少し前ですが、吉本新喜劇の桑原和男さんの訃報を聞いた。
最近はご無沙汰でしたが、土曜日にまだ学校があった時代、帰宅して、お昼ご飯を食べながら新喜劇を見てました。
あの頃、今以上に濃いキャラが渋滞しててね。
花紀京さん、岡八郎さん、間寛平さん、船場太郎さん、チャーリー浜さん、室谷信雄さん(懐かしい)、井上竜男さん、原哲男さん、島木譲二さん、池乃めだかさん、末成由美さん、帯谷孝史さん(思い出したらキリがなくなってきた)・・・の中にあって、ひときわ小柄で、可愛らしいおばあちゃん。
「ごめんください、どなたですか、和ちゃんです、お入りください、ありがとう」
文章で書くとつまんないけど姿かたちと、遠くを見つめて大声で独り言を言ってる、この一連の一人コントがもう大好きで。これを楽しみに見てたようなもので。
一緒になぞって言ってたっけ。
今でも言えるんだから、相当ですよね
関西圏ではないので、あまり記憶にないのですが、平成に入って新喜劇は若返りを図ったんですよね。
今考えると、大胆な作戦で
あの時、多くのベテランが退団したのに、桑原さんは残って、若手の育成にも努めたとか。いろいろ気苦労も多かったことでしょうね。
そんなこととはつゆ知らず、単に「面白いおばちゃんを演じる面白いおじさん」として楽しませていただいてました。
みんながヤンチャしてても、ご自身が面白いこと言ってても、お顔は案外クールだったなぁ。最後はお芝居をちょっと引き締める、そんなバイプレーヤー。
新喜劇の座員も、先日久しぶりに見ると、座長・ベテランクラス以外は、半分以上は知らない人ばかり。いろんな人が、その時代を作って、次の世代にバトンタッチしてきたんだなぁって。
そういえば、その時も桑原さんご出演されてなかったですが、晩年は病気との闘いだったとか。
今まで楽しませていただいて、ありがとうございました。
寂しいけど、ゆっくりお休みください。
昔の映像を探して、堪能しながら、ご冥福をお祈りしたいと思います。