はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

年末年始のエンタメその2 娯楽時代劇三昧 。

2025-01-14 08:26:00 | 記録:歴史・時代劇

またまた時代劇のお話。
年末年始、娯楽時代劇SPが相次いで放送され、なかなか興味深く拝見しました。

年末は、「大富豪同心スペシャル」

BSで2シーズン放送の、今時珍しい、架空のお気楽な?まさに娯楽時代劇。

江戸一番の超豪商・三国屋の孫・卯之吉がひょんなことから同心に!? そして、今回のSPでは遂に将軍お側取り次ぎ役!? 卯之吉ファミリー、相次ぐ外国船の来訪の影に隠れた巨大な陰謀に挑む!! 現在、日本がかつての国力を失い、米国と中国の大国間の対立に巻き込まれようとしています。これは江戸後期、先進的な技術を持つ西洋の国々が、帝国主義的にアジアの国々を植民地化して行こうとする中で、鎖国をやめるのか、続けるのか、と揺れる江戸幕府と似ています。私たちの選択一つ一つが、未来の戦争や国の存続を左右することになります。そんな、現代日本に、どのようなビジョンが必要か。 「大富豪同心SP」では、混迷の時代、理想の国作りに必要なリーダー像を示します!
 
これは、地上波でレギュラー放送しても、問題ないでしょ。
子どもが見ても、普通に楽しい番組です、きっと。
でも、随所に権力闘争や今の時代に通ずるようなストーリーがちりばめられていて、見ごたえは十分。
 
刀を見ると気絶する、という卯之吉はもちろんのことですが、ツボの一つはベテラン勢の滑稽さ。
勘違い?から卯之吉を崇め奉る侠客の親分、渡辺いっけいさんをはじめ、時代劇でもおなじみの村田雄浩さん、石井正則さん、竜雷太さん、さらには、Vシネの帝王小沢仁志さんが個性豊かに、楽しそうに演じられていて、見ているこちらも楽しい。

途中から登場の老中役の松本幸四郎さんも良いんですよね。
あまり、助演で拝見したことはなかったのですが、今回はベテランとして若い隼人さんをサポートする形。
なんだけど、いつもオロオロしてる感じが「素」ですか?みたいで、絶妙な表情がもう可笑しくて。
 
最近、時代劇に歌舞伎界からいろんな顔がご登場。
このスペシャルでも、尾上松也さん、最近映像でご活躍の市川猿弥さんがいい味を出されていて、それも楽しい。
 
江戸時代、歴史書はあるけど、実際のところは誰も知らない。
何でもありですよ。こんな架空話があってもいいじゃないですか。
 
 
で、この作品が歌舞伎に!隼人さんのはまり役になっちゃいましたね。
年明けの歌舞伎座公演の映像を放送するということで、生中継見ました!
新作の初日ということもあったのか、若手が緊張気味のような気もしましたが、こちらもベテランが楽しそうに演じられてて、笑っちゃいました。
ただ、さぁこれから!というところで放送が終わってしまったので、思わず「おーい」と突っ込んでしまった。
絶対、全編放送してくださいよ!
 
 

で、新年あけて、「新・暴れん坊将軍」
17年ぶりの新作ということで、報道された時は、声上げちゃった
 
放送当日は見られず、ようやく見ることができました。
さすがの上様も、お年を召されたなぁ‥という感慨を持ちつつ(失礼)華麗なる立ち回りは健在!
OPが唐突だったけど、斬られた相手が本田博太郎さんで、「成敗!」が出たので、もうそれで満足

独身貴族(死語)だった上様も、突然3人の息子が登場して、子育て・後継ぎ問題がメインになっていたので、ちょっと残念だなぁ。。。もう少し、「お気楽な旗本の三男坊」を見ていたかったけど、上様ご本人のご希望だったそうなので、あのシリーズのその後、ということで仕方ないかな。
ストーリーの設定は???なところもあったけど、そこは架空ですから。
嫡男の話は、とても気になっていた時代小説「まいまいつぶろ」にちょっと似通った描き方になっていたので、少し読んだ気分
 
全体的な殺陣も、やっぱり今時のスピーディーな「アクション」になってたので、ま、そこも仕方ないのかな。
剣道やってたもので、「残心」みたいな余韻とか、余白がほしいもので。
 
あとは・・・最近の流行りというか、リアリティというか、照明が暗くて、夜のシーンは、おばさんには誰が誰だかわからないのでして。
綺麗な映像は良いんだけど、そこは、もう少し改善していただきたいなぁ。


時代劇専門チャンネルでは、第1作から放送中なので、あの人の顔、この人の声・・・いろんな思いが交錯する中、個人的に気になったキャスティングはやっぱり脇役。
前述の本田さんをはじめ、若い頃出ていた神保悟志さんとかがボスキャラで斬られてるのを見ると、感慨深いもので。
それと、お庭番に、悪役で数多く登場されてた浜田晃さんのご子息、浜田学さんのキャスティングは、思わずニンマリ。
それから、火消しのめ組の女将さん役で、かつてお庭番役でご出演の高島礼子さん!この作品がデビューだったそうで、その頃から拝見してるので、まさに凱旋公演みたいで。出番が少なかったのが残念。。
 
この作品で、宿敵と呼べる尾張宗春には、Gakct氏。
なんというキャスティングかと思いましたが、彼らしい振る舞いで、アリかな。
思えば、中尾彬さん、成田三樹夫さん、西岡徳馬さん・・歴代の名優が演じてきた役。隔世の感ありですね
 
名ナレーション、若山弦蔵さんから引き継いだのは、いつもハイテンションの千葉繫さん。
このキャスティングも驚きでしたが、絶対若山さんを意識したかのような、低音の渋い感じで、新たな一面を垣間見ました。
巧いねぇ。
 
 
スペシャルなので、家族のストーリーがメイン。
あそこまで描いたら、「暴れん坊将軍」は完結なのかな?と思ってしまったのだけど、あれだけ豪華な脇役陣を配しているのだから、め組とか、忠相との関係性とかもう少し見たかったので・・・
上様、三池監督、期待してはダメでしょうか

 
 
なんだかんだ書きましたが、どちらも楽しかったし、年末年始に時代劇なんて、嬉しかった。
少しずつ時代劇に興味・関心を持ってくれる人が増えているような気がするので、オールドファンとしては嬉しい限り。なかなか新作を作ることは難しいのかもしれないし、内容的に時代錯誤かもしれないけど、昔の作品に興味持ってもらえたらいいなぁ。。。

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