あ＠仮想はてな物語 放龍テンプル・ストーリィ １６／前４７

　　　　　
ｃｏｐｙｒｉｇｈｔ　（ｃ）ち　ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ



簡単に言えば、白粉は丹に塩を混ぜて熱すれば出来上がると言います。それにしても、あんなに塗って大丈夫かいなあと思いました。水銀中毒になっても知らないぞという気持ちでした。常用していると、鉛中毒で皮膚が茶色に変色してくるし、神経系統まで侵されるそうです。


彼は、暇なのか退屈そうにしていました。年の瀬が近づいているので参拝客はあまり見掛けませんでした。
「おい。この句の新解釈を施せ。出来具合によっては、入れてやらないぞ」


ぶ厚い白壁の片隅から、意地悪そうな目が覗いていました。

何のことでしょう。



つづく