人間関係・親子関係・・・はぎお自身、未だに難しいなぁ~と思うことばかりですが、昨今のニュースを見ていても、ますますそう感じます。
いきなりなんだと思われるかもしれませんが、
まだテキサスとボンが活躍していた時代の 「太陽にほえろ!」
179話「親と子の條件」
を見たあとの感想です。
現代の親子・人間関係にも考えさせられることが多々あり、思わず涙がこぼれました
家族を捨てて家出した母。自暴自棄になって子供に迷惑ばかりかけ、挙句に犯罪を犯す父。
自分勝手な両親から愛情を受けられず、苦しみぬいた挙句に、その両親を「一人の人間」として見ようとする子どもたち。
はぎおがリアルタイムでは見ていなかった時代の、山さんこと山村刑事の家族の話。
奥さんはもちろんのこと、この回で初めて、のちに山さんが育てることになる「血のつながらない」息子が登場します。
見始めた時にはすでに、山さんは奥さんを亡くし、男手一つで息子を育てていました。
息子を溺愛していた姿しか見ていませんでしたが、この時は、戸惑いの表情しか見せません。
肉親の縁が薄い・・・という山さん自身、突然「子供を育てる・子供と接する」ということがよくわからない、といった感じで。(あんな顔、初めて見ましたね)
山さんは身勝手な親たちに、葛藤しつづけた健気な子どもたちの思いを怒りを込めて伝え、この事件を通じ、自分が親になることを受け入れようとします。
仕事の時は常に厳しく沈着冷静。ただ、自分の息子を含め、事件に関わる「子ども」を見つめる、接する態度は本当に優しい笑顔で温か。その表情がとてもステキではありましたが、ギャップには、少々戸惑いを感じることもありました。
この回を通じ、そして「太陽!」を「コンプリート」した今は、これが「山村精一という人の人間味」というものなんだなぁ~とつくづく感じています。
「コンプリート」と言いながら、この回は録画できず、今回初めて見ました。
そして、忘れられない「名作」の一つとなりました。
というか、山さん主演の回は、胸を打つものが多すぎて、何度も見ている作品でもまた見直したくなる感じです。
いや、ちょっと今、山さんというキャラクターに「憧れ」「尊敬」すら感じますね。
(付け加えれば、山さんを信頼し、彼のちょっとした変化を見逃さないボスとの「関係性」も素敵すぎます)
はぎおには子育てはおろか、子どももいません。
(年老いた両親にとっては、いまだに「手のかかる子ども」扱いですね)
だから、偉そうなことは言えませんけど、子どもだって「一人の人間」として接しなければならないんだな~って。
かといって、別に「優しい」だけでなく「厳しさ」も必要だってことかなって、改めて感じさせられました。
人間関係だって、それぞれ「感情」や「思い」の異なる「人間同士」だけに、難しいことも多いけれど、「嫌だ」というだけで断ち切られるわけではないし。
そういえば昔、中学の先生からず~っと
「嫌いな人でも、嫌なところばかり見るのではなく、良いところを探せ」
とことあるごとに言われてきました。
20代くらいまでは疑うことなく、それが当たり前のことなんだ、と思っていましたが、今は・・・忘れていたかも知れませんね
話はそれましたが、「親と子の條件」ってなかなか難しいですけど、山さんいわく「血のつながり」ではない、「信頼関係」「思いやり」・・・そんな、本当は「基本的」なことなのかもしれませんね。
若い世代の人たちにこの回をぜひ見てもらって、感想を聞いてみたいものです・・・