はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「世界が絶賛した浮世絵師 北斎~師と弟子たち~」

2019-07-15 17:38:39 | 記録:美術館

なんどか「浮世絵展」に足を運んだことがありますが、

葛飾北斎限定

というのは初めて。しかも、かなり大量の作品が見られるということで、開幕して間もなく、行ってみました。

「世界が絶賛した浮世絵師 北斎 ~師と弟子たち~」

チラシを・・・と思ったのですが、大人気故に品切れだとかということで、壁に飾られたパネルを撮影。
思った以上に人気でした。ビックリ!

 

ドラマなどで、北斎のことはなんとなく知ってはいましたが、今回改めて「かなり独創的な人」という印象が強くなりました。

改名30回、引っ越し93回・・・落ち着くことなく、しかも新しいことにチャレンジし続けて、当時としては化け物くらい長寿の88歳まで生きた、とにかく

エネルギー溢れる人


 北斎ってこんな人だそうです(以後、チラシ等から)

 

      ←拡大できます(画像荒いですけど)

フライヤー・ポスターはありませんが、こんな有名な作品がた~くさん! なかなか見ごたえありました。

 

正直、錦絵の頃は、上手いですけど、特別すごいな・・・という印象もなく。(なんで上から目線?

若い頃は、歌舞伎の錦絵などで修業を積んだようですね。

 

それから、あの有名な「富嶽三十六景」の頃から、格段に精密になり、しかも庶民の日常を描いたユーモアあふれた作品になっていくのが、素人でもはっきりわかります。描かれた職人や遊女などの働く人、旅人など、顔はもちろん、仕草も微笑ましくて

 

広重で有名な「東海道五十三次」も、北斎はチャレンジしていたんですね。(ホントに素人でゴメンナサイm(__)m)
何百年も前の光景なのに、厳しい自然と、楽しそう旅の様子が、まるで見ている側がタイムスリップしたかのように、その世界に入り込めました。

 

 

有名な版画に取り組みながら、時には、当時入り始めた「洋画」風なタッチに挑戦したり、老年を迎えるころには中国の「漢画」を表現してみたり。洋画風では今でいう「エッチング」の技法を使ってみたり・・

肉筆画の「北斎漫画」の本物もありました。 肉筆の軸も。

そうそう、「六歌仙」という優美なものもあれば、「妖怪絵」とか「残酷絵」という恐ろしいジャンルもあって(これがまたグロテスク)で、本当に一人の人間が書いたのかな?と思えるほどテイストが違うのには感心するのみで。

 

 

大変勉強不足だったのですが、あれだけ地に足をつけることなく生きた北斎にも、弟子がいたそうで。
その画家たちの肉筆画も楽しみました。北斎からどういうことを学んだんだろう・・・と思えるほど、みんなタッチが違って面白かったです。

 

北斎に影響を受けたフランス人、アンリ・リヴィエールの作品もありました。この方も知らなかったのですが、「浮世絵」とは言い難いですけど、構図とかはかなり影響を受けている印象。そして北斎同様「同じ人の作品?」と思えるほど、どれもタッチが違うのも興味深く。美術って面白いですねぇ・・・

 

連作のストーリーにも魅了されましたが、様々なジャンルに果敢に挑戦する「芸術家魂」のエネルギーに圧倒され、一枚一枚じっくり楽しんで、気がつけば、いつもの美術鑑賞よりも時間がかなり経っていました。こんな充実感は久しぶりです。

 

 

企画展の外へ出ると、いろんなパネルが↓

  

扮装したり、顔出しパネルがあったり。(しませんでしたけど

 

 

地元の子どもたちがビーズで作った「神奈川沖浪裏」↓

 

 

版画の作り方↓

などなど、子どもだけでなく、大人も楽しめるコーナーがいろいろと企画されてました。

 

 

いろんな発見もあり、北斎という人物、作品に、今まで以上に興味を持ちました。多くの人が惹かれる気持ちが少しわかった気がします。
ぜひまた行きたい!北斎展でした

 

 

 

館外へ出ると、ポスターが!思わず撮っちゃいました  


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