いつ以来でしょう。「宝塚」以外での観劇・・・
ホントの意味での観劇は、そうそう去年の3月、広島での「CATS」以来ですよぉ・・・
愛之助さん、そして平さんと益岡さんを生で観たくて、チケット取っちゃいました↓
でもねぇ、チケットを確保したものの、5月の「宝塚ドタキャン騒動」以来、行くのが怖かったんですよね。
体力にね、不安が残りまして
現地までたどり着けるか、そればかりが気がかりで。
それに、最近広島では、休日の昼間の公演がほとんどないので、なかなか行きづらいというのもあって。
前置きが長くなりましたが、久しぶりの生観劇、やっぱいいですねぇ。
実は、2階席をとっていたんですが、売れ行きが芳しくなかったのか、1階席に移らされました。
長年観劇してますが、空席が目立っても、こんな経験は初めてです
役者さん目当てもありましたが、やはり、武骨な東北の武士たちの生きざまを描いた大河ドラマ「炎立つ」の印象が強かったので、そういう舞台を期待してのも理由の一つ。
ですが、今回のアプローチは若干違ったようです。
昔、蝦夷と呼ばれた陸奥・奥羽の地は朝廷から何度となく攻め込まれ、荒廃していた。その地に生まれ、虐げられた生活を送ってきた奥州藤原氏の清衡がいかに理想郷「平泉」を作り上げようとしたか。
そこまでは、ドラマでも記憶にありますが、清衡の異父兄弟家衡の権力欲をあらわにするとき、古代神が目覚め、さらに骨肉の争いが始まる・・・神話的要素から、人間の思惑、エゴを濃く描こうとしている感じです。
「時代劇」「史実」というよりも「神話」に近い印象でした。
そのためか、セットも衣装も簡素、基本的にセリフ劇で、時々入る民族音楽、そして狂言回し的役割のダンサーたちが、さらに強調している気がします。
これは、演出の栗山さんか、それとも原作の高橋克彦さんの影響か・・・好みがわかれるかもしれません
愛之助さんはやはり発声も滑舌も良く、力強さがありました。
母と妻を理不尽に失って、失意のどん底から這い上がりながらも、決して戦をしようとしない・・・運命を背負って力強く生きていく清衡。
ただ、役柄上仕方ないとはいえ、ちょっと「いい人すぎる」気がして・・
対する異父弟、家衡の三宅健君。
欲望のまま、権力を欲し、兄に負けたくない一心で戦いに明け暮れたい、そして母に認められたい、少し歪んだ性格。
はっきり言って、良い役、儲け役です。
熱演。。。なんだけど、如何せん声がねぇ。デビュー当時から変わらない少年の声。仕方ないとはいえ、もったいないよねぇ。
朝廷から赴任した陸奥守。
表面上は「蝦夷の平安」を目的に赴任したと言いつつ、朝廷で認められれ出世するために、実績を挙げようと謀を画策。反面失敗に終わると、いかに無事に逃げおうせるか考える昇進もの。実際こんな人が多いのかもしれないけど。
演じたのは益岡徹さん。
この方も最近「誠実な役」が多いので、その印象が強かったのかな?
はぎお的にはもっと厭らしさがあってもよかったかな~と思いまして、若干物足りなさを感じた気がします。
昔よく演じてた「知的で嫌味な犯人」役くらいの迫力があってもよかったかなぁ~なんて。
チラシもなく、パンフを購入しなかったので(だって2000円もするんだもん)、ずっと誰?って思ってたのが巫女?。
透き通るような歌声が、心地よかったのですが、新妻聖子ちゃんだったんですね。
何度か舞台を拝見してますが、声に艶が出てきたような。今後も楽しみですねぇ~
清衡の母役、三田和代さん。
さすが舞台女優。
受けてきた屈辱、争いを続ける兄弟に心を痛める母心、背負うものの重さが言葉の端々に、動きの一つ一つに感じられました。
一挙手一投足まで、食い入るように見てしまう女優さんです。
結局一番場をさらった感のあるのはやはり平さん。
「神」の役で登場とは
醸し出すオーラ、地を這うような声。貫録が違いました。別格。さすが神
平さんを見れて、来た甲斐があったかもしれません。
音楽も生演奏金子飛鳥さんのトリオで、民族的な匂いから、自然の音まで、3人であれだけの表現ができるんだなぁと改めて感心。
久々に見た舞台がはぎおにとってはなんとも表現が複雑で、若干の戸惑いがありましたが後からジワジワと余韻が来る感じです。
これを機会に、改めて「大河」の配役を見たんですが・・・これが超豪華で
BSもCSも未だに再放送がないので、残念でなりません。
すっごく見たくなりました
しかし、やっぱ往復だけで疲れますね。
正直、セリフ劇ということもあって、開始後若干ウトウトしてました
しばらくは、撮りためた舞台映像で毎週「観劇」を堪能しますかねぇ
益岡徹さんは、「御家人斬九郎」の幼馴染の与力役が脳裏をよぎります。
「嫌な人の感じ」を出すのは難しいかも(無礼陳謝)
愛之助さんと平さんの顔合わせは、凄い。
大河ドラマの方の「炎立つ」
後年、渡辺謙さんが、「ビストロスマップ」にゲストに出た時、
稲垣吾郎さんと思い出話をチラっとされていましたよ。
(若き稲垣クンが家臣役で出演。当時、乗馬が苦手だった稲垣クンを謙さんが叱咤激励した)
でも、実は、私も見ていないのですよ。
完全版DVDは、発売されているので、封印作品ではないと思いますが。。。
確か、以前、大きなレンタル屋さんでは、あったような。
蔦屋、新しい棚ぞろえ、見にくい(独り言陳謝)
こんにちは。
>ある意味、最終兵器状態でしょうか、神@平(父)なんて!
ある意味そうです^m^神々しさは美輪様に匹敵?!
益岡さん、80年代では結構エリートな雰囲気を醸し出す犯人役とかやってらしたんですよ~それですごく注目したもんです・・・確かに、斬九郎の与力とか良かったですね。本来の益岡さんご自身も真面目そうだし。
DVDで見たいんですが、CS放送を録画するという希望も捨ててなくて・・・でも、未だにどの局も放送してくれないんですよねぇ。
見応えのある舞台でしたが、ちょっと情報量が多かった印象です。
台詞も多く、聖子ちゃんカサラの歌でも結構重要なポイントが
語られるので、聴き逃がすまいと集中して少し疲れました。
平さんは「蒼の乱」に続いてさすがの存在感で、あの時は
アラハバキの剣を守っていたのに、ついに神様になっちゃった
のかと少しおかしかったです(笑)。
私は大河ドラマ、途中で挫折してしまったので、もう一度
最初から観てみたいです。
こんにちは。
確かに・・・情報量は多かったですね。
大河未見だったり、東北藤原氏のことを全く知らなければ、かなりきついかもしれません(私もかろうじて・・・って感じなので(^^ゞ)
新妻さんの歌声、ますます磨きがかかって素晴らしかったです♪
平さん、圧巻の迫力、神々しかったです。
彼の存在で、舞台をとても緊張感のあるものになった気がします。