映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

『イン・ハー・シューズ ~In Her Shoes~』

2009年01月14日 | 映画~あ~
2005年 アメリカ映画

キャメロン・ディアスとトニー・コレット主演のドラマです。トニー・コレットは製作総指揮も兼任しています。監督も女性のようで、女性特有の目線で丁寧に描かれた映画だと思います。


正反対の性格、キャリア、スタイルを持った姉妹二人の関係を軸に、家族との関係を描いた作品。内容は軽い感じのものではありませんが、映画全体の色彩やキャスティング、物語の進め方により過剰な重圧感はあまり感じません。だからといって派手な映画でもありません。コメディーのはじけるようなテンポや笑いや、アクションや映像などの「ごまかし」がない分、俳優陣の演技力が試される作品といえると思います。


好きで何度も見てる映画って、感想を書くの難しいわ。1度見ただけなら印象に残った箇所について書けばいいのだけど、何度も見ているといろんなところが見えてきて絞りきれないのね。・・・まぁ言い訳はこのくらいにして。


トニー・コレットは『リトル・ミス・サンシャイン』のお母さん役もやっていたんだけど、もう全然違うのね。確かに同じ顔なんだけど、別人に見えるの。完全に。同僚(マーク・フェゥアスタイン)に食事に誘われても、もう本当に仕事以外のことに興味がなくて、その断り方も「興味のなさ」がばればれで、かなりきつい態度なのよね。そしてその自分の態度のきつさに自分は気がついていない・・・というところまで、見事に表現しているのよ。自分の容姿に自信がなくて、美人の妹にどこか引け目を感じている姉。仕事と彼との不倫とご褒美の靴。彼女の視界に入ってくるのはそれだけ。だから職場の人たちの自分への目線や同僚からの好意にも全然気がつかない。ある意味幸せなような気もするわ。そのくらい周りが見えなくなれるというのは。もしかしたら、それ以外を見ないようにしているのかもしれないけど。


演じる役柄だけでなく、女優として抱く印象もとても対照的な2人なのだけど、この映画の中では2人ともとても抑えた演技をしていてその技術の高さに驚きました。コメディーのように喜怒哀楽を大きな表情の変化やわかりやすい動作であらわすのではなく。同じ「悲しさ」でもその悲しみの深さの1mmの違いを表現しきっているような。「喜」から「怒」という感情の変化や違いではなく、同じ「喜」ならその感情の中での度合いというか。特にキャメロン・ディアスのこういう表現に驚かされました。

『ギャング・オブ・ニューヨーク』のときもダニエル・デイ・ルイスに引けをとらない演技力の高さは感じたけど、コメディーのイメージが強いから、余計に驚きだったのね。


「自分に自信が持てないから」、仕事に没頭してその心の溝を埋めようとした姉と、「自分に自信が持てないから」、その時々の楽しさや快楽で心の溝を埋めようとした妹。そして2人が抱えているトラウマには共通の理由があって、それが晴れていくと同時に彼女たちの表情や態度、服装や話し方まで変わっていく。『プリティー・ウーマン』見たいな強引なのではなく、本当に穏やかに地味に、でも確実によい方向に。



ローズが「弁護士」という肩書きを捨て、事務所の外の人たちと交流を持つようになり、いつもスーツだったのがカジュアルな服装になって行き顔つきまで変わっていく姿、なんだかすがすがしい気持ちになります。肩の力が抜けたと言うか。別に弁護士としてがんばっているのが悪いということでは決してないのだけど、のびのびしている彼女の姿が見ているこちらの気持ちまで心を軽くしてくれます。これ、どんな環境であれ日本で働いた経験のある女性なら共感できるんじゃないかな。

派手な映画ではないけれど素敵な場面がちりばめられた、そして丁寧に作られた映画だと思います。その割りにキャメロンの水着姿はしっかり(?)あってちょっと笑えるけど。かなり女性的な視点が色濃く反映された映画なので、男性には物足りない感もあるかもしれませんが素敵な映画です。



おすすめ度:☆☆☆☆

『いとこのビニー ~My Cousin Vinny~』

2009年01月09日 | 映画~あ~
1992年 アメリカ映画


これ何年前の映画なんだろう、と調べてみたら92年でした。17年前ですよ。当時私は中学生だったんだけど、この映画でマリサ・トメイがオスカーを獲ったことを覚えています。でも映画自体は見たことがなかった。いや、何度か見ようとしたのだけど、10代にわかる面白さではないのよ。だから毎回ものの15分くらいで挫折してました。

今回飛行機に乗ったときに、どういうわけかこの映画が選択リストの中にあって(だって17年前の映画だもの。このチョイスにびっくりよ。)もう迷わず見ました。なんか、「やっとこの映画を見て楽しめる年齢になったんじゃないか」というよくわからない自信(?)みたいなものがあって。機が熟した、みたいな(←おおげさ)。


いやー、面白かったわ。

内容はというと、都会っ子の学生2人がアラバマ州の田舎町をドライブ中。いろいろな偶然が重なりひょんなことから殺人容疑で逮捕されてしまう。自分の容疑を晴らすために雇ったのはいとこのビニー(ジョー・ぺシ)。しかしビニーにとってこれが弁護士としての初仕事。司法試験に落ち続け、最近弁護士資格を手に入れたばかりの新米。婚約者のモナ・リサ(マリサ・トメイ)とアラバマ入りしたのは良いが、裁判経験ゼロのビニーは裁判を闘うどころかその用意も進め方も、何をするべきなのかもさっぱりわからない。このままでは完全な負け戦。さてどうなる?・・・といった感じ。



主演はジョー・ペシ。ジョー・ペシって頭がつるつるしてたようなイメージがあったから、最初は彼だと気づかなかったんだけど・・・どうも私、ダニー・デビート(『ツインズ』『バットマン』のペンギン男)とごちゃ混ぜになっていたことがたった今判明。見事に2人の人物を一体化し、それぞれの名前も顔も知っているし作品だっていくつか見ているのに、私って、私って・・・。


弁護士が主役のドラマって、たぶん99%はものすごく頭の切れる人たちの議論合戦・どうやってトリックを見破るかというミステリー要素が強い作品が多いと思うのだけど、この映画はまずそこが違います。ジョー演じる弁護士ビニー、ダメダメなんです。いや、駄目どころの話ではなくそれ以下なんです。法廷にはジーパン、革ジャンで現れるし、手荷物は計算用紙とボールペンのみ。相手の弁護士がスーツを着て、革鞄からたくさんの参考資料などを取り出すのと見事に対照的。資料が少ないとか安物のかばんやスーツではなく、そもそもそれらを持っていない!法廷用語も全然わかっていなくて、審議の進め方もわからない。弁護士ではなく、親戚のおじさんが急遽出てきたみたいな雰囲気。胡散臭いんだけど、曲者というよりは「こ、この人大丈夫?」と心配になるほど弁護士として信用、信頼できる要素が皆無。見てるこっちが「ええぇ・・・」って力が抜けるほど頼りない。その設定が独特で新しささえ感じます(17年前なんだけど)。

ジョー・ぺシが映画のテンポを完全に操っていて、とにかく間延びせずワクワクし通しです。

そして抜群のスパイスがマリサ・トメイ!もうたまりません、マリサ!!!あの時代の、肩幅が2倍になるような肩パッドのスーツやレオタード。どれもものすごく派手で、頭も爆発していて、化粧も結構きつめで、正にあの時代!なのです。80年代後半から90年代初頭のケバケバしくて女性が強さを求め始めたあのファッション。特に黒地に花柄の全身タイツ(下着でなく一応洋服です)なんて、何処で買ったの?・・・っていうか、そのチョイスに脱帽!!!と脳裏に焼きついて離れないほど強烈。またマリサ、似合ってるのよ。意外におしりが大きくて驚きでした。ヒスパニック系なのかしら?体系とか顔つきとか。

そして少年たちを助けることになる彼女の供述のシーンはもう痛快。ものすごく「女性」の身なりの彼女が車に詳しくて、その知識を披露し相手の供述を打破していくシーンはたまりません。なんていうんだろう、聞いていて身を乗り出してしまいたくなるほど惚れ惚れとする知識と姿勢で、「モナ・リサ、よくやった!」とガッツポーズしたくなっちゃうほど。

ジョー・ぺシとマリサ・トメイのコンビが本当にはまっていて抜群なんです。映画の中だけど、どうしてモナ・リサがビニーの婚約者なのかは不思議ですけど。何で選んだんだろう・・・と。でもこのでこぼこ加減がものすごくいい。そしてモナ・リサのファッションと知識と柔軟さのギャップがものすごくいい!身近にこんな人がいたら、すごく魅力的で目が離せないと思います。


古い映画ですが、おすすめ!このビデオ(DVD)のジャケットが最高にかっこいいです。



おすすめ度:☆☆☆☆★

『マンマ・ミーア!~Mamma Mia!~』

2008年12月30日 | 映画~ま~
2008年 アメリカ映画

イギリスでは2008年7月10日から公開されているこの作品。なんと12月24日のクリスマス・イブでも上映されている映画館があるくらい大ヒット。11月下旬にはすでにDVDが発売されているにもかかわらず、です。ウィキペディアによると、それまで『タイタニック』が持っていた観客動員記録を破り、最高のヒット作となったそう。

・・・にもかかわらず、私がこの映画を見たのは飛行機の中。身近でこの映画を見にいった人は皆「面白かった」と言っていたのですが、なんとなく足が向かなくて。ミュージカル映画がどちらかと言うと苦手なのよね。「今歌わなくてもっ!」とか「ここで歌いだすんかいっ!?」という、歌と映像がかなり無理やりひっつけられたような居心地の悪さを感じることが多いのよね。もちろん見ていて楽しめるミュージカル映画も多数あるのだけど、そうでないものも多くて、そういう映画って見ていて辛くなってくる・・・。だから、ちょっと躊躇してたの。

そして、実はメリル・ストリープに若干苦手意識を持っていたというのもあり、「ミュージカル+メリル・ストリープ」のあわせ技に怖気づいていたのでございます。思い返してみると、彼女の映画って結構見ていて、中にはかなり楽しんだものもあるのだけど、どうも『マディソン郡の橋』とか『恋におちて』、『マイルーム』『クレイマー・クレイマー』の中で見せた、秘めた強さはあるのだけど表には出さず、女性的でどこか自分を押さえ込むような感じの役・・・と言うのが私が持っていた彼女の演技のイメージ。どの映画でも同じ印象というか。前に見た『プラダを着た悪魔』は全く異なった役だったけど、彼女にぴったりだったという印象は私にはあまりない。なので、なんとなくメリルが苦手だったのです。


それが!それがよ!!!これは全く持って私の個人的意見だけど、この映画、メリル・ストリープの主演作の中で一番いい!!!メリルが輝いてる!!!!!苦手としているミュージカル映画なんだけど、歌の展開に無理やり感があまりなく、むしろ楽しさを倍増させていてみているほうが笑顔になってしまう。ミュージカル用の楽曲ではなく、ABBAの曲、一度は聴いたことのある曲が使われていると言うのもその理由の一つ。コンサートでも舞台でもラジオでもテレビでも、知っている曲が流れたり使われたりしたら誰だって嬉しくなるように、それは映画でもそう。一度でもABBAの曲を聴いたことがある人なら、余計に楽しめる。そして映画のテンポもいいし底抜けに明るい。


これまでに見たことのないメリル・ストリープの表情が楽しめます。今年の秋にテレビで放送されていた彼女のインタビューで今年58歳と言っていたけど、その年齢でこの映画の主役のオファーが来ると言うのは女優冥利に尽きるんじゃないかと思う。役柄の設定上、若すぎてもできないし、40代半ば~50代半ば位の年齢が適齢だと思われるけど、実際主役を演じたメリルは58歳。女優としてこれまでキャリアを積んできて50代以上の年齢になった時、ミュージカル映画の主役として走って飛んで歌って踊って、色恋沙汰があって、しかも主役・・・これって女優と言う職業いついている人なら誰もが手に入れたいと思う役柄なんじゃないかと思う。ただ若いだけ、スタイルがいいだけでは絶対に手に入らない、これまでのキャリアを必要とし、しかもその年代の女性が主役の映画なんて本当に数が少ない。

メリルのことばかり褒めちぎっているけど、ほかの俳優たちもものすごいはっちゃけぶりで、見ているほうがノッてきます。メリルの娘ソフィー役のアマンダ・セイフリードが結婚を控えて、さらに自分の本当の父親を探し出そうと本当にキラキラ輝いていて、抜群の存在感。こんなにワンピースの水着を健康的に、しかもセクシーに着こなせる人、なかなかいません。ほんとに、似合ってるの!何でも露出すればいいってもんじゃないのね、と妙なところで納得したわ。フィアンセのスカイ君(ドミニク・クーパー)の人懐っこくて好青年ぶりもたまらなくいいし、メリルの親友のロージー役のジュリー・ウォルターズは『リトル・ダンサー』の何処となくすれたバレー教師とはまた違った役柄で驚かせてくれる。もう一人の親友タニア(クリスティーン・バランスキー)って、いろんな映画でちょくちょくみる女優さんだったけど、こんなに歌って踊れる人だったとは!調べてみて納得、ブロードウェイ出身でした。

コリン・ファースはいつもどおり、どこかお堅いのだけど憎めなくて、ピアース・ブロスナンはずっと苦手だったけど(ブロスナン苦手の説明は『007慰めの報酬』をチェック!)、いい感じに枯れてきて白髪混じりの髪や目じりの皺がいい感じに彼の「男前」具合を中和させてくれてます。もう一人の父親役のステッラン・スカーシュゴードと言う俳優さん、見たことがあるような気もするけど思い出せない・・・と思っていたら、いろんな映画で拝見していた様子。『ズーランダー』『グッド・ウィル・ハンティング』『キング・アーサー』そして最近では『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズにも出演していた様子。と言われても、あの人かなぁ?というおぼろげな記憶しかありません。

前半から中盤にかけてテンポよく話が進み、後半、特にエンディングはちょっと私の好みではなかったのだけど、「まぁミュージカルだし、コメディーだし」と大目にみても大いに楽しめます。全然期待していなかったのに意外に面白かった。これ、私の周りで見た人のほとんど(いや、全員)が言っていた感想です。私もそれに一票!燦燦と太陽が降り注ぐギリシャの小さな島というシチュエーションがぴったりです。だまされたと思ってみてみてください。意外に良いです!エンドロールの映像、最高です!!!これを見て父親役3人衆がさらに好きになりました。

日本では2009年1月30日から公開。


おすすめ度:☆☆☆☆

「(原題) Office Space」

2008年12月18日 | 映画~あ~
1999年 アメリカ映画

IT企業に勤める人々の不満やストレス、その爆発の仕方を描いた作品。私はコンピューター系の会社に勤めているのだけど、職場の人のほとんどはこの映画を見たことがあるらしい。もちろん、同僚のおすすめで見た次第です。
かなりB級で、日本ではDVD発売もされていないんじゃないかなぁ。ブラピと結婚する前のジェニファー・アニストンが出演しています。

通勤渋滞、毎日変わる仕事のやり方、会社の方針、いやな上司の圧力、個性的というかちょっと迷惑な同僚たち・・・いろんな要因が溜まりに溜まって爆発。スーツ着用を拒否、仕切られたデスク間の仕切りを取っ払い、終いには釣ってきた魚をオフィスでさばく。

ストレスが溜まるのはわかる。そういう上司、いるいる・・・とうなづきたくなる。でも、ついていけない。何で魚をオフィスでさばくのよ。ジェニファーがカンフー好きでそれをきっかけに仲が進展でもいいんだけど、「本文と関係ない」感じで無理やりっぽい。私個人としてはものすごく退屈だった。同僚たちにはすこぶる評判のようだけど。自分たちと共通するストレス、そして彼らの願望が映画の中でかなえられてるのか?もしそうだとしたら、わたし、まだ職場に馴染みきっていないのね、きっと。


10年も前の映画だけど、ジェニファーは全然変わってなくて驚きます。私的見所はそこ。だからといって彼女のファンではありませんけど。


おすすめ度:☆

「バスキア ~Basquiat~」

2008年12月18日 | 映画~は~
1996年 アメリカ映画

学生のときにDVDでみて、すごく楽しんで心躍った覚えがあるのだけど、久しぶりに見てみたら・・・あれ?全然感覚が違う。ここまで違うのも珍しいくらい。

フランス出身のバスキアはNYでアーティストとして成功しようと夢見る。公園にダンボールを置いてその中で眠り、なじみのカフェではソースをテーブルにぶちまけてスプーンや手を使って絵を描く。そこで出会ったジーナと恋人同士になるが、成功を手に入れていくにつれてジーナとの間に溝ができ(完全にバスキアが悪いんだけど)、自分の作品をめぐって人々が利権を争うようになり、信頼を寄せていたアンディー・ウォーホルが亡くなり、そして自分もオーバードースが原因で早死。

実在の芸術家の自伝映画です。このバスキア役の俳優さん(ジェフリー・ライト)が、抜群なのよ。そのものなの。いや、バスキア本人のことは知りませんけど、「演じている」と言う空気が無いの。この人、先日見た『007 慰めの報酬』に出ているらしいんだけど、いたっけ?・・・いや、いたっけ、というより映画の内容もほとんど覚えていないので思い出しようがないんだけど(殴)。恋人であるジーナ(クレア・フォーラニー)のきれいなこと。当時のNYだって人種差別はあっただろうから、バスキア(黒人)とジーナ(白人)カップルってそれだけで珍しかったんじゃないかと思う。

アーティスティックと言えば聞こえは良いけど、要は変わってるのよ、バスキア。だってテーブルにソースを塗りたくって、そこに指で絵を書くのよ。しかもまだ無名のとき、普通の人に受け入れられるわけが無いでしょ?でもジーナは受け入れてくれるのね。彼女がすごく魅力的なのよ。包み込むような優しさがあって、だからといって母親と息子のような関係ではなく、若いんだけど精神が成熟していると言うか。でもバスキアは自由奔放(+ジャンキー)で、ジーナを傷つけてしまうのね。そら離れていくわよ。


前回見て私がものすごく楽しめたのは、たぶんバソキアが生み出す絵に心うたれたんだと思うのよ。私の中には存在しない絵ばかりで、「こんな才能がいたの!?」と言う衝撃だったんだと思う。だから物語の内容は全然覚えてなかったんだけど(あ、毎度のことですが…)、バソキアのたたずまいとかアートが楽しくて新鮮だったんだと思う。10年後の今見てみると、自分の好きな芸術の傾向が前とは違うのね。それに自分の世界に無いあらゆるもの、例えば薬物だったりモダン・アートが生まれてくると言うその現場だったり、バスキアのむちゃくちゃだけどかわいらしさのある人柄だったり、そういうものを世の中の一部として吸収したかったんじゃないかと思う。それはドラッグを認めるという意味ではなく、「世の中にはそういう人もいる」というケースを自分の中に蓄積していく時期で、知らない世界を知りたくて仕方が無かったんだと思う。『バスキア』は私の知らない世界の話で、どう近所を探してみたって見つからない環境、出来事、状況だったから、学生だった私はそれが楽しかったんじゃないかと。


あらためて作品を見てびっくりしたんだけど、出演者がすごく豪華なの。
アンディー・ウォーホル役がデヴィッド・ボウイ。これがまた胡散臭いのよ。そこがいいんだけど。アンディーのマネージャーがデニス・ホッパー。バスキアのバイトの同僚が、ウィレム・デフォー。この映画の中でウィレム・デフォーに一番びっくりしたかもしれない。『プラトーン』の嫌な奴の役とか、マドンナと共演した『ボディーヒート』という3流映画とか。灰汁が強くてクセのある映画の出演が多いイメージなんだけど(バスキアも十分クセはあると思うけど)、この中のウィレム・デフォーはさわやかなの!たぶん映画の中で誰よりもさわやか。しかもちょっと髪が長めなのね。そしてアーティストの卵だったりするのよ。いやー、驚いたわ。ほかに、親友役にベニチオ・デル・トロ、ゲイリー・オールドマンやコートニー・ラブとか。この人はそのままの役だったけど。


・・・と長々と書きながら、実はちょっと退屈でした。映画の中に入り込むのが難しかったです。でバスキアという芸術家の存在や、現代アートへのとっかかり、それを取り巻く人間模様を知るにはいい映画かとおもいます。


おすすめ度:☆☆★



「フォー・ウェディング ~Four Weddings and a Funeral~」

2008年12月18日 | 映画~は~
1994年 イギリス映画

ヒュー・グラントとアンディー・マクダウェル主演のコメディーです。4つの結婚式と1つのお葬式を経て繰り広げられる、ヒュー演じるイギリス人青年チャールズとアンディー演じるアメリカ人女性キャリーの恋愛模様。日本の題名では『フォー・ウェディング』となっていますよね。英語の題名を知るまで、この「フォー」って数字の4の意味の「Four」ではなく「フォー」だと思っていました。そう、結婚するために、とか結婚に向かって奮闘する物語だと思っていたのよね。実際は4つの結婚式という意味でした。

私はこの映画を今回初めて観たのですが、テンポがよくてイギリス風味の笑いがちりばめられていて面白かったです。イギリス人、特に女性はこの映画が好きという人多いんじゃないかな。


私が初めてイギリスに来たのは2004年なのだけど、アンディーはイギリスのテレビCMによく出演していて、ちょっと驚いた覚えが。最近は彼女が映画に出ているのを全然みないと思ったら、久しぶりに見た彼女は化粧品のCMのなか。そのメーカーのキャラクターのようで、もう出ずっぱり。もちろん2008年現在も彼女のCM続行中。これってやっぱり『フォー・ウェディング』効果だと思うんだけど、実際のところどうなんだろ。


さて映画の内容はと言いますと、シャイなイギリス人青年と、なんだか大胆なアメリカ人女性がいくつかの結婚式(+お葬式)で何度も出会い、月日を経て晴れてカップルになるまでの物語。初対面でお互いに好意を持ち、ベッドイン。初めはお互い遊び。女性もすっきりしたもので後腐れなし。しかし2度、3度と友人の結婚式で再会し、毎回お泊りするにつれて、ヒューは彼女に思いをはせるように。でも彼女はするりと自分の元を離れて、別の男性と結婚。ヒューは元彼女との結婚を決意するのだけど、式の直前に彼女がだんなと別れたことを知る。

映画がコメディーで、アンディーはイギリス人女性とは違った魅力を持つアメリカ女性。確かにすごく輝いているのだけど、冷静に彼女の存在を考えてみるとこれがやな女なのよ。ヒューは完全に都合のいい男。これが男女の立場が逆だったら、映画になり得ないくらい。ヒューのことは完全に遊び。彼が自分に好意を持っていることも絶対わかっているはず。そうじゃなかったら、婚約者がいるのにヒューを誘ったり、ヒューの結婚式直前に「実は別れたの」なんて言わないわよ。魔性の女なのよ。絶対に恋愛においてライバルにはなりたくないタイプ。私個人としては、友達付き合いするのも結構きついわ。友達いるのかしら、この女。


でも映画って怖いわよね。こんなに恐ろしい女なのに、映画の中ではすごく魅力的なのよ。アンディーはこの役を勝ち得て、その後安泰だものね。魔性の女を演じたはずなのに、化粧品会社のキャラクター、ゲット!出演した映画のイメージでその後の仕事がうまくいかなくなることだってあるわけじゃない?ディカプリオはタイタニックのあと、そのイメージを払拭するのに何年もかかって苦労していたし。アンディーの場合は、人々が抱くイメージの上にうまく乗っかったとでも言うのかしら。うまい方法よね。

なんか、映画の感想になってないわね。面白かったわよ。ええ、とっても。主演の二人のみならず、周囲を取り囲む人々も個性豊かで、見ていて飽きない作品。若いヒュー・グラント、必見です。人気出るの、わかるわ。



おすすめ度:☆☆☆


いい画像がみつからなかったので、またのちほど。

「007 慰めの報酬 ~Quantum of Solace~」 

2008年11月25日 | 映画~た~
2008年 イギリス・アメリカ映画

007の最新作です。イギリスでは10月31日から公開中。ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド、2作目です。

実は007シリーズって今回の作品と前作の『カジノ・ロワイヤル』と2作しか見たことがありません。ピアース・ブロスナン以前は、私も小さかったので「007」を楽しめるほどではなかったし。ピアース・ブロスナンのときは、確かに人気があったけどなんというか甘いマスクの男前過ぎて、そして派手さがあって、どうも私の好みではなかったのよね・・・シリーズ見たことなかったくせに言うけど。そう、ピアース・ブロスナンが好みじゃないのよ。だから見る気が全然なかったの。


邦題は『慰めの報酬』っていうのね。たった今知りました。イギリスでは10月始めごろから、じわじわとテレビCMや関連商品、ダニエル・クレイグのトーク番組出演やプレミア試写のニュース報道で007最新作熱が高まり始め、この映画シリーズの人気が伺えました。スーパーとかで007カードとか売ってるもん。

で、人々の間では、「この最新作は前作の続き物だから、前作を見てから映画館に行ったほうがいい」といろんなところで語られておりました。ええ、前作は見ましたけど、毎度の事ながら話の内容はあんまり覚えていません。そして前作の復習をすることなく劇場に足を運んだ次第です。

感想は・・・実はよくわかりません。いろんなキャラの登場人物が出て来て、見ている間はスピード感もあるし楽しめたのは事実なんだけど、何ていったらいいんだろう。楽しんだにもかかわらず、後に何にも残らないの。感想さえも。最初から最後まで、アクション目白押し。これぞアクション映画!で、見ごたえは十分なの。殴り合いのシーンなんか、こっちが顔をしかめてしまうほど痛そうだし、すごく作りこまれているんだけど、動きが早すぎて何が起こっているのかついていけないの。いや、その激しさを楽しむわけだから、たぶん必ずしもすべての動作についていかなくてもいいんだろうけど。でもそれがほんとに最初から最後までその調子なの。飽きずに楽しめて、アクション満載で見ごたえもあるんだけど、後に何も残らない。アクションで満足しちゃうので、ストーリー展開なんかどうでもよくなっちゃうし、実際ほんとどうでもいい内容。

でもね、いいんですこれで。ジェームズ・ボンド・フィルムを観に来ている観客は、ボンドのかっこよさ、その妖艶さ、そして彼のアクションや最新の電子機器、車を見に来ているのだから。そのすべてが詰め込まれているので、たぶん満足なんです。確かにボンドが乗っていたアルファ・ロメオはかっこよかった。(たぶんというかきっと、アストン・マーチンも出てきているはずなんだけど、それにすら気づかなかった)

そう、中身がどうのこうの、ストーリー展開がどうとかいうシリーズじゃないのよね。だから私はそれなりに満足でした。

ダニエル・クレイグがボンドに決まった時、イギリス国内では不満の声が上がったと聞いているけど(今までのボンド像と異なる=ハンサムじゃない)、私個人としては悪くないと思います。まぁ、実際前回のカジノ・ロワイヤル公開後は彼の評判も良くなったんですけど。確かに、万人受けするわかりやすい男前ではないのだけど、男くささ、ポーカーフェイスに隠れた色香はすごいんです、ダニエル・クレイグ!雰囲気が色っぽいんです。それを堪能できただけで、私十分満足でございます。

そして今回のボンド・ガール、山田麻衣子さんを思い出しました。山田麻衣子さんって、テレビドラマの『青い鳥』以降見た覚えがないんですけど、元気なんでしょうか(誰目線?)。独特の存在感のある女優さんだったので、結構好きだったんですけど。また出て来てほしいわ。


日本での公開は1月24日の予定だそうです。


おすすめ度:☆☆☆★

「恋するレシピ 理想のオトコの作り方 ~Failure to Launch~」

2008年11月14日 | 映画~か~
2006年 アメリカ映画

35歳になっても両親の家を出て行こうとしない息子のトリップ(マシュー・マコノへー)。それを案じた彼の両親は「プロ」に依頼をすることに。そのプロとは、両親宅に住み続ける男性を自立させるためのプロ。ポーラ(サラ・ジェシカ・パーカー)は、ビジネスとしてこれまで何人もの男性に「恋愛感情」を抱かせ、両親からの自立を成功させてきたが、今回の相手トリップのことを本気で好きになってしまう。


なんで「恋愛感情を抱かせる」ことで両親からの自立を促すことができるのか。この状況、日本と異なるんですな。アメリカやイギリスの場合、20代半ばを過ぎても両親と一緒に生活しているというのはかなり「かっこ悪い」もので、たいていの場合親元を離れて友達とハウスシェアをする、恋人と同棲するというのが一般的。好きになった女性を自分の両親に紹介する時に、「親と同居している」というのは相手にマイナスの印象をもたれてしまうのです。だったらそうなる前に親元から出て行こう・・・という風に仕掛けるのがこのプロの役目ということらしい。本当にこういうビジネスがあるかどうかは知りませんが。

マシュー・マコノへーは、こういうノリの軽い、「いつまでも子供」チックな無邪気さのある役が一番合っているんじゃないかと思います。肉体派(魅せる専門)ではあるけど、仕事ができる男には見えないし、頼りがいもなさそうだし。『10日間で男を上手にフル方法』も面白かったけど、あの時はものすごく自信家でモテる設定だったし。今回の設定の方が好きです。

この映画、2006年のものなので、サラ・ジェシカ・パーカーがおそらく39~40歳の時に撮影されたものだと思うのだけど、魅力的なのよね。個人的には、『SEX and the CITY』のファンでもないし、SJPがきれいだとか美人だとも思ったことはないのだけど、華があるよねあの人。つい先日、新聞のおまけで『ハネムーン・イン・ベガス』のDVDがついてたんだけど、SJPが全然変わってないの。あ、ちなみにニコラス・ケイジ主演の映画ね。最後までは見てないんだけど。SJPは当時からものすごく細くて、今と変わらないの。当時も華やかさがあって。1986年だったと思うけど、20年も前の映画なのに変わらないのよ!?ものすごくお直ししているようにも見えないし。脅威ね。

この映画さ、日本キャストで撮影されるとしたら…とふと考えてみたんだけど、やっぱ無理よね。日本で一般的に女性が「魅力的」とされる年齢って20代、しかも26,27歳くらいまでじゃない?あ、これは一般の男性目線よ。私はそうは思わないけど。で、この「親元からの自立」ビジネスをしようとしたら、やっぱり仕掛ける側はこのくらいの年齢じゃないと成り立たないんじゃないか、と思うのよ。20代後半だと「結婚を焦っているので気をつける」と警戒されるし、30代過ぎると「おばさん」扱いだし。周囲からの見られかたが日本とアメリカ(この映画の場合)では全く違っているのよね。あ、ちなみにあたくし三十路よ。

気楽に楽しめるエンターテイメント映画です。余計な「笑う場面」(ここで笑え!といわんばかりの無理やりなギャグや見せ場)はあるけど、そういうのは無視してください。トリップの友人役の一人(気が強い方、名前忘れた)は、『ウェディング・クラッシャーズ』に出てましたね。ポーラのルームメイトの女性(こちらも名前忘れた)が映画前半はものすごく良い感じの「すれた」キャラで好きなんだけど、後半はなんだかやっつけ度が高くて残念。彼女が銃を購入しに来た場面でのポーラとのやり取りのテンポのよさは抜群です。この彼女、ゾーイ・デシャネルという女優さんで、『ハプニング』でマーク・ウォールバーグの奥さん役だった人なのね。全然気づかなかったわ。全くの別人よ。この人、今後要チェックね。

でも何が一番驚いたかって、サラ・ジェシカ・パーカーの声の高さ、若さ!!!声だけではいくつかわからない。20代前半くらいに聞こえます。声って重要なのね。でもこれ、日本キャストで…(くどい)、日本人女性が同じような若さのある声で話してたら、「腐った松田聖子」(「恋のから騒ぎ」ファンならわかるはず)とかって呼ばれかねないわよね。見た目とキャラと声のバランスは大切ね。あ、でもね、今ウィキペディアでゾーイ・デシャネルのところを読んだんだけど、撮影当時の彼女が26歳くらいなのよ。で、ルームメイトのポーラ(SJP)が当時39でしょ?やっぱり映画的に、SJPは「若い」というイメージを持って作られているようね。もしかしたら年齢ではなく、「イメージ先行」「魅力的な人は歳は関係ない」ということかもしれないけど。でもこの2人のルームメイトぶり、全然不自然じゃないの。良い感じのコンビなのよ。さすがSJP。どこまでも脅威です。



おすすめ度:☆☆☆

「イントゥ・ザ・ワイルド ~Into the Wild~」

2008年11月10日 | 映画~あ~
2007年 アメリカ映画

先月、知り合いから借りて観ました。

何不自由なく裕福な家庭に育ったクリス。大学を卒業した彼は、両親の期待をよそに旅に出ることを決意する。それまでの自分の人生の中では目にしたことのなかった様々な現実や社会を目の当たりにし、さらに彼は「人生の探求」を追い求めてアラスカの大自然の中へ。


クリスを演じるのは、エミール・ハーシュ。この俳優さん、この映画で初めて知りました。彼の身を削るような演技、すごいです。大自然での生活で、彼はどんどん痩せこけていくんだけど、メイクで頬に陰りを作るとかそんな程度のものではなくて、見ていて本当に「骨粗しょう症、大丈夫かしら?」と心配になるほど。『マニシスト』(未見)のDVDのパッケージにあるクリスチャン・ベールの激やせにも俳優根性を感じましたが、エミールはんもすごい。しかも、悲壮感なし。そう簡単に食料を調達できないような環境で生活しているから、やせていくのは当然なんだけど、「自分が好きで、選んでやっている」からこそ、そこに絶望感や悲壮感は漂ってないのね。

クリスの父親役をしているのが、ウィリアム・ハート。『バンテージ・ポイント』で大統領役で出ていた俳優です。ウィリアム・ハートのお父さん役、すごくいいです。彼の存在感のおかげで、クリスと両親、特に父親との人生観の対比が際立っています。

クリスが彼の年齢で人生に求めるものと、彼の両親が彼らの人生において求めてきたものとのギャップ。両親たちは「経済的な裕福さ」を求めて生きてきて、そこに価値を置いている。だからクリスが卒業式後の食事の席にボロボロの車で現れたこと、「新しい車を買ってあげる」との申し出に、なぜクリスが怒ったのかが理解できない。でもクリスが求めていたのは、お金とか経済的な「成功」ではなく、人生の探求だった。

それでも彼の生い立ちを見てみると、裕福な家庭に生まれ育って、何不自由なく生活し、大学にも通わせてもらって将来有望な青年。だからこそできる旅であるのではないかと思いました。クレジットカードを捨て、所持金の1ドル札に火をつけて一文無しの状態から旅を始めるのだけど、お金を燃やすというのは観ていて気持ちのいいものではない。募金するとかほかにもいくらでも方法はあるのに、何で燃やすかなぁ、と。それは映画の演出とかではなく、クリスがその方法を選んだのだから仕方がないけど(この映画、実話がベースです)。そう、金持ちの家庭に育ったからこその思考だし行動だと思います。まだ本格的なたびを始める前だから、その後お金がないことで困ることを想像できなかったんだろうけど。後にマクドでバイトしてみたり。そういう矛盾や滑稽さ、「こいつ、馬鹿だな」という人間の“現実味”が詰まった映画です。

クリスの「内なる自分との対話」、そして旅を通して知り合う様々な人々との交流が描かれていて、対極にあるようなこの2つがとても印象的です。特に印象に残っているのは、ロンという老人との出会い、そして2人での生活。言葉少なだけれども、心に響いてくる場面です。この映画、主人公はクリスなのだけど、それぞれの登場人物の感情のゆれが、いい塩梅で描かれていて感心します。ロンの孤独感、クリスを失いたくないという恐怖感や、クリスの両親の必死の捜索、それでも息子の居所が全くわからないという「針のむしろ」のような生活。妹の兄を思う気持ちと同時に兄と両親との間で苦悩する姿。いやみがなく、強調しすぎることもなく、しかしながら映画に深みを出すのに十分に描かれています。クリスの周囲の人々の心の揺れにも注目です。

脇役としてヴィンス・ヴォーンも出演してます。『ドッジボール』に出てた俳優ね。この映画の中のヴィンス・ヴォーン、彼の出演している映画の中で一番約にはまっているのではないか、と思います。彼の出演している映画って、『ウェディング・クラッシャーズ』とか『Mr&Mrsスミス』とか何本か観ていますが、もしこの映画で初めて彼を知ったら、たぶん彼に対する印象も違ったものになっていたのではないかと思うほど。いやー、いい配役です。


この映画、ショーン・ペンが監督をしているのですが、とても彼の色の強い作品だと思います。感動に持っていこうとか泣かせようとか、そういう作風ではなくて、
人間のおろかさ、滑稽さ、かわいらしさ、すばらしさ…そういう人生の出来事を華美に描くのではなく、ありのままを描いています。


この映画、日本で現在公開中だそうですね。大作好きな方には物足りないかもしれませんが、ちょっと考えさせられるだけでなく、大自然の美しさも堪能できるいい作品です。



おすすめ度:☆☆☆



とりあえず一言。

2008年10月06日 | Weblog
引越し先でネットが使えず、唯一の精神安定剤であるブログの更新も閲覧もできず、鬱々としております。ちなみに現在、会社のパソコンから更新中です。(ごめんなさい→会社)

新しい記事がないのにサイトにいらしてくださった皆様、ありがとうございます。次回の更新は来週以降になりそうです(イギリスの馬鹿!)。
あー、早くブログ書きたい・・・。