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絵じゃないかおじさんグループ
白蛇さん、麻糸でぐるぐる巻きされている。
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四郎太さん、あなたは、白蛇だったの。
わかった。
すべてが分かったわ。
「四郎太さん、
白蛇さん、
どちらでもいい。
私には同じ人ですもの。
あなたが分かってきたわ。
あげる。
すべてをあげる。
終わったら、そっと私を噛んでね」
{雪香、許しておくれ}
「いいの、そんなこと、もうどうでもいいの。
し あ わ せ よ」
{ありがとう}
これが、あなたなのね。あなた。
(雪香、暖ったかい)
ステキ。
最高に幸せよ。
私はあなたの為に生まれてきたの。
あなたに抱かれて、もうこれ以上のものは何もいらない。
(ゆきか・・・)
私の心はあなただけのもの。
私はあなたしか知らない。
あなたの居ない世界なんてないの。
(たった一人の心を奪われた、可愛いお前。
人間であったなら、
もっと幸せにしてやれたのに・・・
ただ心を結べたことだけが慰めだ)
淡い夜霧ごもりの黒き蒼天に滲む天の河原には、
二つ星がきらきらと輝いていました。
その日を境にして、雪香も白蛇も、
人々の前から姿を消してしまったそうです。
村の人たちは、雪香は神隠しにあったのだ
などと、
噂をしていましたのですが、
75日も過ぎますと、もう雪香のことは
忘れてしまって、
何も言わなくなってしまいました。
その年の、年の瀬の大掃除の時のことでした。
神杉の根元の空洞の中で、
うす桃色に染まった、
三重の美しい輪になった、
白い蛇の脱け殻が見つかったそうです。
その時以来、村の人々は、その神社をみわ様と
呼ぶようになったと言うことです。
それは、三つの輪になった
白い蛇の脱け殻からとも、
その美しい輪を指しているとも言われております。
おわり
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