岱や小岳、駒ヶ岳等々、各種ツアーで訪れた方々も多かったようです。
 この登山は回数も重ねられた定番のツアーとなっているようで、以前にも参加された方もいらっしゃったようです。この日の参加者は21名でした。


 今回の登山ルートは前回9月のルートとは逆に、黒石沢登山道から田苗代湿原を通り駒ヶ岳~前岳~樺岱へと下りるコースになります。
 湿原を越えてから登りが続き、山頂到着後は鎖場を下って、樺岱の新しいコースを通ってきます。
 この日、樺岱側では「ミス日本みどりの女神と歩く樺岱トレイル」が開催されていて、そちらに参加された方も多かったようです。


 今回は秋田白神ガイド協会の大森豊さんがメインを務め、秋林俊一さんと小山弘貴さんの3人で各班をまとめて行動しました。他に、辻純子さんと西村美樹さんがサポートガイドとして同行しました。


 大森さんは樹木や植物に詳しく、行きのバスの中からたくさんの話題に耳を傾けることができました。
 針葉樹と広葉樹では年輪の幅が広くなる向きが逆になるそうです。


 黒石沢登山口に到着。
 今年は先日の台風の影響もあってか、色づいた葉が落ちてしまったとのこと。例年なら手前の林の葉っぱで奥の山が見えないこともあるのですが、スカスカだそうです。さらに、強風で倒れてしまった樹木も多いとのこと。青森県側では、「マザーツリー」として有名だった大木も被害を受けたとか。


 とはいえ、紅葉真っ盛りの時期。見事に色づいていますね。惜しむらくは、釣瓶落し峠に向かうことができないこと。




 田苗代湿原に向かうまでの道は前日に降った雨で足元も少しぬかるんでいて、天気の割には気を付けながら進みました。






 オオカメノキだったかな。亀の甲羅に似たかたちの葉っぱなのだそうです。広葉樹はホントに葉っぱが大きい!




 樺岱コースよりも山頂には早く着くことができるようです。


 今年は木の実が豊作な年とのこと。さらに、田苗代湿原のニッコウキスゲも豊作だったそうです。


 参加者の中には、イタリア人の女性とスコットランド人の男性も参加されていました。海外からの取材のようです。
 

 湿原と湿原の間の道も葉っぱが赤く色づいていてきれいでした。








 湿原も一見するときれいなのですが、植生に悪影響を及ぼしているものもあるそうです。特に湿原といいながら水が少なくなり陸地化が進んでいるとのこと。


 この日の湿原にはビデオカメラで遠方を撮影していた方々もいらっしゃいました。どうやら熊の映像を狙っていたようです。






 このように裂けてしまった樹木も多くみられました。




 ここからいよいよ、本格的な登りのスタートです。




 山頂近くに到着したとき、奥に見える山々は十和田~八甲田方向とのこと。


 右側にカクッとくびれた場所がありますが、あそこが十和田湖のカルデラだそうです。山の上から見ると、距離感が圧縮されて近くに見えます。驚きますね。


 画面中央からやや左の奥に見える山が岩木山。ちょっと雲が多いけれど、山頂も顔を出してくれるかな?


 さっきの十和田湖のカルデラと聞いたポイントの奥にうっすら見えるのは八甲田の山々だそうです。


 樺岱コースとは違い、あれ?ついた。という感じの到着でした(^-^;)
 途中も草花の話を聞きながらゆっくり登ってきたし、思いのほか疲れていません。これならまた登れる?
 天気予報ほどの快晴とはいかなかったようですが、これも山の上だからなのかな。虫も少なく暑すぎず、登山しやすかったと思います。


 山頂では待ちに待ったランチタイムです。お湯を用意してカップラーメンやホットコーヒーを味わう方々も!保温できる水筒にお湯入れてくれば、私にもできるかな~?


 大森さんの解説で白神山地について学びました。青秋林道開発の反対運動はふたりから始まり、全国的に広がっていったそうです。


 足元の鎖場を越えて向かうは、あちらの樺岱。




 ロープを掴んで、後ろ向きで階段などをおりていきます。




 サポートガイドの方々が先に向かって用意していてくれたおかげで、危険な場所も安全に下りることができました。
 この後も道幅が狭く崩れそうになっているところもあったり、頭上の枝に気を付けたり。背が高いとくぐり抜けたつもりでもバッグが引っかかったりして大変です。




 左が日本海側ですが、山の稜線を挟んで緑の濃さに違いがあるように思いました。




 ツリガネタケのたくさん生えた幹をみつけました。
 こうなってしまうとキノコに養分を摂られて枯れてしまうそうです。


 立っている幹や足元に横たわる朽ちた枝を見てみると、どちらも傘が下を向いているという不思議。ガイドさんに教えてもらいましたが、なぜなのかまで聞いてこなかった・・・。
 

 笹の葉は光を通しにくいので周りの木々が大きくなりにくいんだそうです。


 先日の台風で倒れたのか、登山コースに横たわる大木。登山って障害物競走のようです。


 うまく枝に引っかかってる幹もありました。








 9月のときはこんな感じでしたね。まだ倒れずに頑張ってる。
 木は幹が空洞化すると皮をグッと内側に巻き込むようにして育つそうです。羊の角ににているからラムズホーンというそうです。


 新しく整備された樺岱トレイルコース。


 今までよりも遠回りになるようですが緩い傾斜で足元もフカフカ、歩きやすかったです。




 無事に樺岱登山口の到着しました。山に挨拶を行い、軽くストレッチをしてバスに乗り込みました。


 樺岱登山口周辺は杉の植林が計画的に行われてきたこともあり、所々の林間に空白部分が見られるそうです。
 道中の路面状況がガタガタするところが多く、ゆっくりと藤里館に到着し、この日は解散となりました。
 温泉で汗を流してから、夜の白神山地食祭に参加しました。チラシではマグロの解体ショーや駒踊り披露もあるそうです。
 藤里町の写真コンクールで知り合った方々も出席するということで、一緒のテーブルに参加させていただきました。


 開会してまもなく解体ショーがスタートです。


 八森沖で捕れたマグロだったようです。深浦町もマグロを町おこしにして、十二湖周辺でもマグロ丼を食べることができますよ!




 みなさんテーブルよりもこっちに釘付けでした。




 普通の魚は三枚におろしますが、マグロは五枚におろすんだそうです。このマグロは刺身や握りずしとしてテーブルに並びました。お腹いっぱいに食べたいくらい、すごくおいしかったですよ!


 マグロの他にも、藤琴川で採れたモズクガニの「ガニ汁」や、


 マイタケの天ぷらもいただくことができました。揚げたてのアツアツのサクサクを食べれちゃう贅沢なイベントですね。




 食事も進んだところで、会場では駒踊りがスタートしました。


 今回は志茂若さんが来てくださったようです。踊るにはスペースも限られるでしょうが、目の前で見ることができるのは祭り当日とは違った迫力も感じました。




 食事会の最後には豪華景品が並んだ抽選会が行われました。すると、隣のテーブルから3人の当選者が!
 お話を聞いてみると、東京から来たけど小笠原からではなく、知人どうしの旅行で偶然イベントを知って参加したとか。今後も白神山地に興味を持ってくれたらいいですね!

 次回は「第33回紅葉自然観察会」の様子をお伝えします。


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