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映画「キャタピラー」鑑賞

2010-08-28 08:47:02 | 日記
写真は未来への贈り物 「写真好きみんな仲間」
デザインフォトムービー Photo Produce の お茶目な今井です

映画「キャタピラー」を鑑賞してきました
9月から 私事で忙しくなりそう・・・・
そんな予想の中で どうしても8月に見ておきたかった映画
それが「キャタピラー」です

第60回ベルリン国際映画祭にて 寺島しのぶさんが
銀熊賞(最優秀女優賞)受賞作品でもあります

毎年8月 戦争を話題にし TVでも特集される・・・が
それも15日まで・・・・8月27日ですでに戦争の「せ」の字も無い

そんな中での映画
ここは名古屋の駅近くの小さな(失礼しました・・・ポリシーを持った)映画館
     「シネマスコーレ」
    

まずはチケットを購入すると 入場券が渡される 10番目の入場で座席指定は無い
    

     入場前に集まった人たち20代から80代?迄年代層は広い
    

     館内は思った通り小さい劇場51席で満員御礼・・・しかし
     席はゆったりで座り心地よい
     幸いにも私の座った席は 前の人の頭がずれた位置だった
         

スクリーンは縦横 2メートル×3メートルほど??全てが視界に入る

さて内容は悲惨な内容・・・・
今回の見どころは 寺島さんや軍神となった夫の
心の変化が見事に現わされていました 

自宅に戻った夫は 手足がなく焼けただれた頭・・耳も口もきけない
頭と胴体だけの姿・・・・

妻は動転し 夫の首を絞める・・・
その時に夫は 勲章や新聞の記事に目をやる・・・
身動きの取れない夫は それだけが誇りであったのであろう

そんな夫がセックスを求めてきた
それに応じる妻・・・・

食べて寝て 食べて寝て また食べて寝て・・・の繰り返し そして
糞尿の始末を行う「銃後の妻の鑑(かがみ)」としての生活・・・を
たたえる周りに 誇らしげにも写っていた・・・があるとき

夫が好んでいないことをするようになる
それは 何かにつけて 夫に軍服を着せ人目にさらす・・・・
それで自分の内なるストレスを発散していたのだろう
 
こんな生活に疲れた妻は 自分から夫にセックスを求めた
夫は自分の想いから外れた中で 無理やり求められるセックスの苦痛を味わう・・・
妻は出征前 夫より子供ができないことに なぐる・蹴るの暴力を受けていた
仕返しとも見れる いじめが続いていくのだが

これより 夫は燃え盛る炎の中 戦場で行ってきた 暴漢や女性の殺戮が
フラッシュバックとして現れる
セックスを求められても ランプの炎を見ても怯える・・・そして
精神が不安定になっていく それを見ている妻までも・・・・

一時は お国の為 村や家の誇りとして 夫の世話を必死にこなしていた妻・・・

その気持ちが 移り変わっていくとともに変化して行く行動を
女優”寺島しのぶ”さんが 見事に演じていた

映画の終盤が近づくにつれ 周りの年配者からすすり泣く声が聞こえだした
何かしら 繋がったことがあったのであろう

銀幕では原爆の爆発した映像 焼けただれた死体や白骨となった屍の山
戦争の悲惨さを 繋げた映像が続いた・・・・

場内が明るくなった時 隣に座っておられた70代の女性に尋ねてみた・・
「こんな悲惨なことが 身の回りでありましたか?」と
「私は小学校低学年で 良く解らない・・・」とのこと

私は現在56歳 小学校の頃 お祭りの沿道にゴザを敷き 
白い衣に身を包んだ 片腕や足の無い人が お椀を前に
座っていたことを思い出していた

戦争の悲惨さを語れるのは 85歳以上の人たちでしか
真実は語れないのであろうか??・・・・
出来るだけ多くの 証言・語りを記録に残しておいてほしいものです
二度と戦争を 繰り返さないために!!!!

外では 次の上映を待つお客さんが 列をなしていた・・・・・