「純米吟醸 強力50」
戦前に鳥取県の奨励品種であった幻の酒造好適米「強力」を復活し、50%まで磨いた純米吟醸酒です。
お米の旨味と酸味が特徴的なお酒。根強いファンも多い人気商品で、華やかな香りに、なめらかなお米の旨味と酸味が心地良い余韻となり、ふくよかな味わいが広がる千代むすびさんの代表作といえるお酒です。
酒造好適米「強力(ごうりき)」は、1891年(明治24年)鳥取県大山町の渡邊信平さんが他府県より稲種21種を購入し試作を始め、選抜培養を重ねました。
そのなかで優良品種が選ばれ、「強力」の名前を付けたことが始まりとされています。
しかしながら、強力米は1955年(昭和30年)に背丈が高く育てにくい事などから栽培が途絶えます。
その後、幻となった「強力」を復活させ鳥取にしかない地酒を造ろうとの思いから、1986年(昭和61年)鳥取大学農学部で原種保存されていた一握りの「強力」にたどり着き、酒が仕込めるまでの収穫量に増やす努力を経て、1989年(平成元年)その醸造が復活しました。
1998年(平成10年)には、「強力」の種苗やブランドを保護するための会「強力をはぐくむ会」が設立され、酒蔵会社、農家、大学、酒販店等が一緒に強力の栽培から酒造りまでを行い、鳥取の地酒ブランドとして、現在では9蔵が「強力」を使った酒造りを行っています。
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