クレイジーキャッツの犬塚弘さんの訃報を聞く。
メンバーの最後の1人だった。
流石に、リアルタイムでは見たことないけど、個々の活動はもちろん知ってるし、大人気時代の映画も見たことある。
なんというか、今見ても色褪せない「最高のエンターテイナーグループ」。
映画なんて、ハリウッド黄金期のMGMミュージカルに引けを取らないような、そんな豪華で楽しい場面もあった。
元々ジャズバンドだったんですよね。
その演奏も一流。後年、再結成?で全員そろっての演奏を見たことがありますが、みなさんカッコいいんですよ、これが。
犬塚さんのベース。何気なく弾いてるという感じが、スマートで素敵だったなぁ。
犬塚さんのベース。何気なく弾いてるという感じが、スマートで素敵だったなぁ。
一見普通のおじさん(失礼)なんだけど、音楽、コント、シリアスなお芝居。。全てに才能豊かで、なおかつ紳士的。
犬塚さんの訃報に接し、また彼らの活躍した作品を見たくなってしまった。
少し前には、財津一郎さんも。
どうしてもあのCMのイメージが強くて、明るく陽気なおじさん、という印象が強いけど、財津さんも名優でした。
特に、「鬼平」の非道な盗人役、一話だったけど今でも忘れない。
以前にも書きましたが、喜劇、お笑いの方って、表現力豊か、芸達者、お芝居が上手い方多いですよね。
渥美清さんを筆頭に、伊東四朗さん、小松政夫さん、藤田まことさん、左とん平さん、ケーシー高峰さん、芦屋雁之助さん。。。お笑い、喜劇出身だけど、シリアスな芝居すると、そのギャップに驚かされるというか、イケメンがやるよりずっと引き込まれますよね。味があります。悪役なんて、鳥肌立つような怖い顔をする。
余談ですが。
財津さん、藤田まことさんは吉本出身の芸人さん。
お二人とも、吉本辞めたとき、仕事なくて困ったという話を思い出した。
圧力、忖度が話題の昨今。昔の方がひどかったんだなぁって。
閑話休題。
いい加減男で有名な?高田純次さん。
私は彼の「真面目なお芝居」に痺れますね。元々イケメンなので、特に悪役が強烈です。
20数年前の上川隆也さん主演「陰の季節」シリーズでの「自己保身の塊」のような冷徹な上司役は最高!
テレビでは「テキトー」な印象が強いけど、実は真面目なんですよね。
もっと昔だと、森繁久彌さん、三木のり平さんなどなど、若かりし頃の映画ではずるいくらい笑わせておいて、歳を重ねると、渋い役者さん代表みたいな。
二枚目(死語😁)オンリーより、やっぱりこういう方たちが大好きだなぁ。
今のお笑いの方も、お芝居上手い方多いですよね。
そういえば、まだそんなに有名で無かった宮川大輔さん、一時期舞台活動熱心でした。
今井雅之さんとの「ウインズオブゴッド」、素晴らしかったです。
もう舞台出ないのかな?
ミュージシャンの出身の方も、名優多かったですよね。
フランキー堺さんとか、藤岡琢也さんとか・・・って書いてたら、2016年に同じような記事書いてました
でも「喜劇」という言葉自体、聞くことがなくなりました。
漫才やコントなどの「お笑い」とは少し違う、ギャグとかで「笑わせよう」という物でなくて、お芝居全体でなんとなく笑わせてくれるもの。
三宅裕司さんたちが、なんとか残してくれてはいるものの、時代とともになくなっていくのかな。
本当に、懐かし「喜劇」が見たくなったなぁ。
爆笑じゃなくて、ジンワリくる笑いを楽しみたい。
もんたさん、バクチク櫻井さんなど、アーティストさんの訃報も続き、寂しさが募る10月末です。
そうですね。時代の終わり。最近特にしみじみ感じます。
その方の人生を振り返る番組を見ると、自分が楽しんだ時代も蘇ってきますね。
振り返る時間が多くなっているようで、だんだん寂しくなってきます。
市原悦子さん、藤田まことさん、安倍首相、坂本龍一、谷村新司さん達は疲れて帰ってTVをつけると一息つきながらくつろぎを与えてくれていた人達。
寂しい限りです。