絵じゃないかおじさん

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あ@仮想はてな物語(逸話) 屋久島と万博公園のパソ通仲間 (1/3)

2019-02-04 12:55:01 | 仮想はてな物語 


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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
            


 * 屋久島と万博公園のパソ通仲間(035)


 このように文明が進んだ時代でも分かぬことも多い。
 いや、解らないことばかりなのかも知れない。
 屋久島の縄文杉、京都の北山杉、大神神社の巳の神杉、
万博の太陽の塔、Sサヤカなどなど。

 彼らは、私の頭では考えられない能力を持っている。
 並み以下の人間である私は、彼らと必要な時に話が出来れば
良いなと望んでいる。
 奴らと離れていてもある程度自由に交流できる方法は
ないものだろうか。
 幸い今、私はパソコン通信(=パソ通)に凝っている。

 そうだ!!
 奴らにパソコン通信を覚えさせればいいのだ。
 携帯電話も出来ているし、無線電話もある。
 奴らを私の家族会員にすればいい。
 家族割引の特典も使える。

 サヤカに相談すると、この地球上には、
 テレパシー通信網が整備されていて、
 パソコンネットと相互乗り入れも可能になっていると言う。
 いい事を教えてもらった。
 その通信網は、電気と電話をも兼ねているようなので、
 あたかも私の家の中で、
 使っているのと変わらない使い方が出来るということらしい。
 奴ら進んでる! 

 後はワープロとモデムを買い与えてやればOKだ。
 ワープロの方がパソコンよりも安くて扱い易いだろう。
 私は、型遅れのワープロと300ボーのモデムを2セット買った。
 取り敢えず縄文杉と太陽の塔の二人を選んだ。
 縄文杉の方は、またまた鹿児島のNさんに頼んだ。
 こういう事が出来るのは、やはりパソ通の持つ利点だ。
 この年になって、知らない土地の離れた場所に住む友人なんて、
 パソ通を通して、
 以外には、そう簡単に出来るものではないからだ。
 お世話になりっ放しだ。
 そのうち、とびきりうまい三輪素麺でも送ることにしよう。

 太陽の塔には夜間に取り付けに行った。
 サヤカをなんとか宥めすかして納得させた。
 あんな奴でも、私にとっては貴重な存在なのだ。
 奴は、サヤカの主人である私と繋がりが出来るものだから、
 喜んで引き受けてくれた。

つづく




あ@仮想はてな物語  屋久島と万博公園のパソ通仲間 (2/3)



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 あのへんてこりんな口を開けて、
 パソ通セットをパクリと飲み込んだのだ。
 奴らの頭は鋭い。伊達に超能力を備えてはいない。
 もの覚えもいい。
 基本的なことだけ伝えておいた。

 IDコードやパスワード、電子メールの読み書きである。
 このぐらい出来れば、後は疑問点があればメールで、
 質疑応答出来るのだ。


 縄文杉は、雨降りの日でないとインプット出来ない。
 内部に出来ている空洞を使って、
 雨ダレを落としタイプするのだそうだ。
 その為キーボードはラップで巻いてもらった。
 シフトキーは使えそうもない。


 太陽の塔は、晴れた日でないとインプット出来ない。
 その名に相応しく太陽が燦々と輝いていないと動きが
 思うようにならないそうだ。
 口の中で三枚舌の舌先を使ってタイプすると言う。
 これも唾液で汚れるのでラップを巻いてやった。
 中古のワープロとモデム、2セットで10万もはかからなかった。

 だが、10万というと会社員の私にとっては痛い。
 維持費もどのくらいかかるのか解らない。


つづく




あ@仮想はてな物語  屋久島と万博公園のパソ通仲間 (3/3)



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 なるべく止むを得ない時だけ使おう。
 しかし、奴らは暇な上、面白いのか、
 数か月経ってパソ通の利用代金の請求が、
 ン万円も来た!!

 また、Oさんに絞られるゾ!

 パソ通ネツトの会員の皆様、
 私の仲間にあまり話しかけないで下さい。
 暇に任せて、奴らバンバン、メールを送っていきますよ。


 パソ通の 向こうにおわすは 人か魔か
  言の葉などは お化粧品 
                     ち ふ


 なお、あの駄犬コロは、何で屋久島などに行ったのか、
 よくは解らないのですが、
 超能力を身につけるため、
 縄文杉の根元で観光客に餌をもらいながら
 修業中とのことです。
 縄文杉の非常に読み辛い、
 ひらがなメールに書いてありましたので、
 お知らせしておきます。


                       
  この項おわり





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