映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「Black Sheep(原題)」

2008年06月08日 | 映画~は~
2007年 ニュージーランド映画

ご無沙汰しております、皆様。久々の更新です。今回ご紹介するのは、ニュージーランドの映画、『ブラックシープ』です。もう、なんていうんでしょう。ここまでグダグダな映画、久しぶりです。じゃあ前にみたグダグダ映画は?ときかれても・・・あ、『カジノ』かしら。まそれはまた別の機会に感想を書くとして。とにかくなんだかものすごかったです。途中、「ハァ・・・」とため息が漏れるほどのグダグダさ。

ブラックシープ=黒い羊、ですが、別に黒い羊が主人公ではありません。羊が吸血鬼化するブラック・コメディー・ホラーとでも言えばいいのでしょうか。正直「コメディー」とも「ホラー」とも言いたくないんですけど、この映画に関して。でもカテゴリー的にはコメディーでホラーだと思います。

なんかね、いろいろとわけがわからないんです。背景の説明まったくなしで突然物語が始まるの。それでうまいことスピードに乗って、話を進めてくれればそれでもいいんだけどさ、さっきも言ったようにグダグダ。もう、グダッグダなの。

ニュージーランドの牧場で育った兄弟2人。弟はよくお手伝いをするいい子だったのだけど、兄のアンガスがなんかおかしな野郎で、弟のかわいがっていた子羊を惨殺。それがトラウマとなって弟は羊恐怖症に。15年後、弟は牧場を離れ街に暮らしていた弟は、ある日牧場へ帰郷(何でかは覚えてません)。兄は牧場を受け継ぎ、ビジネス拡大のために羊を改良するための研究所も建設。しかしその研究所には動物虐待の容疑があり、ヴェジタリアンの動物愛護員?活動員?らが施設に潜入しあるものを入手。逃走時にそれを落として割ってしまい、出てきたのは羊の吸血鬼・・・。

この説明でグダグダ加減が少し伝わったでしょうか。何で兄は弟の子羊を殺したのかの謎だし、なんで羊の吸血鬼が誕生したのかも謎。そして「一応」コメディーと歌っているからには、それなりのギャグとか笑える部分をはさんでくるんだけど、何ていうの?・・・ニュージーランド的笑いのセンス?これが、クスリとも笑えない。そらこういうのが好きな人もいるだろうし、ニュージーランドの笑いを理解できる人もいるかもしれないけどさ。でも私にはもうテンで駄目。笑わそうとしているのもわかるんだけど、これがさっぱりよ。コメディーなのに面白くない。それってコメディーじゃないじゃん。

一緒に観てたイギリス人たちが「イギリスとニュージーランドの笑いのセンスがこうも違うだなんて…」とある種ショックを受けてたくらい、酷かった。日本人でこれを笑える人、ほとんどいないんじゃないか、と。ホラーとあるけど、無駄にグロさを出した表現も、映画の質が質だけに痛々しいのよ。

DVDのジャケットには、「『ショーン・オブ・ザ・デッド(Shawn of the Dead)』が好きな人にはたまらない面白さ!!!」って書いてあるんだけど、ふざけんなっ!!!と言いたい。だって、『ショーン・オブ・ザ・デッド』は傑作なのよ!マスターピースなのよ!!!この映画、気に入っているからこそいまだに感想をかけないでいるんだけどね。それをこんな映画が肩を並べようだなんて。比較するのが失礼だわ、ほんとに。

最初から最後まで、どうしようもなさ満載。グダグダ祭り。完全におすすめしません。


おすすめ度: 見るな!


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